価値感について話そう

価値感については、最初にブレネー・ブラウンのDare to Leadを読んだ時にブログに書いていますが、今回もう少し深堀りしてみたいなと思いました。

ブレネーの初期の本、Daring Greatlyでは、「アリーナに出て行くこと」の大切さが書かれています。ヴァルネラビリティを隠したり押さえ込んだりせずに、怖いけれどもそれでも勇気を出してアリーナに出て挑戦することの大切さを書いた本です。

ですが勇気を出して「アリーナに出て」行った時、アリーナでは様々なことが起こります。ヤジを飛ばしてくる聴衆、みんなに見られているという緊張感、または一緒にアリーナに出ている人達の声などで圧倒され、混乱してしまうかもしれません。そんなとき、ともすると自分の意見よりも他人の意見を優先したり、ヤジに怖じ気づいてアリーナを出て行ったりしてしまい、自分がアリーナに出て行くことに決めたそもそもの理由さえも忘れてしまうかもしれません。

そのような自分を見失ってしまうような時に、行き先を照らしてくれるランタンのような役目を果たしてくれるのがあなたの価値感(Values)です。

Oxford English Dictionaryによると、価値感の定義は:

Principles or standards of behaviour; one’s judgement of what is important in life

行動の原則や基準、人生において何が重要であるかという自分の判断

となっていますが、ブレネーはDare to Leadの本の中では、価値感をこう定義しています:

A value is a way of being or believing that we hold most important.

価値とは、私たちが最も大切にしている在り方や考え方のこと

Dare to LeadのLiving into our valuesという章では

Living into our values means that we do more than profess our values, we practice them. We walk our talk-we are clear about what we believe and hold important, and we take care that our intentions, words, thoughts, and behaviours align with these beliefs.

自分の価値観を生きるということは、自分の価値観を公言するだけでなく、それを実践することです。つまり、自分が何を信じ、何を重要視しているかを明確にし、自分の意図、言葉、思考、行動がこれらの信念に沿うように気を配るのです。

と書かれています。

それでは価値感に基づいて生きるとはどうすればいいのでしょうか?

Dare to Leadにはその3つのステップが書かれていますのでここで紹介しますね。

Step1:名付けられない価値感に基づいて生きることはできない−価値感を絞る

価値感とは、あなたの道標になる北極星のようなものです。あなたの北極星はなんですか?

ブレネーは、価値感の話をすると、職場での価値感と家庭での価値感2セット決めるべきですか、と聞かれることがあるそうですが、仕事での価値感と個人的な価値感を分けることはない、人は誰でも1セットの価値感を持っていて、それは自分の人生のすべての分野に当てはまるのだそうです。

ここから、価値感のリストのPDFがダウンロードできます(英語です)。ここでやるエクササイズは、自分にとって最も大切と思える価値感を2つ選ぶこと。

まずは、このPDFを見て自分にとって大切と思える価値感に○を付けていってみてください。初めてやる時は、きっと10も15も○を付けたくなると思いますが、それは珍しくありません。ですがこれを何度も確認して、最後の2つに絞れるまで続けて下さい。2つに絞るのはとても大変だと思いますが、ここであえて2つに絞る意味を、ブレネーはこう書いています:

Here’s why: The research participants who demonstrated the most willingness to rumble with vulnerability and practice courage tethered their behaviour to one or two values, not ten. This makes sense for a couple of reasons. First, I see it the same way that I see Jim Collins’s mandate “If you have more than three priorities, you have no priorities.” At some point, if everything on the list is important, then nothing is truly a driver for you. It’s just a gauzy list of feel-good words.

その理由は以下の通りです。研究参加者の中で、ヴァルネラビリティに挑戦し、勇気を持って行動しようとしていた人々の行動は、10の価値観ではなく、1つか2つの価値観に基づいていました。これには、ふたつの理由があります。第一に、私は、これはジム・コリンズの「3つ以上の優先事項があれば、優先事項がないのと同じである」という言葉と同じように考えています。ある時点で、リストのすべてが重要であれば何も本当の意味であなたを動かすものにはなりません。それはただの気持ちのいい言葉を並べただけのものと同じです。

ふたつ目は、ブレネーが1万人以上の人々とこの作業を行ってきた上で、このプロセスに長く付き合って、大きなリストから2つの価値感に絞ることができた時、ブレネーが自分の価値観のプロセスで出したのと同じ結論になったのだそうです。 つまり、最後に残った2つのコアな価値感は、○で囲まれた他の価値観がすべて試されるものであったというのです。

例えば、ブレネーの2つの価値は「勇気」と「信仰」だそうですが、彼女は最初「家族」を選べなかったことが残念だったそうです。でも深く掘り下げてみると、彼女にとってもっとも大切なものは家族だけど、家族に対する彼女の献身は、ブレネーの信仰と勇気によって支えられていることに気づいたというのです。

