勇気のあるリーダーになるには?ブレネー・ブラウン ブッククラブ2023年9月受付開始

ブレネー・ブラウン ブッククラブ、一応、ひととおりブレネーの本を読み通したら2023年で終わりかなと思っているのですが、残すところあと2冊になりました。
今(2023年7月)、ブッククラブではBraving the Wildernessを読んでいますが、この本ももうすぐ終わりです。9月からは、Dare to Leadを読みます。この本は、リーダーシップに関する本です。

ブレネーによるリーダーの定義は:

A leader is anyone who takes responsibility for finding the potential in people and processes and has the courage to develop that potential.

リーダーとは、人やプロセスの可能性を見出すことに責任を持ち、その可能性を発展させる勇気を持った人

と言うことになっています。会社や社会での役職や肩書きに関係なく、誰でもリーダーになれるとブレネーは書いています。

この本では、これまでの彼女の本のまとめ的に、ヴァルネラビリティについて、ヴァルネラビリティを避けるために私達が使う防具(Armour)について、Shame(恥)エンパシーについておさらいします。また価値感について、そして信頼についても学んでいきます。

ポッドキャストやブッククラブでも何度も話していることですが、Shameを使った教育やマネジメントが蔓延する社会を変えていくには、部署やクラブ、学校などの自分の属する団体・組織でその文化を変えていこうという勇気のあるリーダーが必要不可欠です。この本は、そんなリーダーを育てるための本です。

ブッククラブで聞くお悩みで本当に多いのが、会社での人間関係です。上司や同僚との関係で、または会社のやり方に憤っている方も多いようで、その多くが、その会社/組織の文化(カルチャー)に原因があることが多いです。残業をするのが当たり前、男性が産休を取らないのが当たり前という文化の組織を、どう変えていくか?それとも、仕方がない、と諦めるか?

カルチャーを変えるリーダーになるには、勇気が必要です。この本ではそんな勇気のあるリーダーシップについて学んでいきます。

この本はDaring Greatly(「本当の勇気は弱さを認めること」)Rising Strong(「立て直す力」)のような日本語版が出ていませんが、DeepLやChatGPTなどを使って翻訳して読むことも不可能ではないのではと思います。

開始日:日本時間2023年9月3日(日)10:00-11:15AM /北米時間2023年9月2日(土)6:00-7:15 PM PST 10週間のプログラムです。
参加方法:毎週1回Zoomにて(Zoomのリンクは登録後メールで送られてきます)
注意事項: お申し込み後、Facebookグループにて連絡・交流していきます
参加できない回があっても、録画しますので、後で観ることができます。 参加費:$45

Dare to Leadの次、最後の本は、Atlas of the Heartを読む予定です。

お申し込みはこちらからどうぞ

勇気を持って組織の文化を変えるリーダーになろう:ブレネー・ブラウンブッククラブ Dare to Lead申し込み開始

前回のブログでお伝えしたとおり、12月からは、ブレネー・ブラウンの新刊Atlas of the Heartを読んでいきます。こちらは現在の時点で半分以上埋まっていますので興味のある方はお早めにお申し込み下さい

ブッククラブの2021年組では、これまでDaring Greatly、Rising Strong、Braving the Wildernessと3冊読んで来ました。次に読む本は、リーダーシップに関する本、Dare to Leadです。

ブレネーによるリーダーの定義とは、

A leader is anyone who takes responsibility for finding the potential in people and processes and has the courage to develop that potential.

リーダーとは、人やプロセスの可能性を見出すことに責任を持ち、その可能性を発展させる勇気を持った人

と言うことになっています。会社や社会での役職や肩書きに関係なく、誰でもリーダーになれるとブレネーは書いています。

この本では、これまでの彼女の本のまとめ的に、ヴァルネラビリティについて、ヴァルネラビリティを避けるために私達が使う防具(Armour)について、Shame(恥)とエンパシーについておさらいします。そして、このブログそしてポッドキャストでも紹介しましたが、価値感について、そして信頼についても学んで行きます。

