過去の投稿を振り返ってみると、ブレネー・ブラウンについて、最初にブログに書いたのは2013年のことでした。2012年に彼女のTEDトークに出会い、それ以来ずっと彼女の研究と教えについてこのブログで書き続けています。個人的に、日本で一番のブレネー・ブラウンオタクという自信があります。
ブレネーの教えを日本のみなさんに広めることは私のライフワークだと思っていますので、Facebookでグループを立ち上げたり、2020年からはブレネー・ブラウン ブッククラブも開始しました。
最近では、ブレネーがメディアにでていると、私に「ブレネーがこのポッドキャストに出ていましたよ」「このTVでインタビューされていましたよ」と連絡がくるようになりました。それだけ、私=ブレネー・ブラウンのイメージが定着してきたのでしょうか。
しかし、最近は、SNSで自分の紹介をするときや、感情について話す時、ブレネーの話を持ち出すと「?」という反応をされたり、初めて名前を聞くという方にお会いすることが増えたので、ここで改めて、「ブレネー・ブラウン初心者」向けに、どういう人なのか、何から読むか、見るかをまとめてみることにしました。このページは保存版として、これからも随時更新していきたいと思っています。
まず、ブレネー・ブラウン って誰?という方へ説明すると、ブレネー・ブラウンはアメリカテキサス州ヒューストン在住の研究者・ソーシャルワーカーで、「恥(Shame)」そして「ヴァルネラビリティ」の研究の第一人者として有名です。
彼女の名前がアメリカ中で最初に知られることになったのは彼女のTEDxHoustonでの動画です。英語タイトルは”Power of Vulnerability”、日本語タイトルは「傷つく心の力」です。未見の方は、まずぜひこのビデオを見てみて下さい。日本語訳がついています。
ブレネーの人気の理由のひとつに、「堅苦しくなく、話が面白い」ということがあげられると思います。私もこのTEDトークは何度も見ましたが、今でも彼女のユーモアのセンスに笑わされます。
ブレネーは、これまでに6冊の本を出版しており、最初の本を除く5冊はNew York Timesベストセラーになっています。
2007年 I thought it was just me (邦訳今のところ無し)
2010年 The Gifts of Imperfection(邦題:ネガティブな感情(こころ)の魔法)
2012年 Daring Greatly(邦題:本当の勇気は弱さを認めること)私の感想はこちら
2015年 Rising Strong(邦題:立て直す力)私の感想はこちら
2017年 Braving the Wilderness (邦訳今のところ無し)私の感想はこちら
2018年 Dare to Lead (邦訳今のところ無し)私の感想はこちら
2021年 Atlas of the Heart (邦訳今のところ無し)ブッククラブをやりました。
I thought it was just meはブレネーが有名になる前に出版された本なので、NYTベストセラーではありませんが、今でも売れ続けているようです。
私は最初の本以外は全て読み、日本語版が出ているものは全て持っています。
主に、2012年のDaring Greatlyからの3冊はセットで考えられることが多い気がします。
各本のメッセージを短く表すとすると:
Gift of Imperfection – Be You.
Daring Greatly – Be all in.
Rising Strong ーFall. Get up. Try Again.
Braving the Wilderness −Belong to yourself
(Dare to Leadは、これまでの教えをビジネス用にまとめた本なので、特に新しいコンセプトはでてきません)
という感じで、まさに彼女のワークの集大成と言えると思います。
ですので、初めて彼女の本を読む場合は、私はDaring Greatlyから読むことをお勧めしますが、余裕があればぜひThe Giftsも読んでみて下さい、薄い本ですし、Wholehearted Livingの10の指標も載っており、後の本でもよくでてきます。(読んでなくても後の本が理解できないということはありませんが)
ブレネーは以前はCourageWorksというオンラインコースを提供しており、私はそのコースを受けました。まだまだ彼女が爆発的に人気になる前でInstaライブもZoomもまだ一般的でなかった頃に、受講者は彼女に質問を送ったりすることができました。私は当時彼女に質問を送り、それを本人に答えてもらったことがあり、尊敬するブレネーが私の名前を読み上げてくれたと感動したことがあります。ちなみに、その時の彼女の回答と教えは今でも忘れません。興味のある方はご連絡いただければお話します。
その後、Courage Worksの方から連絡があり、Daring Greatlyに出てくるセオドア・ルーズベルトのスピーチのビデオを作るというプロジェクトに参加したこともあります。私が出てくるのは1秒だけですが。。。
2017年あたりから、彼女のTEDトークのせいもあり(歴代のTEDトークの中で4番目に多く視聴されているビデオなのだそうです)、彼女の名前はHousehold name、日本風にいうとお茶の間でもよく聞く名前になりました。
ちなみにこちらの、ブレネーの2回目のTEDトークは「恥」についてですが、こちらも本当に面白いです。
2019年にはNetflixでスペシャル番組「勇気を出して」が作られ、Wine Countryというコメディ映画にも本人役として出演しています。主に女性ファンが多いセルフ・ヘルプの本の著者というイメージがあると思います。