また、私たちの価値観は、私たちの心の中に結晶化しているようなものでなければない、と書かれてもいます。

最後に絞る2つの価値感は揺るぎないものでなければいけないし、「これを選ぶべき」と教わったものではなく、自分にとって選択の余地のないものでなければいけません。それは、私たちの人生における私たち自身の定義に他ならないのだ、とブレネーは書いています。価値感のリストを読んでいるうちに、これだというものを見つけたら、自己認識の深い共鳴を感じるはずです。

私にとって一番大事な価値感は、「勇気」と「自由」です。

自分の価値感が決まったら、今度はそれに添った行動をしなくてはいけませんが、それは簡単なことではありません。常に自分の価値感に添って行動ができるとき、Integrity(一貫性)がある人、と言えます。

In those hard moments, we know that we are going to pick what’s right, right now, over what is easy. Because that is integrity- choosing courage over comfort; it’s choosing what’s right over what’s fun, fast, or easy; and it’s practicing your values, not just professing them.

辛い時には、楽なことよりも、今、正しいことを選ぶことが大事だと私達は知っています。

なぜなら、それが一貫性(Integrity)でであり、Integrityとは楽しいこと、速いこと、簡単なことよりも正しいことを選ぶことです。そして、自分の価値観を公言するだけでなく、実践することです。

Step2:価値感を実行する

価値感の話をすると、ともすると実現できない夢のように捉えられてしまい、笑われたり、呆れられたりすることもあるかもしれません、何故なら、自分にとって大切な価値を実行に移せている人はごく少数だからです。多様性やSDG、サステイナビリティを謳っている企業のことを考えてみると、確かに、、、と思われる方も多いでしょう。

ブレネーも価値のひとつが、「勇気」で私と共通しています。ブレネーは、これを実行するために、たとえ誹謗中傷が続こうが、世の中でおかしいと思ったことについては声を上げるし、SNSでも積極的に自分の意見を言うのだと書いています。

価値感を実行出来ていない時、自分でもわかりますよね。ブレネーがこの章に書いていた例がよくあることだなと思ったのでシェアします。例えば、あなたの価値感が「勇気」だったり「優しさ」だったり「助けあい」だったりしたとします。そしてある日あなたの友人や家族や同僚に大きな不幸が起こったとします。そんなとき、すぐに価値感を実行して、その友人に連絡できたりすれば問題ないのですが、私達はジグザグな行動をしてしまう傾向があると言います。「今たぶん忙しいだろうから、あとで連絡しよう」とか。そしてその後は「今食事時だから、明日また連絡しよう」「たぶんご家族が集まってるだろうから、また別の時期に連絡しよう」こう思っているうちに気がついたら数週間経っていること、ありませんか?

ブレネーは、彼女のお母さんからShow up for people in pain and don’t look away(苦しんでいるのために現れ、目を背けないこと)という言葉を学んだそうですが、これは素晴らしいと思いました。日本でも、誰かに不幸があったときなど、その不幸に対して自分がヴァルネラブルに感じるのが怖くて、「今忙しいだろうから」などを言い訳にして疎遠になってしまうこと、とても多いと思います。そういうときに勇気を出して連絡できることこそが、価値感に添った行動であり、Integrityのある行動と言えると思います。

もうひとつ、この章には私も好きでマントラにしている言葉がでてきます:Choose courage over comfort. 楽なことよりも勇気を選びなさい。

またこの章にはは価値を実行するためのエクササイズがあります。最初のエクササイズで選んだ2つの価値それぞれに、以下の質問に答えて下さい。下は私の例です。

価値1:(        )

1.この価値をサポートする3つの行動は?(                  )

2.この価値にぞぐわないあなたの3つの行動は?(                  )

3.価値に沿って生きることができた時の例は?(                  )

価値1:(勇気 )

1.この価値をサポートする3つの行動は? (声をあげる、声をかける、自分の意見を言う)

2.この価値にぞぐわないあなたの3つの行動は?(自分と違う意見に声をあげない、黙っている、逃げる)

3.価値に沿って生きることができた時の例は?