ブッククラブでも、Clubhouseでも何度も話していることですが、恥を使った教育やマネジメントが蔓延する社会を変えて行くには、部署やクラブ、学校などの自分の属する団体・組織でその文化を変えていく勇気のあるリーダーが必要不可欠だとブレネーも説いています。この本は、そんなリーダーを育てるための本です。

2020年組のブッククラブでもこの本は読みましたが、その時は本全体を9回に分けて、全部で9週間で読み終えました。ただ、途中ちょっと長い章があるので、1週間で読み切れるかどうか自信がないという方が多い場合には、10週間でやることも考えています。

また、この本はDaring Greatly(「本当の勇気は弱さを認めること」)やRising Strong(「立て直す力」)のような日本語版が出ていませんので、英語で読める方むけのブッククラブです。

こちらのグループは、参加希望者が多くなりそうですが、1時間という限られた時間を有効に使うため、最大15人くらいが最適だと思っています。応募者が15名を超える場合は、毎回参加出来る方を優先したいと思います。

[開始日]日本時間2022年1月8日(土)12:00PM-/北米時間2022年1月7日(金)7:00PM PST-

[参加方法]毎週1回Zoomにて (Zoomのリンクは登録後メールで送られてきます)

[注意事項]
  • お申し込み後、Facebookグループにて連絡・交流していきます
  • 参加できない回があっても、録画しますので後で観ることができます
  • 英語の本ですので、基本的に英語を読める方むけのブッククラブです。ディスカッションは日本語でやります。
  • 9週間がいいか(3月5日終了)か10週間がいいか(3月12日終了)を明記してください。多数決で決めます。
[参加費:]$35

[定員]15人

お申し込みはこちらからどうぞ

【1000冊紹介する 015- Dare to Lead 】- Day 38

ブレネー・ブラウンのDare to Lead 読了。いつもなら一冊の本については1回のブログポストに収めるのだけど、この本はすでに読んでいる途中での感想を2回に分けて書いているので、(「自分にとって大切な価値観は?」「価値観を知ることがその人を知ること」)よろしければそちらもどうぞ。

ブレネー・ブラウンの本はThe Gifts of Imperfection,から Daring Greatly(「本当の勇気は「弱さ」を認めることRising Strong (「立て直す力−感情を自覚し、整理し、人生を変える3ステップ 」)、 Braving the Wildernessと取りあえず全て読んできてどれも好きだが、個人的に一番好きなのはBraving the Wildernessだと思う。それまでは、Daring Greatlyだったけど。

今回の本は、タイトルからもわかるように、リーダーシップに関する本だ。

正直に言ってしまうと、これまでのブレネーの本を読んでいる人なら、この本はスキップしてしまってもいいかと思う。なぜならこの本には何も新しいことは書かれていないから。この本は、ヴァルネラビリティを受け止めて、それでもあえて挑戦するDaring Leaderになりたいと思う人への、まとめ本のような感じになっている。

私がブレネー・ブラウンという人が好きな理由は、彼女がストーリーテラーだからだ。これまでに読んだ彼女の本のなかで、今でも心に残っている話はたくさんある。「ビー玉のともだち」(信頼に関する話)や、喜びを受け止めることを恐れて最悪の状況ばかりを想定していた人の話、そして「自分で勝手に造り上げているストーリー」に関する、湖で泳いだ時の話など。他にもたくさんある。彼女はほんとうに、生まれながらのストーリーテラーだなあと毎回感心させられる。

この本に特に真新しいことが書かれていなかったことは少し残念だが、そのかわり、とても良いストーリーをいくつかシェアしてくれている。ひとつは、ブレネーがずっと楽しみにしていた、娘の高校最後のフィールドホッケーの試合を見に行けなくなった時の話(エンパシーに関するレッスン)、そして、これも「自分で勝手に造り上げたストーリー」に関する、ブレネーの夫のスティーブさんとの「Ham Fold-Over Debacle (ハムサンド事件)」は、思わず笑ってしまった傑作。いったいどういうストーリーなのかは読んでのお楽しみだが、どうしても気になる人には、実際会った時にお話することにする。それにしても毎回思うけど、スティーブさん、良い夫すぎる。

ブレネー・ブラウンのこれまでの研究結果のまとめとして1冊で読みたい人にはおすすめかも。私自身にも、良いおさらいになった。おさらいしたことを忘れずに、「恐れながらも、同時に勇気を出す」冒険に出たいと思わせてくれた一冊。

