頭の中のネガティブな語りというのは誰にでもあるものだと思います。このRayyaのエッセイでとても良かったのは、最後の締めが「今となってはあんた(Headのこと)からの挑戦を受ける準備はできているわ。Remember, Head, I &%$king own you.」 となっているところ。ネガティブな語りは簡単に止めることはできないと思いますが、少なくとも、それに反抗する勇気があれば充分だと思うのです。ネガティブな考えが頭をもたげてきたら「そうかしら?あなたが正しいとどうして言えるの?」と問いかけましょう。それが最初の一歩。そして、愛する友人や家族の励ましの言葉を思い出して下さい。こんなに沢山友人がいる人が、「生きる価値のないくだらない人間」であるはずがないでしょう?
このあとのトークも「恥の文化」や「創造性」についてとても興味深い、正直な話が続きます。人は誰でも、クリエイティブであると私は信じています。創り出すものはなんでも良いのです – 音楽、アート、文章、写真、社会活動など。 If you’re not creating something, you are destroying something. Usually yourself. (「何も創造していないということは、同時に何かを破壊しているということ。たいていの場合自分自身。」)というくだりもとても印象に残りました(34:00ごろ)
自己不信に陥ったり、頭の中の自分に叱責されたりするのは、誰にでもあることです。
そういうときは、信頼できる友人や家族に正直に悩みを打ち明けるのも良いと思います。でも、「自分の弱い部分や、胸の内をさらけだすなんて、とてもできない」と思う人もとても多いと思います。
でも、愛する友人や家族が何かに対して恥じていたり、自信をなくしている時、人と比較してしまっているとき、決して彼らに同意するということはないと思います。きっと「何を言ってるの、あなたはこんなに素晴らしい人なのに!」と褒めるでしょう?
でも、それが自分の問題となると、とたんに自分に厳しくなりますね。
これをブレネー・ブラウンは「心のもろさ(Vulnerability)のパラドックス」と呼んでいます。
「もろさとは、他人の中に最初に探すものであるが、自分の中では絶対に見つけて欲しくないもの」
ブレネーは、そんなときこそ、「Be seen」、つまり勇気を出して自分をさらけ出して本当の自分を見せてみようと言っています。私も何回か挑戦して、少しづつ上手になってきました。上に書いたFacebookでの弱音も、意図したものではありませんでしたが、最終的には Be seenされた結果と言えると思います。
本の内容についてはいくらスペースがあっても書ききれないので、是非本を読んでみてください。タイトルのDaring Greatly というのは、セオドア・ルーズベルトのスピーチから取ったそうで、ちょっと長いですが抜粋すると: “It is not the critic who counts: not the man who points out how the strong man stumbles or where the doer of deeds could have done better. The credit belongs to the man who is actually in the arena, whose face is marred by dust and sweat and blood, who strives valiantly, who errs and comes up short again and again, because there is no effort without error or shortcoming, but who does actually strive to do the deeds; who knows great enthusiasms, the great devotions, who spends himself in a worthy cause; who at the best knows in the end, the triumph of high achievement, and who at the worst, if he fails, at least he fails while daring greatly…”
失敗しても、恥をかいても、それでも勇敢に挑戦する人間の方が、それを指差して批評したり笑ったりする人間よりもずっと「心から」生きている人間なのだ、というブレネーのこの本には、ある意味人生変わっちゃうくらい感銘を受けました。なので、私の2013年の目標の一つは「Practice Wholehearted Living – 心からの生き方を実践する」ということです。