(ワークショップで何をやるべきかわからなかった時、「すみません、理解できていないのでもう一度説明してください」と言えた。)

この答えも、もし良かったらシェアしてくださいね。

Step3:エンパシーと自分への優しさ:アリーナの中で最も重要な席

自分の価値感に添って生きることのステップ3は、エンパシーと自分への優しさを大切にすること。

アリーナには様々な席がありますが。そこにはシーズンチケットを持って毎回アリーナにでている私達を見に来る人達がいます。Shame(恥)は「おまえは十分じゃない」と「何様のつもり?」という2つの席のシーズンチケットを持っています。「常に(お金が、時間が、愛が、アテンションが)足りない」というScarcity(欠乏感)と「あの人の方が私よりよくできている」とか「あの人の方がもっと成功している」などど、他人と常に比べてしまうComparison(比較)もよくやってきます。しかし、アリーナのなかで最も重要な席はエンパシーと自分に対する優しさ(Self-Compassion)で、その席にフォーカスするべきだとブレネーは書いています。

あなたがアリーナに出て行く時、勇気を出して何かをやるとき、このふたつの席に座っている人を想像してみてください。そして以下の質問に答えて見て下さい。

1.あなたの価値感を知っていてそれに添った生き方をしたいと思っている事を知っている人は誰ですか?

2.この人からのサポートとはどんな形になりますか?

3.自分の価値観に添った生き方をしようという努力をしている自分をサポートするために、自分に優しい行動として   何ができますか?

4. 自分の価値観から外れた生き方をしていることを示す早期警告のサインは何ですか?

5. 自分の価値に添った生き方をしているとき、どんな感じがしますか?

6. 2つのカギとなる価値感を実践することで、フィードバックの与え方、受け取り方がどのように変わってきますか?

この章ではこの後フィードバックについても書かれているのですが、ここでは割愛します。

Value Gap

ここで、価値感について、ブレネーの初期の本、Daring GreatlyででてきたValue Gapの話を少ししたいと思います。Value Gapとは、自分が理想とする価値と現実とのギャップのこと。

例えば:

理想とする価値:正直さと誠実

現実の価値感:理由をつけて正当化する、なり行きまかせ

ここで出てくる例は、母親はつねに子ども達に正直で誠実でいることは大切と教えていて、盗みやカンニングは絶対にダメだと言い聞かせているのに、ある日スーパーで払い損ねたものが会った時に「私のせいじゃないわ。どうせお店は儲かってるんだから1つくらい良いでしょ」という態度を取ったという例です。

他にもこの章には理想の価値感と現実とのギャップの例がでていますが、よくあるのは、例えば子どもには電子機器を持たせない、もしくは時間を厳しく制限しているのに、自分は1日中スマホが手放せないなど。部下には厳しいのに自分には甘い上司など。例はいくらでもある気がします。

理想と現実のギャップがあると、何がいけないのでしょうか?

上でも少しでてきましたが、Integrityとは一貫性があるという意味ですが、普段から環境に優しく多様性を唄っている企業が実はプラスチックを使いまくって、男性ばかり雇っていたら、誰もその会社を信用しなくなりますよね。そんな会社に勤めている社員も、「もうどうでもいい」と関わる意欲(エンゲージメント)を失わせてしまうのですね。これを、Disengagementと言います。Disengagementについては、少し前にClubhouseで話しました。

Disengagementが起こると、誰も真面目に仕事しないし、学校でも勉強なんてどうでも良くなりますし、社会を良くしようという意欲も無くなり、政治にも興味がなくなり、あきらめ感が募り、他人に不寛容になります。今の日本って、こういうところすごくありませんか?

だからそれぞれが自分にとって最も大事な価値感を知っておくことって、実はすごく大切だと思います。ですがさらに大切なのは、その価値感をきちんと実行にうつすことです。自分の価値と一貫性のある行動をすること=Integrityを持つことですが、これは、言うが易しで、本当に難しいです。飲み会で、みんなが外国人差別のジョークを話しているときに「やめなよ」と言えますか?どうしても納得できない会社の方針に、声をあげることができますか? いじめられている友達に、声をかけることができますか?

価値感を実行することは簡単ではありませんが、これを実行できない人が増えると、社会全体のモラルが低下し、Disengagementに陥り、誰も幸せになれない、と私は思います。難しいですが、一緒に練習して、少しずつ実行していきませんか?

価値感について、Clubhouseでお話します。

日本時間2021年10月30日(土)22:30〜 (北米時間10月30日6:30AM PDT)

一応、録音する予定です。もしかしたらポッドキャストで配信するかもしれません。

価値感についてのコメント、質問などをぜひお寄せ下さい。

Shame(恥)を使った教育や社会について

今、Clubhouseでは日本時間毎週水曜日の朝7時から、Daring Greatlyを読んでいくブッククラブをやっています。今週は第6章 Disruptive Engagementという章を読みました。

その章には学校や社会でShame(恥)を使ったマネジメントが多いと誰も関わりをもたなくなる=Disangegmentが起こる、ということが書かれています。またブレネーによると、研究対象者の85%が、学校で起こったShamingな出来事を覚えているというリサーチ結果が紹介されており、特に美術や音楽などのアート系の授業で、他人と比較されたり、けなされたり、からかわれたりというCreativity Scar(創造性の傷)を受けることが多いと書かれていました。

