2023年を振り返る

2023年は社会的にはとても不安定で悲しいことがたくさん起こった年でしたが、個人的にはとても良い年になりました。

2023年最後の日に、簡単な振り返りをしたいと思います。

1. 人とのつながり

パンデミックが落ち着き、人が移動することが増えたのに伴い私の仕事も増え、今年はバンクーバー、トロントには2回、そして秋にはウィスラーとウィニペグにも行くことができ、そこで出会えた人たち、再会できた友人たちに感謝しています。

ブレネー・ブラウンが「人間というものはつながりがないと生きていけない生き物なのだ」と言っていますが、本当にそうですね。私は人に会い、話し、つながりを感じる度に本当に生きていると感じます。

2. 根拠のある自信

今年学んだことの中で一番大きかったことは、自分を信じること。それも、ただ信じるのではなく、「本当に」自分にはできると自分を信頼することです。ブレネー・ブラウンの本の中にGrounded Confidenceというフレーズが出ていきます。これは「根拠のある自信」と私は訳しています。私にはできる、私にはこの仕事をする価値がある、と繰り返しマントラのように言うことは、自信がない最初の時期には有効だと思います。この時はまだ「根拠のない自信」ということになると思います。英語でいうFake it until you make itに近い感じでしょうか。でも、それを続けていくと、少しづつできることが増えてきて、それまで夢のように思えていた目標が「え、ちょっと待って、これ私できるようになってるじゃん」と思える時が来ます。今年は、そういったいわゆる「レベルアップ」を密かにした年でした。

3. 人それぞれの現実

今年は、「人はそれぞれ見えている現実が違うのだ」ということを痛感した年でした。私にも普通のことで、友達にも普通のことが、別の人にとっては非常識ということがあり、最初は戸惑いましたが、やはり、ブレネーの本を読んでいたおかげで、「あ、私は今ヴァルネラビリティを感じているな」とか「今Shameを感じているな」と自覚でき、そして「本当に私は恥ずかしい人間なのか?」とリアリティチェックをすることができました。そのおかげで、こじらせることなく、今は「今年はあんなこともあったね」と思えることに本当に感謝しています。

4. ポッドキャスト&ニュースレター

2023年やりたかったことは、「英語のポッドキャストを再開する」ことで、これはなんとか今年の後半に達成することができました。2024年も引き続き細々と続けていこうと思っています。

はみライポッドキャストはシーズン6に入り、時々休んだりしながらこちらも無理をせず続けていく予定です。

そして、2024年には、日本語のポッドキャストをもう一つ始めたいと考えています。

発信という意味では、今年はほとんどの発信をポッドキャストとSubstackでやっているニュースレターでやり、このブログはあまり更新していません。ニュースレターには毎週の日記的なコンテンツや、私が観たもの、読んだものなどのメモを書いていますのでよければぜひご登録ください。

先ほど、毎年恒例になっているハピネスジャーを開けました。すっかり忘れていたこともあり、毎年のことですが心がほかほかと温まるトラディションです。今年は2月に毎日お手紙を書くというチャレンジをやったため、期待はしていなかったのですがたくさんの方がお返事をくださり、そういったものもハピネスジャーに入れていきました。

今年の私の3つの言葉はReach, Assert, そしてSpaceでした。人に手を差し伸べて積極的につながる努力をすること、アサーティブに行動すること、そして休息など、余裕の持てる「間(スペース)」をつくること。パソコンにこの3つの言葉を貼っていたのでいいリマインダになりました。

2024年の3つの言葉は今まだ考えているところで、年明けに発表します。

最後に、沢山観たTV・映画の中から私のなかのトップ10を記録しておきます。(あくまで私が今年観た作品で、必ずしも今年発表された作品ではありません)

TVドラマ:

  1. Reservation Dogs S3
  2. The Last of Us S1
  3. Shrinking S1
  4. The Bear S2
  5. Successin S4
  6. Sex Education S4
  7. Somebody Somewhere S2
  8. The Curse S1
  9. Mandalorian S3
  10. Beef

映画:

  1. The Whale ザ・ホエール
  2. Women Talking ウーマン・トーキング 私たちの選択
  3. The Boy and the Heron 君たちはどう生きるか
  4. Monster 怪物 
  5. TAR TAR/ター
  6. Leave the World Behind 終わらない週末
  7. NYAD
  8. Barbie  バービー
  9. Saltburn
  10. Air