助けを求めること -Day 32

ブレネー・ブラウンのDare to Lead、もう少しで読み終えられそうだが、今日も面白い箇所があったのでシェア。

(この本については13日目にも書いているので興味のある方はどうぞ)

今、Trust、信頼に関する章を読んでいるのだが、ブレネー曰く、信頼を構築する7つの行動があるらしく、それぞれの頭文字をとって、BRAVINGと呼んでいる。その7つの行動は:

Boundaries バウンダリー(境界)を持っている

Reliability やると言ったことをちゃんとやる

Accountability 間違いを犯したら謝る。責任を取る

Vault 自分のものでない情報は外に漏らさない

Integrity 楽な事よりも正しいことを選ぶ

Non judgement 早まった判断をしない

Generosity 最も寛大な解釈をする

今日はリストに挙げるのみで詳しい説明は省くが、興味のある方はご連絡を。

今読んでいる箇所はNonjudgementに関して。人に対してジャッジメンタルになるのがいけないことはわかる。人のことを勝手に判断してはいけませんよ、というだけならシンプルだけど、ブレネーは非常に興味深い研究結果を紹介してくれている。

“We asked a thousand leaders to list marble-earning behaviour – what do your team members do that earns your trust? The most common answer: asking for help. When it comes to people who do not habitually ask for help, the leaders we polled explained that they would not delegate important work to them because the leaders did not trust that they would raise their hands and ask for help. Mind. Blown.”

つまり、1000人ものリーダーに、職場のチームのビー玉をもらえるような−信頼を得られるような行動(ビー玉に関してはこちらを)はどういったものか?という質問をしたところ、最も多かった回答が、「助けを求めること」だったそう。逆に、研究対象のリーダーたちは、まったく人に助けを求めない人達には大事な仕事は任せない、なぜなら助けを求めない人達は信用できないからだという。

もしあなたが人に助けを求める事にジャッジメンタルで、自分自身も誰にも助けを求めない場合、それは逆に自分の首を絞めていることになる。なぜなら、上司から信頼されないから。何という素晴らしい逆説だろう。

私の2019年の3つの言葉の一つはAskだ。これはAsk for helpとAsk questionの両方の意味。必要な時にためらわずに助けを求められる人になりたいと思う。

価値観を知ることがその人を知ること – Day 19

引き続き、ブレネー・ブラウンのDare to Leadを読んでいるのですが、価値に関してさらに興味深い内容が。

自分の価値感とは、自分にとって最も大切なもので、それを最大でも二つに絞ることでブレない人生を送れる、というものですが、ここに来て、自分の親しい人(配偶者とか、友達とか)の価値を知っていることも非常に大切だ、とあります。あなたは、自分のパートナーや子供達、友達の価値観を知っていますか?

この本はまだ邦訳がでていないので英語版のみですが、本文208ページから引用すると、(太字は私がつけました)

Another example of how value sharing strengthened a relationship was with my friend Chaz. To be honest, We’ve know each other for so long, I wasn’t sure that any more connecting was possible. But when he left his job as CFO at a very successful ad agency to come work with me, there were some difficult shifts. During our values exercise, I learned that one of his values is financial stability. Now, you’re probably thinking, That makes sense- he’s your CFO and one of your closest confidants. But honestly, I had no idea. And when I wanted to take big risks or make large investments in new business, I made up the story that he was pushing back and asking a million questions because he didn’t trust me, or because he thought his job was to talk me out of stuff. When I learned the it was his value-not just his job- I wanted to cry. In that moment it became one of my favourite things about him. I trust him so much I could cry just writing about this. We don’t fully see people until we know their values.