ブッククラブでその話をしていた際、参加されていた塚越悦子さんが「人によっては、何がShamingであるか分からない人もいるのでは?」というコメントをしてくださり、もうすこし深堀りしたいと、急遽翌日TwitterのSpacesでもShameについて話す場を設けました。

Spacesでは、まずはShame(恥)とは何なのかという話から始めました。ブレネー・ブラウンによると、Shameの定義は、“Intensely painful feeling or experience of believing that we are flawed and therefore unworthy of love and belonging.” 「自分の欠陥のゆえに愛や居場所を得るのに値しないと思い込む、激しい痛みの感情または体験」だそうです。Shameという単語は動詞でもあります。Shamingとはどういうことかというと、上の様な感情を引き起こす行動と言えると思います。

私がポッドキャストで「声をあげよう」と言ったり、ブッククラブやヴァルネラビリティ・アノニマスの会でシェアして頂いたことに怒ったり共感したりすると、時々、リスナーさんや参加者の方から「自分の意見を言っても良いんですね」とか「これって怒っても良いんですね」と言われることがあります。それと一緒で、恥を感じさせる行動にも、気がついていない人が実は多いのかもしれない、と思いました。学校や会社で、Shameを使った学習や経営が普通になってしまっていて、おかしいことだと気づかない人がいるのかもしれないと。

学校で、テストの結果を貼り出すような行為は私が学生だったころには普通に行われていましたが、それも確かにShamingです。ブレネーの本にも出てきますが、売り上げの成績によってオフィスの場所を変えるシステムのある会社や、Loserと書かれたホワイトボードがある会社、またこれははみライでも以前美香さんが言っていましたが子育てにも「○○ちゃんはもう指しゃぶりしてないよ」とか「○才にもなっておねしょするのは恥ずかしいよ」など、子育てにもShamingは蔓延していると思います。これがあたり前の社会だったら、「自分には価値がない」と思う人が続出しても全然おかしくないし、自己肯定感が低い人が多いのもあたり前だという気がします。

そしてこれがあたり前の状態になってしまうと、人は「もうどうでも良い」と関わる意欲を失うDisengagement)してしまうのですね。誰も他人のことを気にかけず、自分だけが逃れられれば良い、という会社、学校、社会は思いやりや優しさの無い会社、学校、社会と言えるかと思います。

それではどうやって変えていけばいいのでしょうか?

まず自分が教師や上司という上の立場にいる人の場合は、恥を使ったマネジメントをやめることが一番だと思います。生徒や部下を他人と比べないこと。

そして自分がShamingな待遇を受けた側の時、それを誰にも伝えないでいると「私はできそこないなんだ」「私はダメな人間だ」などというネガティブなセルフトークが頭の中で繰り返されてしまいます。

ブレネーによると、「恥からの回復力(Shame resilient)」をつけるには、まず自分が恥を感じていることを自覚すること。そして、信頼できる人に話すことが大事と話しています。

人に話すと、「私も」と言ってくれる人が現れたりして「私だけじゃないんだ」と思うことができます。また、「それは辛かったね」「哀しかったね」と共感してくれる人がいるだけで、恥は消えていくのです。(ブッククラブの仲間では、このことを「成仏させる」と言っています)

塚越悦子さんとヴァルネラビリティ・アノニマスをやります。

こういった恥の体験を話す会を「ヴァルネラビリティ・アノニマス」と呼んで、不定期に開催していますので、興味のある方はぜひご参加下さい。次回は日本時間2021年10月7日木曜日の夜10時半から予定しています。 ヴァルネラビリティ・アノニマスにはルールがありますので、ご参加前にそちらもご一読下さい

恥についてはこちらのポストにも以前書いています。

Shamingな体験は誰にでも起こりうるし、この恥との関わりは一生無くなることはありません。それでも自己肯定感を高く、「わたしはこれでいい」と思える生き方をブレネーはWholehearted Living(心からの生き方)と呼んでいます。Wholehearted Livingに少しでも近づきたい方はぜひClubhouseでやっている「Brené Brownブッククラブ」というクラブをフォローして不定期で開催しているお部屋にご参加いただくか、ブッククラブにご参加下さい。(次回開催は来年になると思います)一緒に、不完全だけどありのままの自分をみとめる生き方をめざしませんか?