今年も1年おつきあいいただきありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2021年を振り返る

今年も楽しいこといろいろありました

2021年も終わりですね。北米の西海岸というのは、世界でも日付が変わるのがかなり最後の方なので、毎年、こちらがまだ大晦日の時に、日本からすでに「あけおめ!」というメッセージが入ってきます。これを書いているのは12月31日の昼間です。家の掃除を簡単にして、ハピネスジャーを開けました。(今年のハピネスジャーはここで見れます)大変な年だったけど、良いこと、楽しいことも沢山ありました。

今年も、毎年恒例にしているYear in Reviewを書きたいと思います。

2020年の3月16日以降のコロナ禍は、2021年も続きました。食料品を買いにスーパーに行く以外は一切外出しないのは去年と変わりませんでしたが、今年は春から夏にかけて何度かハイキングに出かけたことが良い思い出になりました。夏には38℃にまで気温が上がるという異常気象が起こり、今これを書いている今日は外には雪が積もっています。先日、ニュースレターにも書きましたが「ドント・ルック・アップ」の映画について「これはフィクションではなくドキュメンタリーだ」という感想がありましたが、気候変動は確実に起こっている、と実感した年でした。

ここで、2021年うまく行ったことと、うまくいかなかったことを振り返ってみたいと思います。

うまく行ったこと:

1.場所が作れた

2021年の私の3つの言葉は「Space」「Raise」「Feel」でした。どれも実行できたと感じていますが、とにかく「Space」に関しては、Clubhouseやブッククラブを通じて、沢山のみなさんと気持ちをシェアしあう機会がもてたと思っています。「場所・機会を作っていく」ことは私のテーマになると感じていますので、引き続き色々やっていきたいなと思っています。

2.新しいご縁・新しいこと

2021年は本当にClubhouseという新しいプラットフォームのおかげで、沢山の新しい友達が増えました。今年のポッドキャストのゲストさんの半分以上はClubhouseで知り合った方々でした。また今年はラジオ番組やポッドキャストにもお招きいただきました。今年できたご縁は大事にしていきたいと思います。

3.続けることができた

今年のジャーナルたち。

ポッドキャストはシーズン4に入り、今年後半は色々思うこともありソロ回が増えたものの毎週配信しています。ブレネー・ブラウン ブッククラブは今年から2つ目のグループもでき、並行して続けました。また、ジャーナリングもなんとか毎日続き、今年は7冊のジャーナルを使いました(紙質が悪くインクがのらないので途中で放棄したノート1冊あり)。今日で465日目でした。タイミングよく今日で1冊ジャーナルが終わったので、元旦からは新しいものをおろします。

また、今年からSubstackにて週に1回ニュースレターを配信するようになり、ブログと違って定期的にものを書くとても良い訓練になりました。

私は昔から三日坊主のことが多かったのですが、今年は完璧でなくてもいいのでとにかく続けることにフォーカスした結果、「継続は力なり」を実感することができました。

そして、今年うまくいかなかったことも。

今年うまくいかなかったこと:

1.本が読めなかった

今年一番達成できなかったことは、本が思ったより読めなかったこと。今年は14冊の本を読みましたが、目標の35冊には全く届きませんでした。このブログを長く読んでくださっている方は、私がSlow readerであることは何度も読まれたと思いますし言い訳になってしまいますが、常にブッククラブの本を読んでいたので、同じ本を2回以上読み返すことが多く、新しい本が読めなかったことが残念。来年も引き続き読書に関する目標は高く持ちたいと思っています。

2.実行できなかったプロジェクト

2000年から作りたいと思っているMerch(商品)があるのですが、今年はコロナ禍でのメンタルヘルス悪化やブッククラブやポッドキャストに時間をとられてしまったことで商品開発のリサーチに全く時間が取れませんでした。諦めたわけではないので、できたら2022年には何か発表したいなと思っています。

今年学んだこと

今年は、友達や知り合いが次々に亡くなり、5人以上の訃報を聞くというまさに未曾有の年になりました。大晦日の今日、コロナで家に篭っているにしても、「あけおめ」のメッセージを送ることができない人がいるというのはなんと寂しいことか。ありきたりな感想ですが、私もいつ死ぬかわからないので、毎日を一生懸命生きようと思いました。