とあります。要約すると、ブレネーはとても親しい友人で有名な広告代理店のCFOをしていたチャズを自分の会社に呼ぶのですが、新しく同僚として仕事をしてみるとぎくしゃくすることが多かったそう。でも彼の最も大切な価値が「財政の安定」であると知ったとき、思わず泣きそうになったと言います。何故かというと、ブレネーは新しいプロジェクトに投資したい時やリスクを取りたい時、チャズが反対するのは彼がブレネーを信用していないから、もしくは彼がブレネーに反対するのが彼の仕事だと思っているに違いないと勝手にストーリーを造り上げていたからです。

経済的な安定がもっとも大切なことであるのなら、チャズが慎重になるのも理解できます。自分で勝手にストーリーを造り上げてしまうことの怖さはブレネーの本、Rising Strong(邦題は「立て直す力」)で学び、私もブログに書きました。とても重要なレッスンだと思うので興味のある方はぜひ本を読んでみて下さい。

私もみなさんにとって重要な価値観を知りたいです。その人の価値観を知ることイコールその人を知ることだと思うからです。価値観のリストはここからダウンロードできます(英語)。以前のブログでも書きましたが、沢山あって迷うかもしれませんがこのなかから、最大でも二つに絞れるまでじっくり考えてみてください。二つに絞れたら、それが何かコメント欄で教えて下さいね。

自分にとって大切な価値観は? - Day 13

2016年のコース受講時に書いたランタンの絵。ランタンの中の炎が私にとって大切な価値観。

今年最初の本は、というか本当は去年からまだ読み続けているのですが、ブレネー・ブラウンのDare to Leadという本です。読み終わったらきちんとしたレビューを【1000冊紹介する】シリーズで書こうと思っていますが、今日は今読んでいる部分での学びをご紹介します。

今読んでいるのは、パート2の Living Into Our Valuesという部分なのですが、何かに思いきって挑戦してみるーブレネーの教えの世界ではこれをセオドア・ルーズベルトのスピーチから、「アリーナに出ていく」と表現していますが、そういう怖いとき、緊張しているとき、自分にとって大切な価値観が何なのか分かっていない場合は、ともすると他人の価値観を自分のものより優先してしまいがちです。

そのため、ブレネーは日頃から、自分の価値観が何であるか知っておくことが大切と説いています。

オックスフォード辞書によると価値とは「行動の主義や道徳的規範。人生において何が大切であるかの意見」とあるそうですが、ブレネーはもっとシンプルに「自分のありかた、または最も大切であると信じる事」と書いています。

本の中には自分が大切と思う価値を選ぶエクササイズがあります。以下は様々な価値のリストのごく一部です。:

Authenticity 信頼できること

Contribution 貢献

Community コミュニティ

Fairness 公平さ

Family 家族

Patriotism 愛国心

Perseverance 忍耐力

Power 能力

Pride プライド

Recognition 承認

Respect 敬意

Responsibility 責任

Security 安定

Service 奉仕

Success 成功

Tradition 伝統

Travel 旅

Trust 信頼

Truth 真実

Understanding 理解

Vision ビジョン

Vulnerability もろさ

Wealth 財産 

Well-being 健康

Wisdom  知恵

などなど。他にも沢山リストに載っています。

このリストを見て自分に当てはまる価値をチェックしていくだけでも結構時間がかかります。さらっと見ただけでも私の場合は公平さ優しさ自己表現などいろいろあてはまりました。しかしブレネーは価値は最大二つまでに絞るようにと書いてます。難しいですが、じっくり時間をかけて、最大二つに絞り込めるまで考えることが必要とのこと。ジェームズ・コリンズを引用すると、「3つ以上優先事項がある場合は、それらは優先事項ではない」というのと同じです。

このページを読んだとき、このエクササイズは過去にやったことがあるということを思い出しました。2016年に、ブレネーのオンラインコース、Living Brave Semester というコースを取った時にも同じエクササイズをしたのでした。その時のブログはこちら

当時のバインダーがあるので、見れば2016年にどんな価値を選んだのかわかるのですが、取りあえず、今の時点で自分にとって大事な価値は何か、やってみることにしました。

最初に選んだのは、つながり勇気創造性公平さ自由優しさ自己表現でしたが最終的には

勇気自由に落ち着きました。どちらも、私にとってとても重要な価値観です。

それから2016年のバインダーをチェックしてみると、当時選んだのは勇気優しさでした。このことからも勇気というのは私にとって特に重要な価値観ということがわかりました。

あなたにとって大切な価値はなんだと思いますか?リストを希望される方はコメント下さい。