【お知らせ】

このブログ以外にも、最近は週に一度配信するニュースレターも書いています。その週感じたこと、話題のニュース、読んだ本、聴いたポッドキャスト、見たTVや映画の話題も多いです。ぜひご登録下さい。

ブレネー・ブラウン ブッククラブ2021年9月受付開始

2021年9月8日追記:Braving the Wildernessのブッククラブは定員になったので受付を終了しました。

2021年の7月からやっていた2組のブレネーブラウンブッククラブが今週で終わります。そのため、9月から新しい本をそれぞれ読んでいきます。どちらのグループも若干名空きがありますので、興味のある方むけに受付を開始します。

2020年組: You Are Your Best Thing

2020年からずっとブレネーの本を読んできているこのグループでは、先日のDare to Leadで、彼女の本は一通り読み終わってしまいました。ブレネー・ブラウンの次の本は、この冬に出ることが分かっていますが、発売日までは確定していません。それまでの時間、ブレネーがMe tooムーブメントの創始者タラナ・バークと編纂したYou Are Your Best Thingを読んでいきます。これはヴァルネラビリティや恥を黒人の視点から書いたエッセイ集で、厳密にはブレネーが「書いた」本ではありません。しかし、昨今の人種差別問題そしてBLM運動を踏まえた上で、一見関係ない日本人の私達がこの本を読むことは今とても必要なことなのではないか、と思いました。

ブレネー・ブラウンの本は、世界中で評価を得ているものの、一部の人からは「白人の特権階級にいる著者なので、彼女の教えは黒人など有色人種(POC)の人生のコンテクストにあてはまらない」という意見があります。

私もこの点には同意しますし、ブッククラブを続けていくうちに「これはさすがに日本社会には当てはまらないなあ」と思うことも時々ありました。

ブレネーもそのあたりは自覚しているようで、この本のイントロダクションにもそういった話がでてきます。

全部で20のストーリーが収まっているので、1週間に2つのストーリーを読んでいきます。

開始日は日本時間2021年9月19日(日)10:00AM。北米時間では9月18日(土)PDT6:00PMです。

参加費:$35

お申し込みはこちらから。

2021年組:Braving the Wilderness

2021年の春からやっているこちらのグループでは、今週でRising Strong(邦題:立て直す力)を読み終えます。9月からはブレネーの次の本、Braving the Wildernessを読んで行きます。周りの人の意見に振り回されずに、自分軸で生き、自分に属すること、とはどういうことなのかを学ぶ本です。ブレネーの本を全て読んでいない方にはこちらをお勧めします。7週間に渡って1週間に1章読んでいきます。

開始日は日本時間2021年9月25日(土)12:00PM。北米時間では9月24日(金)PDT 8:00PMです。

参加費:$35

お申し込みはこちらから。

どちらの本も日本語版はないので、全て英語のみで読んでいきます。定員になり次第締め切ります。

どちらのグループも、Facebookグループを使って連絡・交流をします。毎週同じメンバーで話を共有していくうちに親近感が生まれ、グループセラピーのようだ、と言われています。

ご都合のあう方はぜひお早めにお申し込み下さい。

上記2つのブッククラブに都合が付かない方は、Clubhouseにて、Daring Greatly(邦題:本当の勇気は弱さを認めること)の無料ブッククラブを日本時間毎週水曜日の朝7時からやっていますのでぜひお越し下さい。

9月1日のお部屋では第3章を読んでいきます。

The Gifts of Imperfection10周年を記念して無料ブッククラブを始めます

7月から新しく2つの本を2つのブレネー・ブラウン ブッククラブで読んでいくということは前回のブログでお知らせしましたが、先日、ブレネーのSNSへの投稿で、「The Gifts of Imperfection(邦題:ネガティブな感情(こころ)の魔法ー以下「The Gifts」)」の10周年を記念して、ブレネーのポッドキャストUnlocking Usで2021年6月23日からブッククラブをやっていくことが発表されました。

スケジュールは以下のようになっています。

6月23日  Introduction

6月30日  Guideposts 1&2

7月7日  Guideposts 3&4

7月14日 Guideposts 5&6

7月21日 Guideposts 7&8

7月28日 Guideposts 9&10

The GiftsはWholeheartedな生き方をするための10の道標が章として成り立っている本ですが、それを2つずつ、ブレネーのポッドキャストUnlocking Usで紐解いていくというスケジュールになっています。

そこで、日本語で私もThe Gifts of ImperfectionのブッククラブをClubhouseでやることにしました。こちらのブッククラブは無料です。

ブレネー自身がやるUnlocking Usのポッドキャスト/ブッククラブは6月23日から始まるので、Clubhouseでのブッククラブは日本時間6月25日朝7時から、毎週金曜日の朝7時にやっていきたいと思います。

一番良いのはこの本を読んで、そして2日前に配信されるブレネーのポッドキャストを聴いて、クラハのブックラブで感想を話し合うというパターンですが、どちらかひとつしかできなくても大丈夫です。