また繰り返しになってしまいますが、今年うまく行ったことから、場所を作ること、人とつながること、続けることの大切さを学びました。これは忘れずに身につけていきたいなと思っています。

今年のブログはこれで最後です。いつも読んでくださって本当にありがとうございます。

年明けに、2022年の3つの言葉を発表します。

2020年最後の日

日本は既に年が明けましたが、私がこれを書いている今、カナダ西海岸はまだ大晦日です。ギリギリになって、という感じですが、今年もYear in reviewを書きたいと思います。

今年最後のポッドキャストのエピソードでも言いましたが、2020年はとにかくめちゃくちゃな年だった気がします。

1月の後半にバンクーバーに行った時、フェリーの中で、夫は咳をしている人がいるとその人から離れた所に席を移ってばかりいました。

リッチモンド(中国系の方が沢山住むエリア)にあるアジアンモールは旧正月のデコレーションが沢山されていたけどモールのなかはガラガラで、入ったラーメン屋さんのオーナーさんが「旧正月前の週末でこんなガラガラなのは初めて見た」と仰っていたのをよく覚えています。それが私達がビクトリアを出た最後になりました。

3月16日、バイト先のアイスクリーム屋で、St. Patrick’s Day用に店にあった緑色のスプリンクルズが大量に余っていたのでマネージャーに、「これ少しもらって帰って良い?」と聞きました。アイリッシュのお祭りで、緑のクローバーがモチーフに使われるお祭りです。その日が私にとってパンデミック以前の、最後の「普通の日」でした。バイト先はそれからしばらく閉まり、店自体はそのうち営業を再開したものの、私はバイトにはそれ以来入っていません。

私のメインのビジネスは留学生相手なので、パンデミックでほぼ全ての生徒がキャンセルになり、何千ドルもの返金をしなければいけませんでした。自分も辛かったけど、一生懸命お金を貯めてようやくカナダにやってきたのに帰国しなければいけなかった生徒さん達も辛かったと思います。

本当にスーパーに行く以外はずっと家にいたので、ポッドキャストを毎週配信することだけはできました。4月からシーズン3にはいった「はみだし系ライフの歩きかた(はみライ)」では毎週違うゲストさんをお呼びするというリズムができました。

5月にはジョージ・フロイドさんが殺害され、BLM運動が世界中で起こりました。その時、SNSで「日本には人種差別はない」というコメントを多く聞いたことに危機感を感じて、「日本の差別を考える」というイベントを6月と7月に行いました。Zoomで200人近い参加者が集まったイベントをオーガナイズしたのはもちろん初めてのことでしたし、色々な方と知り合うこともでき、学びも多かったです。特に、「日本人はアジアの白人」「差別を受けている人に出会って下さい」というこの二つのコメントは私に大きな影響を与えました。

7月の初め、なんだか調子が悪い、と歩いて2分の病院の救急科に一人で歩いて行った夫がそのまま入院しました。幸い数日で退院できましたが、夫はその時死んでもおかしくないと思ったそうで、パソコンや銀行のパスワードのありかを義母に指示していたそうです。今は夫は元気に生活していますが、食生活はこれまでと180度変わり、今は私達は95%ベジタリアンの生活になりました。夫は常用する薬がこれまでの0から6つになり、コロナと同じく「もう昔のようには戻れない」と実感しました。

パンデミックのストレスで体中に発疹ができました。ずっと家にいるので睡眠のスケジュールがめちゃくちゃになりました。好きな時に好きな所に行ける自由が恋しくなりました。お店の人など、よく知らない人との会話が懐かしい。

いつだったか、ガソリンスタンドで給油した際、支払いに銀行のデビットカードを機械にかざしたらエラーになり(普通はボタンを押さなくてもカードをかざすだけで払える)、暗証番号を入力するときに、一瞬その機械の使い方が思い出せなくて焦りました。買い物にも殆ど行っていなかったので。

私は毎年、年の初めにその年の3つの言葉を選びます。2020年の3つの言葉はContinue, Commit, Clearでした。今までやってきたことを引き続き続けて行くContinue、諦めずに続けるCommit, そしてClearは自分のやりたいことにフォーカスして、自分のやりたくないこと、自分の夢の達成に意味が無いことはやめるという意味で取り上げた言葉でした。私は今年45になりましたが、この年になると自分のやりたいこととそうでないことの違いがはっきりしてくるので、バウンダリーを駆使して、自分に意味のないことは、No thank youと言えるようになりました。