この数年はもうオプラ・ウィンフリー並の、手の届かないメガ有名人になってしまった感がありますが、それでも相変わらずフレンドリーに「私は不完全な人間だけど日々ありのままの自分で良い」というメッセージを発信しつづけており、とても尊敬している人です。
ちょっとだけ自慢すると、何回か彼女からSNSでリプをもらったことがあります。
ここ数年はインスタグラムなどで時々ライブをしたり、講演をしたり、そしてパンデミックになってブックツアーがキャンセルになってからはUnlocking Usと Dare to Leadという2つのポッドキャストを配信しています。話が面白い人なのでとても彼女に向いているメディアだと思います。彼女自身もゲストとしてSimon SinekやTim Ferrisのポッドキャストに出演したり、オプラ・ウィンフリーのSuper Soul Sundayにも出演しています。
さて、ここまでで、彼女がアメリカを中心にどんな活動をしている人なのかというのは分かって頂けたと思いますが「でも、なんでそんなに人気なの?」と疑問に思われる方もいるでしょう。
彼女の教えの解説は、各本の感想とともにこのブログに書いています。
このブログで、「ブレネー・ブラウン」のタグがついている投稿をまとめて読んで頂くと詳しくわかりますが、初めての方にわかりやすいように、ブレネーの本に良く出てくる言葉やコンセプトについて少しまとめてみました。
ブレネー・ブラウンの教えが分かってくると、そのことについて話したい、質問したい、という方も増えてきました。ブレネーに関連して、いま(2024年)現在私がやっている活動は以下です。
①ブレネー・ブラウン ブッククラブ(現在休止中)
ブレネーの本を読んでいくブッククラブ2021年期は4月からDaring Greatlyを日本時間土曜日の正午にZoomで集まって読んでいます。このグループ専門のFacebookGroupでリンクや感想をシェアしています。
2020年期は今3冊目になるBraving the Wildernessを日本時間日曜日の10時に読んでいます。こちらも別のFacebookグループがあります。
現在、2023年4月から開始のセッションの参加受付中です。読む本はRising Strong(立て直す力)です。
②はみライTalk Series
私のやっているポッドキャスト「はみだし系ライフの歩きかた(はみライ)」では月に一度お話会と称して様々なトピックでZoomで1時間半お話をします。ブレネーは、「恥の特効薬は人に話すこと」と常に言っています。自分の抱えている問題や気持ちを他人とシェアするという自己開示の練習のために設けている場です。無料で顔出しできるかたなら誰でも参加可能ですが、ゆっくり話す時間を作るため、定員を15人にしています。私のポッドキャストやSNSで毎月のお話会の申し込み情報を配信しています。
③Clubhouse
クラハは最近ほとんどやっていませんが、記録として残しておきます。
クラハでは今様々なクラブを作って、そこでヴァルネラビリティや恥、勇気などについてお話しています。
日本人は感情について話す機会があまりないということで「いまどんな気持ち?」という意味でついた「いまエモ」というこのクラブではEmotion Wheel(感情の輪)をもとにして、感情についてお話をしていきます。塚越悦子さんと齊藤桂吾さんとで不定期で開催しているお部屋です。
・クラブ:ブレネー・ブラウン ブッククラブ
このクラブではブレネーに関することならなんでもトピックにできます。
今力を入れているのはヴァルネラビリティ・アノニマス(VA)という、こちらも自分のヴァルネラビリティをさらす自己開示の練習の共助の部屋です。もろさをさらけ出すには信頼が大事なので、この部屋は一般公開のPublicの部屋ではなく、「ブレネー・ブラウン ブッククラブ」のメンバーのみが参加できる部屋ですので、ぜひクラブにご参加下さい。
また日本人は、英語のできる人ならなぜか感情に関することは英語の方が表現しやすいという人も多いようで、近いうちにヴァルネラビリティ・アノニマスを英語でやることも考えています。興味のある方はご連絡ください。
クラハ以外の場所でブレネーについて語りたい方はぜひコメント・DM下さい。(TwitterでもSpacesがありますし。。)先日はインスタグラムでまあやんさんとヴァルネラビリティについて話しましたが、インスタライブご希望の方はご連絡ください。
④Facebookグループ「ブレネー・ブラウンの本について語ろう」
Facebookにもグループがあります。こちらではリンクのシェアがメインですが、FacebookでもZoomのような機能ががありますので、それをつかって話すことも可能ですね。
⑤個人コーチング
ブレネーの説くヴァルネラビリティをさらけ出して生きること、「わたしはこれでいい(I am enough)」と思えるようになることなどに興味のある方、サポートが必要な方には、一対一の個人コーチングも提供しています。
⑥Brave Culture Makers
ブッククラブで一通りブレネーの本を数回読み終えて、次にできることは何かを考えた時に出てきたのが
「毎週ブレネーの書いていることをトピックにしておさらいし、それぞれの実生活でどう実行できているかをチェックすること」ということから作ったプログラムです。ブッククラブではないので英語の本を読む必要もなく、各自話す時間をたくさん作りました。詳細はこちらから。
これからもブレネー・ブラウンについてはこのブログそしてSNSで発信していきますが、もしブレネーについて話したい、質問がある、という方はぜひお気軽にご連絡ください。