また、Clubhouseというアプリの性質上、ルームの出入りは自由です。お仕事中の方、話せない方、毎回参加できない方でもお時間あればご参加下さい。

左が10周年記念ハードカバー、右が2010年発行のソフトカバー

本のほうは、今回、10周年記念のハードカバーが出ましたが、私は2013年に読んだので、久しぶりに読み返すか、くらいに思っていてわざわざハードカバーを買わなくても良いかな、と思っていたのですが、たまたま本屋で目にして、新しいバージョンは中身は一緒なものの、新しい序文とともに、本の最後にIntegration Indexというセクションがあり、本を読んでいる途中で気になったこと(理解できないこと、さらにリサーチが必要と感じること、感動した部分など)をメモできるようになっています。私は本の内容をを読んだそばから忘れるヒトなので、これはありがたい。早速購入してしまいました。

また、10周年記念として、ブレネーのウェブサイトには様々なボーナスコンテンツがあります。そのひとつがThe Wholehearted Inventoryです。The GiftsはWholeheratedな生き方(私は心からの生き方、と訳しています)をするために必要な道標を説いた本ですが、このInventorryでは、自分がいまどこまでWholeheartedな生き方が出来ているかをチェックできるようになっています。そしてブレネーは、The Giftsを読む前に、ぜひこのテストを受けて欲しいと書いています。私もやってみましたが、読み始める前に自分がどこまでできているのか自覚しておくのはとても良いと思います。結果は自分にメールするか印刷するかできます。

ClubhouseでのブッククラブはBrené Brown ブッククラブというクラブの下でやりますので、もしよければぜひクラブをフォローしてください。(クラブをフォローするとルームの通知が届きます)

ブレネー・ブラウン ブッククラブ2021年7月受付開始

2021年7月から2つのブッククラブの受付を開始します。

2020年秋からずっと続けているブレネー・ブラウン ブッククラブですが、2つのグループ(2020年秋開始グループと、2021年春開始グループ)でそれぞれ別のブレネー・ブラウンの本を読んできました。今月で両方とも読み終わりますので、2021年7月から、新しい本をそれぞれ読んで行きます。

どちらのグループも若干名スペースがありますので、興味のある方むけに申し込みを開始します。

Dare to Lead

2020年組:Dare to Lead

2020年組ではブレネー・ブラウンの現在の時点での彼女の最新の本(共著を除く)、Dare to Leadを読んでいきます。

このグループではDaring Greatly(本当の勇気は弱さを認めること), Rising Strong(立て直す力), Braving the Wildernessと3冊の本を去年の秋から読んできていて、今回で4冊目になります。

Dare to Leadはこちらに感想を書いていますが、私は最初読んだ時は「前の本の繰り返しになる話が多いし、ビジネス向けだし、あえて読まなくても良いのでは」と思っていました。しかし、今回久しぶりにこの本を手に取ってみて、そして、今年に入ってDaring GreatlyとBraving the Wildernessという2つの本を(Daring Greatlyは特に、もう何回読み直したかわからないくらいですが)読み返してみて、会社や学校、団体での「カルチャー」がいかに大切かということを実感しました。また森義郎氏の女性蔑視発言などが明るみになった際、「周りの人は何も言わなかったのか」などが問題になりましたが、精神的安全があるかどうか、意見を言える場なのかどうかということが、今、これまで以上に大切なことになってきていると感じました。

私は常日頃から「声を上げよう」「モヤモヤするのは自分が声を上げないから」と言っていますが、よく「でも上司や年配の人にどうやって声をあげれば良いんですか」というコメントを頂きます。確かに日本は年功序列社会で目上の人への尊敬ということに他の国に比べて重きをおかれていますので難しいと感じる方が多いようです。それでも私はその場のカルチャーを変えて行くには、私たちひとりひとりが勇気を出して、「これはおかしい」ということを疑問を投げかけていくしか、社会を変える方法はないと思っています。この本はこれまでのブレネーの教えを網羅してまとめつつ、そのヒントを与えてくれる本だと思っています。私が持っているDare to Leadの本を見てみると、付箋やページの角の折り目が沢山ついています。最初読んでから内容を忘れてしまっているところも沢山あると思うので、今回ブッククラブのみんなで読み進めていくことを楽しみにしています。これまでのおさらいをしつつ、よりみんなでの対話が多くなる会になるのではと思っています。

開始日:日本時間2021年7月4日(日)10:00AM-11:15AM 北米時間2021年7月3日(土)6:00 PM-7:15 PM PDT

期間:約8週間(諸事情でずれる可能性があります)