今年の後半では、ブレネー・ブラウンブッククラブも始めました。私はブレネー・ブラウンが大好きで、彼女の本は殆ど読んでいますが、なんとかして彼女の本の内容を日本のみなさんに伝えたい、というのがそもそものブッククラブ発足の理由でした。私はオンラインサロンとか情報商材を売ることにあまり興味がなく、それよりも、ブッククラブだったらみんなで一緒に学べるという事で提案したんですが、あっという間にメンバーが増え、10月から週に1回Zoomで集まりました。そこでは、本を読み進めながら、各章に関連したそれぞれの思いや体験をシェアし、多くの参加者の方から、「今までこんな風にシェアする場所がなかった」「まるでグループセラピーのよう」とコメントを頂きました。

このグループでは引き続き1月からは次の本を読んでいきますが、新しいグループで4月からDaring Greatlyを読んでいく会の申し込みを今受け付けています。

今年はポッドキャストのコミュニティが大きく育った年でもありました。Apple Podcastでは何回かフィーチャーして頂き、多くの新しいリスナーさんと出会えることができました。 #はみライジャーナル部や、30分無料コーチングセッションなども提供しました。コロナ渦で女性の自殺が80%増えたこと、それ以外でもメンタルヘルスが不安定という方、将来の見通しがつかないと言う方、いろんなみなさんのお話を聞く機会があって、私にいったい何ができるんだろう、と考えた末に、毎週1日ですが、オフィスアワーのような感じで、誰でも自由に30分の無料セッションを予約できる時間を設定しました。相談事、質問、コーチング、雑談、ただ話を聞いて欲しい、なんでも結構ですので興味のある方はご予約ください。また、メンターシップも、興味ある方がどのくらいいるのかわかりませんが、やってみようかなと思っています。こちらも興味ある方はお問合せ下さい。

2020年のハピネスジャー

毎年、大晦日にはその年のハピネスジャーを開けるのが私の習慣になっています。今年も、1年間の楽しかったことや面白かったことを読み返しました。今年は、家に殆ど居たせいか、いつもより沢山のハピネスが詰まってました。特に今年の初めの方は、「1/15 次男が初めて一人でバスに乗って通学した」や、「1/22バイト先のスタッフパーティー」「今年初めてのランチデートは○○さんと」など書かれていて、もう戻ってこない「普通」に、なんだか胸がいっぱいになりました。

なんて長い年だったんだろう。

これを書いている時点で大晦日の夜10時で、まだ2020年は終わっていません。今年最後に見た映画は、Little Women(若草物語)でした。2019年の映画ですから1年遅れて見ましたが、素敵な映画でした。初めて読んだ時から、4姉妹のなかでは物書きのジョーにいつも親近感を感じていましたが、この映画の最後のシーンで彼女が自分自身の著書「リトル・ウィメン」を手にするシーンにぐっときてしまいました。2021年は私も実現できますように。

明日は2021年の3つの言葉を発表します。

2018年を振り返って – Day 5

毎年大晦日に明けるハピネスジャー。嬉しかったことがあるとメモしてガラスの花瓶に入れておきます。

日本では数時間で年が明けようとしています。みなさんにとって、2018年はどんな年でしたか?

今年は、本当に色々大変なことがありましたが、それでも、良いことの方が辛いことより多かった年でした。今年を振り返ってみて、自分なりの8大ニュースを挙げてみたいと思います。

1.日本に行けた

1月に撮影の仕事で日本に10日ばかり行くことができました。この仕事は本当に大変で、今思い出してもゾッとしますが、、、お友達の堀正岳さんと塚越悦子さんとお食事できたことが唯一嬉しかったことでした。このプロジェクト自体、大変でしたが勉強になりました。

2.映画エキストラの仕事

去年の秋からひょんなことで始めた映画エキストラ。不定期で起こるバイトといった感じですが、昔フィルムスクールで働いていた当時のことを思い出し、とても勉強になりました。特に春頃参加した作品はハリウッドからのプロデューサーがやってきて撮影していた、いわゆるビッグバジェット作品で、使っている機材や出演している俳優さんもすごくて面白かったです。その後TV映画などにも関わったりしました。私は女優になろうとか、自分で映画を撮りたいなどとは思わないのですが、映画業界のワークショップに参加したりして、ひょっとしたらそちらの業界にいずれ入る可能性も今模索中です。年明けにも、尊敬する監督とひとつプロジェクトの予定が入っています。