参加費: $35

こちらのグループは去年から続けているコアなグループが10人ほどいますが若干名スペースがあります。

参加希望の方は、こちらのフォームからお申し込み下さい。

Rising Strong

2021年組: Rising Strong (邦題:「立て直す力」)

こちらのグループでは2021年4月からこのブッククラブの最初の本、Daring Greatly(本当の勇気は弱さを認めること)を読んできました。

最初は殆ど知らないもの同士の集まりでしたが、毎週会ううちに親近感が沸き、とても穏やかな良い連帯感が生まれてきました。

Daring Greatlyは「勇気を出して、アリーナに出て行こう」というのがテーマですが、次に読むRising Strongは、「勇気をだしてアリーナに出て行った後に、それでも失敗したらそこからどう立ち直るか」を説いた本で、ブレネーの本の中でも最も実用的な本だと思います。個人的にも、学びがものすごく多かった本で、今でも読み返すたびに涙ぐんでしまうような章がいくつもあります。

私のスケジュールの都合で、こちらのブッククラブの時間帯は北米東海岸の方にはフレンドリーでない時間帯なのが恐縮ですが、こちらも若干名ならスペースがありますので、都合の合う方はご参加下さい。

開始日:日本時間2021年7月3日(土) 12:00PM-1:15PM 北米時間2021年7月2日(金) 8:00PM-9:15PM

期間:10週間(諸事情でずれる可能性があります)

参加費:$35

Rising Strongの方に参加希望の方は、こちらのフォームからお申し込み下さい。

ブッククラブの概要は、こちらに書いています。

ヴァルネラビリティ・アノニマスのルール

先日、Clubhouseにてヴァルネラビリティ・アノニマス(VA)の部屋を始めるということを書きましたが、それ以来3回開催しました。

VAの部屋では、定期的に部屋の趣旨やルールを説明していますが、ここにも記載しておこうと思います。今後参加してみたい方も参考にしてください。

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ブレネー・ブラウンって誰?

過去の投稿を振り返ってみると、ブレネー・ブラウンについて、最初にブログに書いたのは2013年のことでした。2012年に彼女のTEDトークに出会い、それ以来ずっと彼女の研究と教えについてこのブログで書き続けています。

ブレネーの教えを日本のみなさんに広めることは私のライフワークだと思っていますので、Facebookでグループを立ち上げたり、2020年からはブレネー・ブラウン ブッククラブも開始しました。

最近では、ブレネーがメディアにでていると、私に「このポッドキャストに出ていましたよ」「このTVでインタビューされていましたよ」と連絡がくるようになりました。それだけ、私=ブレネー・ブラウンのイメージが定着してきたのでしょうか。

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自己開示の為の共助グループ ヴァルネラビリティ・アノニマス

今日、第1回のヴァルネラビリティ・アノニマスの部屋をClubhouseで開催しました。塚越悦子さんと、齊藤桂吾さんにモデレーターとしてお手伝いいただきながら、ヴァルネラビリティってなに?というところから始めて、感情について話すことの大切さ、自己開示の奨めなどについて話しました。

ヴァルネラビリティ・アノニマス(以下VA)の部屋をやろうと思ったきっかけは、先日までブレネー・ブラウン ブッククラブで読んでいたRising Strong(邦題:「立て直す力」)の中で

Over the pas two decades, I’ve learned that what I really need is a Vulnerability Anonymous meeting – a gathering place for people who like to numb the feelings that come with not having control, swimming in uncertainty, or cringing from emotional exposure.

(以下、日本語版より引用)

二〇年かけて、自分にとってほんとうに必要なのは”弱みをさらすことを恐れない訓練をする”会合ではないかと思うようになった。気持ちを抑え込まない、未知の領域を手探りで進む、気持ちを解放するこころもとなさを克服したい人々が集まれる場が必要なのではないか。

と書かれていたことです。

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【1000冊紹介する023】シンデレラ 自由をよぶひと

シンデレラ 自由をよぶひと 河出書房新社

子供の頃、数あるおとぎ話のなかで、シンデレラが一番好きでした。Underdogというか、いじめられていた人が突然プリンセスになるというところがスカッと気持ちよかったのかも知れません。

Twitterで仲良くさせて頂いているNY在住の弁護士兼翻訳家・エッセイストである渡邊葉さんが、このたび新しいシンデレラの絵本を翻訳されたとのことで、送っていただきました。

ポッドキャストにも来ていただいたのでぜひ聴いてみて下さい。

この本は邦題は「シンデレラ 自由をよぶひと」となっていますが、原題は”Cinderella Liberator”で、「説教する男たち」で有名なフェミニスト作家のレベッカ・ソルニットによるものです。翻訳はさん、解説の訳は渡辺由佳里さんです。