3.ポッドキャストを始めた

4月から、福岡在住の友人須藤美香さんと、「はみだし系ライフの歩き方」というポッドキャストを始めました。毎週一回、zoom で美香さんと繋いでお話したものを編集、配信していますが、ほぼ休みなく毎週続けられたのは、一人でなくて二人でやってきたから、そして、「聴いたよ」と言って下さるリスナーさんのおかげだと思っています。

ポッドキャストを始めてみて、自分達が普段モヤモヤしていることはみんなもモヤモヤしているんだなと実感できて、面白かったですし、これを機会に良い変化を社会にもたらしていけたら、、、と思っています。年明けもポッドキャストは続けていきますので、どうぞご支援よろしくお願いします。

4.うまれて初めて個展をした

去年から続けている水彩画ですが、5月に、うまれて初めて友人のすすめで個展をひらきました。友人のやっているコミックブックショップの奥のちいさな部屋でしたが、それでも沢山の人達が観にきてくれました。また春から夏にかけて、2年目のThe 100 Day projectをやり、100日毎日絵を書き、インスタグラムに投稿しました。

まだまだ絵描きとしては未熟ですが、今はただ続けていくことを目標にして居ます。2019年も The 100 Day Projectには参加する予定です。(今はブログを100日書くというをやっています。)

5.オペレッタのプロジェクト

顔見知り程度の友人から、日本をテーマにしたオペレッタ、「ミカド」の文化コンサルを頼まれたのが春頃で、それから11月までミカドにどっぷりはまった年でした。ミカドのことも、作者のギルバート&サリバンのことも、プロダクションのこともほとんど知らない状況で参加しましたが、ディレクターをつとめた友人のサポートのおかげで、ショウは大成功でした。演劇のプロダクションの方が普段は慣れているのですが、オペレッタとなるとプロレベルの歌い手さんが揃っていて感動しきりでした。新しい友達もたくさんでき、素晴らしい経験になりました。また機会があればぜひやりたいですね。

6.ウィニペグ

9月には全日系カナダ人協会のAGMで、ウィニペグに行きました。

2017年のオタワに引き続き、日系カナダ人のみなさんそしてカナダ在住日本人のみなさんとの横のつながりを強めることができたことはとても有意義な経験でした。カナダで、そして日系人はどちらかというと現在の時点では安全ですが、戦時中の日系人強制収容という過去を経験しているからこそ、現代社会で問題になっている他の異文化団体への差別には、強く抗議していこう、自分達とは直接関係なくても声をあげていこう、と皆で再確認することができました。ウィニペグにあるNationsl Museum of Human Rights(人権ミュージアム)も必見です。

7.ポッドキャスト

私はポッドキャストが大好きで、暇さえあるとずっと聴いているのですが、今年になって自分がやりたいことの一つにポッドキャスト制作というものが上位に食い込んできました。4月から始めた自分のポッドキャストもそうですが、またそれとは別に、誰もが持っているストーリーを発掘したいという気持ちが湧いてきたのです。去年から地元ビクトリア大学にあるコミュニティラジオ局CFUVにて、ボランティアをしていて、最初はラジオ番組での声優のようなボランティアをしていましたが、この秋からこの局で配信するポッドキャスト担当になり、インタビュアーとして活動しています。まだ最初のエピソードの配信がされていないので、完成作品を聴いていただけないのですが、1月には配信されるはずです。ここでも新しいクラスタの人達と出会え、毎回色々と勉強になり、新鮮です。

また、リスナーとして大好きなポッドキャスト、My favorite Murderのライブショウを観に9月にバンクーバーに行き、2000人のファンと交流そしてホストの二人とも話をすることができて、夢のようでした。また、その他の私が好きなポッドキャストでもそれぞれのコミュニティで様々な興味深い人達と交流することもでき、友達の幅がひろがりました。

8.新しい仕事

私は普段から自分のビジネスという傘の下でも様々な仕事をしていましたが(留学エージェント、翻訳、通訳、映画のセンティメント解析など)今回ふとしたご縁がもとで、ケベック州発のチョコレート屋さんで仕事を始めました。新しいスキルを学び、新しいひとたち(その大部分が自分の子供くらいの年齢)と一緒に仕事をすることはまた新鮮で、いろいろと思うことが多いです(これはいずれブログに書きたいと思っています)が、仕事自体は楽しいので、2019年も続けていく予定です。

私は毎年その年のキーワードを3つ決めるのですが、2018年のキーワードは

  1. Move
  2. Story
  3. Communicate

でした。

Moveはどこか普段とは違う場所に行くことで、これは日本、ウィニペグ、バンクーバーなどでやはりいつもとは違う景色を目にすることで発見できることが多くあると実感しました。Storyはポッドキャストを常に聴いていることから意識しだしたことですが、誰にでもユニークなストーリーがあること、自分はそれを引き出していきたいのだ、そしてそれをどううまくやっていくか、などを常に考えて行動していました。最後のCommunicateも、特に日本人は思っているばかりでコミュニケート不足なことが多いな、と「はみだし系ライフの歩き方」でも実感することが多かったので、相手に伝わっているかどうか、に気をつけるようにしました。

こうやって振り返ってみると、アートにどっぷり浸かった一年で、その面では大満足な1年でした。エリザベス・ギルバートのBig Magicにも書かれていましたが、アートとは、豊かな人生を生きていくうえで欠かせないものだと実感しています。

2018年もあと数時間にせまり、最後にみなさんに伝えたいことは、感謝、それだけです。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年の3つのキーワードは、明日発表します。

2015年レビューと2016年の3つの言葉

あっという間に年の瀬ですね。あと数日で2015年も終わりです。
毎年、なんらかの形で、その年のレビューと、翌年のキーワードを決めていますが、今年もその記事を書く時期がやってきました。

2015年は、過去数年に比べれば良い年でした。何かと本当に大変だった2013年と2014年。2015年はなんとか、少し上向きの年にすることができて感謝です。

今年は40になりました。長男も高校卒業して今は大学で演劇を学んでいます。沢山の面白いプロジェクトに関わることができました。新しい体験も沢山経験しました。とても良い年だったと思います。

今年学んだ4つのこと:

1)「アート」は人生に必要不可欠なものである
今年は、ビクトリアの劇団、Intrepid Theatreの理事に就任し、沢山のお芝居やショウを観ることができました。どれも素晴らしかったし、感涙したものも沢山。そこで学んだのは、自分にしかできないこと、そしてやらずにはいられないことに全力を尽くして、人の前で発表することの大切さ。またものすごい才能に溢れる人達にも沢山出会えて、本当に感謝、感動です。

2)目に見えるものが必ずしも真実ではない
この夏、尊敬していた人が全くの嘘つきだということが判明して、すごくショックだったし。残念でした。私は直接関わっていなかったし、私が割り込んで行って解決できるたぐいのことではありませんでしたが、そういう生き方しかできない本人がかわいそうだったし、もちろん、影響を受けた周りの人にもとても気の毒な事件でした。

3)コミュニティの大切さ
40になったことをきっかけに、ジムに登録しました。うちから歩いて5分の場所なので、なんとか最低でも週に一回は通い続けることができ、平均週2回で通えました。もちろん週2回の運動だけでは痩せることはないけど、筋力とかスタミナはついてきたと実感しています。このジムは小さな個人経営のジムなのですが、コミュニティの結束がすごく、新入りの私もすぐに歓迎してくれました。単純だけど、行けば歓迎してくれるところには、人は行きたいと思うものなんだなーと実感。このおかげで何とか通い続けることができました。

4)意志あるところに道あり
実はこれは昔からあまりピンとこなかった格言ですが、今年はいくつか「もー絶対無理!」というようなことが、何故か不思議と達成できました。ネルソン・マンデラが言ったという言葉に「何事も、達成するまでは不可能に思えるものだ」があり、私も大好きな言葉ですが、今年はまさにこの言葉を実感した年でした。

毎年、その年フォーカスしたいことに関する言葉をいくつか選んでいます。
2015年の言葉はCREATEでした。今年はそのおかげかビデオポッドキャストもローンチできたし(英語版はまだだけど)、ブログも書いたし、絵も描いたし、編み物もしました。2015年はCOOKINGとCOMPASSIONもキーワードだったのですが、どちらもなんとか実践できたと思います。特に料理は、ニューヨークタイムスの料理サイトのアーリーテスターにもなり、いろんなレシピに挑戦しました。
先日書評を書いたBIG MAGICでも創造することの大切さを実感したので、クリエイティブなことは、これからもひきつづけやっていこうと思っています。