ポッドキャストでも葉さんが仰っていますが、ある日突然Fairy Godmotherがやってきて素敵なドレスと靴と馬車を出してくれて、舞踏会へ連れて行ってくれるという元来のシンデレラのストーリーは大人になって考えて見るとたしかにかなり棚からぼた餅的なところがあります。いじめられて悲しんでいたら魔法使いが全て解決してくれ、最後は王子様に見つけて貰ってめでたしめでたし。and they lived happily ever afterーそしてその後一生幸せに暮らしました。って、ほんとう?とシニカルな現代人の私は思ってしまいます。

「説教したがる男たち」で「マンスプレイニング」という言葉を作ったソルニットはもとは姪のためにこの物語を書き直すことにしたそうです。

「生きにくい」時代と言われる現代。女性は、昔に比べると少しは選択肢が増えたとは言え、まだ結婚や出産その他の社会からのプレッシャーを感じて生きていると思います。Liberatorとは解放する人、自由にする人という意味がありますが、ソルニットは解説で「私はこの本を解放についての物語にしたいと思いました」と書いています。この本ではシンデレラだけでなく、王子様も、いじわるなお姉さん達も自由になります。ネタバレになるのでどういう結末になるかは明かしませんが、とっても楽しい物語です。アーサー・ラッカムの影絵風のイラストもとても素敵です。ぜひ手に取って読んでみて下さい。

絵本ですが、字は多めなので8歳くらい、小学校高学年から向けだと思います。

ブレネー・ブラウン ブッククラブ2021年度申し込み受付開始します。

2021年6月注記:現在ブレネー・ブラウン ブッククラブは定員に達しています。次のブッククラブ開始は2021年7月で、こちらに詳細があります。ブッククラブに参加できない方でも、 Clubhouseの「ブレネー・ブラウン ブッククラブ」というクラブでも不定期でブレネーについて話したり、ヴァルネラビリティ・アノニマスのルームも開催していますのでチェックしてみてください。

2020年の9月から始めたブレネー・ブラウン ブッククラブ、引き続き好評です。2この記事を書いている2021年2月現在で、19名で2冊目の本”Rising Strong” (邦題:立て直す力)を読んでいます。この本を読み終わったら、次は3冊目の”Braving the Wilderness”に進もうと思っています。

このグループはすでに20人近いメンバーがいること、すでに2冊目に入り、メンバーの親交も深まってきているため、新規の参加者は募集していません。

しかし、最初のグループに入り損ねた方、前回タイミングが合わず参加出来なかった方向けに、2021年度のブッククラブメンバーを今回新規で募集します。

スケジュールは2021年4月からで、日本時間の4月10日土曜日の正午から毎週1回、1章を読み進める形になります。北米にお住まいの方には、4月9日の金曜日の夜が最初の回です。PSTですと7時になります。1冊読み終えるのには、3ヶ月ほどかかります。

最初に読んでいく本はDaring Greatlyです。基本、英語版を読み、日本語でディスカッションしていきます。英語に関する質問もできます。翻訳版は「本当の勇気は、弱さを認めること」というタイトルで出ていますので、そちらと併読していくこともお勧めします。

Daring Greatlyについては、2013年に感想を書いています。参考にしてください。

参加できない回があっても、Zoomのセッションを録画しますので、メンバーのみ見れるリンクで後日見ることができます。

Facebookグループを利用して連絡事項やリンクのシェア、メンバーとの交流をしていきます。

今やっている2020年度のブッククラブでは、セッションの最初に、一人ずつ順番にHow are you feeling?の答えを2つの感情を表す言葉で表現していく、というエクササイズをずっとやっています。2021年度のブッククラブでも、同じことをやっていきたいと思っています。

本の内容だけでなく、お互いの人生の中で起こっていること、今感じていることをみんなでシェアして、ジャッジメントのない心理的安全の高いスペースにしていきたいと思っています。

このブッククラブに関する注意事項:

  • ジャッジメントフリー:その週の章が全部読めていなかったり、その他できないことや悩みを告白しても、一切ジャッジしない人のみ参加できます。
  • セーフスペース:ここで発言した内容は、ブッククラブの外に口外しないと約束出来る方のみご参加下さい。悩みや弱みを話しても安全な、みんなで支えあえるスペースです。
  • 英語のレッスンではありません。毎週5分程度、英語の表現などについて語りますが、英語のクラスではありませんのでご了承ください。
  • ジェンダーにかかわらずご参加いただけます。参加する方も、どんなジェンダーの方がいても受け入れてくれる方を参加の条件にしたいと思います。

現在参加して下さっている方からは、「まるでグループセラピーのようだ」というご感想もいただいています。

参加希望される方はこちらからお申し込み下さい。

ご質問などあればいつでもお気軽にメール、DM下さい。