今年一番感銘を受けた本は、やはりブレネー・ブラウンの「Rising Strong」でした。この本を読んで、「心からの生き方」を(ただ語るだけでなく)実践し、沢山の人達とシェアする、ということを自分のライフワークにしようと決めました。(興味のある方は、Facebookのグループへどうぞ)

さてそれでは、2016年の言葉を発表します。
2016年の私のキーワードは、CURIOSITY, COURGE, BELIEVEです。

CURIOSITY-好奇心:少し前にエリザベス・ギルバートの「ハチドリの飛行」というビデオを観て、私はいろんなものに興味があるハチドリ派なんだ、と知りました。(このビデオに関しては「人生でやるべきことが見つからない人へ」というポストをご覧下さい)彼女の本、BIG MAGICにも、様々なことに興味を持つことがクリエイティブな生き方のもとであると書かれています。

COURAGE−勇気:勇気って、いろんな場面で口にされる言葉だと思うのですが、なかなか実践できている人が少ないと思うのです。何も生と死を分けるようなドラマチックな場面でなくても、ちょっとした勇気を試される場面って、日常生活の中に沢山あるんですよね。哀しそうな顔をしている友達に「どうしたの?」って声をかけること。荷物が重そうな人を助けてあげること。このようなほんの一瞬の決断を、勇気がないために無視してしまうことが私もこれまでにあったので、2016年はそんな些細なことでも無視せずに、勇気を出して触れ合って行きたいと思っています。

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ブレネー・ブラウンのRising Strongの中で特に好きだった一節が
“Integrity is choosing courage over comfort; choosing what is right over what is fun, fast or easy; and choosing to practice our values rather than simply professing them.” 

誠実さ(インテグリティ)とは快適さより勇気を選ぶこと;楽しく早く簡単なものより正しいことを選ぶこと;価値観を語るのではなく実際に行動で示すこと

とあります。何もしないでいるほうが遙かに快適で、楽なのですが、2016年はあえて行動で示す勇気を持ちたいと思います。

BELIEVE−信じること:先に書いたネルソン・マンデラの言葉のように、今年は不可能だと思っていたことを実現することができました。そして、今まで実現できなかったのは、おそらく私が本気で信じていなかったからでは、と気がつきました。信じ方が足りなかったのかも。2016年は達成したいことを強く信じてがんばりたいと思います。

みなさんはどうですか?もしキーワードを選ぶことがあったら、ぜひコメント欄で教えて下さいね。

今年も読んで下さってありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。良いお年を。









2014年レビューと2015年の言葉

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この数年、毎年年末にその年を振り返り、翌年の抱負をブログに書く、ということを英語ブログのほうでは続けているのですが、こちらの日本語ブログには書いていなかったので、これを機に始めたいと思います。

毎年、その年の抱負(Resolution)を決める人は多いと思いますが、10日も過ぎると忘れてしまったり、ゴールがはっきりしないために(ダイエットする、など)結果がわかりにくいものもあり、特に私の周りでは「もう、抱負は決めない」とする人も多いです。

私も、その年に達成したいことや、変えるべき生活スタイルなどを挙げ出すととても長いリストになってしまうのですが、単にリストを作っても、達成できないと何の意味もないということで、この数年は1−3つのキーワードを設定して、フォーカスするようにしています。これはブログには書かずに自分の手帳に書いていたのですが、2014年の言葉はStyleでした。スタイルとは、ファッションだけでなく、その人の生き様などにもつかう言葉ですが、自分のスタイルとはどういうものなのか、いろいろ自分なりに考えた1年でした。

2015年の言葉を紹介する前に、世界征服サミット(WDS)の主催者、クリス・ギレボーがやっている年間レビューを私も今年から始めることにしました。WDS同志の堀さんが詳しい説明をブログに書かれていますが、その年にうまくいったこと、いかなかったことを書き出して、翌年へ続ける、というものです。早速ですが、私も書き出してみました。

2014年、うまくいったことは?

うまくいったこと:いろんな場所へ旅していろんな人に出会うことができた

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3月には全日空のバンクーバーー羽田便就のプレスとして東京へ。3日間だけのトンボ帰りの旅でしたが、たくさんの人にランチ会に集まっていただいてとても嬉しかったです。

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4月には夫とワシントン州へロードトリップ、7月には世界征服サミットでオレゴンのポートランドへ行きました。この世界征服サミットで同志の塚越悦子さん、堀正武さん他多くの日本人の友人に再会できたのも今年のハイライトでした。

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撮影:@Mehori

8月にはGeekbeat TVのジョンとカリに会うために初のダラスへ。テクノロジーを使って世界中の人たちとつながっている二人にいろいろ学んできました。

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9月にはバンクーバーにて日系カナダ人団体の年次総会に出席してきました。カナダで生まれ育った日系カナダ人の方々の話を聞き、彼らの抑圧された歴史を学ぶことは、100%日本人、かつカナダへの移民として生活している私にも大きなインパクトを与えました。国籍にこだわらず、日本人を祖先に持つカナダ在住者みんなで協力していくことが大切だと学びました。

うまくいったこと:たくさんの良いご縁にめぐまれたこと

2013年に引き続き、今年もたくさんの良い出会い、または以前から知っている人でもさらにつながりが強くなった方もいて、本当にありがたいです。もともと友人には恵まれている方なのですが、これに甘んじず、謙虚に関係を育んで行きたいと思います。

うまくいったこと:ほとんど病気をしなかった

2014年は殆ど病気で寝込むということがなく、ありがたかったです。ただ寝込むほどではないものの、肌あれや、アレルギー?というような症状があり、健康管理は大事だなと実感。

うまくいったこと:精神面での成長

私は特定の宗教を信仰しているわけではありませんが、毎朝お祈りをするようにして、感謝の気持ちを忘れないようにするという習慣を2013年半ばから始めたおかげでストレスがぐっと減りました。この習慣は2014年は毎朝365日欠かさず続けることができ、悪いことや心配事ばかり考えて夜眠れない、ということも以前はありましたが、今年は殆どそういったことを経験せずにすみ、本当にありがたいと思っています。

それでは第2の問いへ。

2014年、うまくいかなかったことは何か?

うまくいかなかったこと:全体的な仕事の見直し

2014年は自分のビジネスや書き物、パートタイムでの仕事など2,3の仕事を掛け持ちしてましたが、「自分は何をする人なのか」という軽いアイデンティティクライシスに陥り、なかなかフォーカスできませんでした。やりたいこととやらなければいけないことのバランスがとれず、経済的にも苦労しました。幸い2014年後半に軌道修正をして来年以降どのような活動をしていくのかということはわかってきましたが、同じトラップにはまらないよう気をつけたいと思います。

うまくいかなかったこと:人間関係の見直し

幸いにも人数は多くありませんが、今年は数名の友人との関係がぎくしゃくし、距離を置くことになりました。誰にでもあることだとは思いますが、やはりその最中はショックだったり悲しかったりするのです。しかし時間が経つと、実はこれでよかったのだ、と思えるのが不思議です。心の傷は癒えましたが、とても勉強になった出来事でした。

うまくいかなかったこと:行動に起こせなかったこと

やりたいことはたくさんあるのに、実際に行動に起こせなかったことが今年もたくさんありました。本を書く、というのもその一つです。大きなプロジェクトを任されていたにも関わらず、この時期になっても終わらせることができず、とても心残りになっていることもあります。来年は本当にやりたいことだけに集中できるようがんばりたいと思います。

2015年のワード・オブ・ザ・イヤー

2015年の言葉は、数週間前シャワー中に降ってきましたw (私はお風呂に入っている時によくアイデアが浮かんだりするのです。2014年はSTYLEでしたが、2015年はCREATE。

本も書きたいし、ブログももっと書きたい。新しく始めたいと思っているショウもあるので、「もう計画は充分。あとは行動あるのみ」という意味を込めて、ふさわしい言葉だと思います。

実は2015年には二つのおまけワードもあり、それはCOMPASSIONCOOKING。

この二つはメインのCREATEほど重大ではないですが、思いやりと料理はいくらあっても足りないものではないと思うので、この二つもたくさんクリエイトしていけたらと思います。

2014年も本当にお世話になりました。このブログを読んで下さっているみなさんに、すばらしい2015年が訪れますように。