自分にとって大切な価値観は? - Day 13

2016年のコース受講時に書いたランタンの絵。ランタンの中の炎が私にとって大切な価値観。

今年最初の本は、というか本当は去年からまだ読み続けているのですが、ブレネー・ブラウンのDare to Leadという本です。読み終わったらきちんとしたレビューを【1000冊紹介する】シリーズで書こうと思っていますが、今日は今読んでいる部分での学びをご紹介します。

今読んでいるのは、パート2の Living Into Our Valuesという部分なのですが、何かに思いきって挑戦してみるーブレネーの教えの世界ではこれをセオドア・ルーズベルトのスピーチから、「アリーナに出ていく」と表現していますが、そういう怖いとき、緊張しているとき、自分にとって大切な価値観が何なのか分かっていない場合は、ともすると他人の価値観を自分のものより優先してしまいがちです。

そのため、ブレネーは日頃から、自分の価値観が何であるか知っておくことが大切と説いています。

オックスフォード辞書によると価値とは「行動の主義や道徳的規範。人生において何が大切であるかの意見」とあるそうですが、ブレネーはもっとシンプルに「自分のありかた、または最も大切であると信じる事」と書いています。

本の中には自分が大切と思う価値を選ぶエクササイズがあります。以下は様々な価値のリストのごく一部です。:

Authenticity 信頼できること

Contribution 貢献

Community コミュニティ

Fairness 公平さ

Family 家族

Patriotism 愛国心

Perseverance 忍耐力

Power 能力

Pride プライド

Recognition 承認

Respect 敬意

Responsibility 責任

Security 安定

Service 奉仕

Success 成功

Tradition 伝統

Travel 旅

Trust 信頼

Truth 真実

Understanding 理解

Vision ビジョン

Vulnerability もろさ

Wealth 財産 

Well-being 健康

Wisdom  知恵

などなど。他にも沢山リストに載っています。

このリストを見て自分に当てはまる価値をチェックしていくだけでも結構時間がかかります。さらっと見ただけでも私の場合は公平さ優しさ自己表現などいろいろあてはまりました。しかしブレネーは価値は最大二つまでに絞るようにと書いてます。難しいですが、じっくり時間をかけて、最大二つに絞り込めるまで考えることが必要とのこと。ジェームズ・コリンズを引用すると、「3つ以上優先事項がある場合は、それらは優先事項ではない」というのと同じです。

このページを読んだとき、このエクササイズは過去にやったことがあるということを思い出しました。2016年に、ブレネーのオンラインコース、Living Brave Semester というコースを取った時にも同じエクササイズをしたのでした。その時のブログはこちら

当時のバインダーがあるので、見れば2016年にどんな価値を選んだのかわかるのですが、取りあえず、今の時点で自分にとって大事な価値は何か、やってみることにしました。

最初に選んだのは、つながり勇気創造性公平さ自由優しさ自己表現でしたが最終的には

勇気自由に落ち着きました。どちらも、私にとってとても重要な価値観です。

それから2016年のバインダーをチェックしてみると、当時選んだのは勇気優しさでした。このことからも勇気というのは私にとって特に重要な価値観ということがわかりました。

あなたにとって大切な価値はなんだと思いますか?リストを希望される方はコメント下さい。

Living Brave

IMG_7375 ブレネー・ブラウンのオンラインコース、Living Brave Semesterを今日終了しました。 1月からこの5ヶ月間、世界中の何千人もの人達と一緒に「心からの生き方」とはどんなものか、どうすれば心から生きることができるのか、学んできました。 毎週月曜日に新しいレッスンがオープンになり、それぞれのペースでワークブックを進めていき、週に一度はブレネーからの生のビデオメッセージや数週間に一度はライブQ&Aなどがあり、本当に楽しい5ヶ月間でした。コースはブレネーの二冊の本、Daring Greatly (本当の勇気は「弱さ」を認めること)とRising Strong (翻訳本不明)からの内容をもとにしています。 今まで申し込んだどのコースよりも素晴らしいコースでした。 学んだことは多すぎて全てここには書けませんが、心に残ったことを少し書き出してみたいと思います。

1)コミュニティとキーワード

毎週新しいレッスンが開かれ、ブレネーによるビデオ講習、そしてライブQ&A、また他の生徒さんと交流できる掲示板などがあったため、コミュニティの一員であると深く実感することができました。また、私にとってもう一つのコミュニティは日本人同士で作っているFacebookのグループで、ここでもお互いの悩みなどをジャッジメントなしで受け入れられる場所としてありがたかったです。特にうれしかったのが、「アリーナ」という、ブレネーの本に出てくるキーワードが自然にみんなのなかで使われるようになったこと。これは、セオドア・ルーズベルトが「アリーナに立つ人」というスピーチで使った言葉ですが、ブレネーの本にも、何かに挑戦しようとしている人はみんな「アリーナに立つ人」であるという認識で、とあるメンバーの息子さんが受験をしたことも彼にとってのアリーナ。また、お仕事でイベントなどで沢山の人の前にでていく機会が増えた友人も、それは彼女のアリーナだね、とみんなで応援しあえたのが本当にうれしかったです。 CW_ArenaQuote (1)

2)価値観

さまざまなレッスンのなかで、心に残ったものの一つが、最初のほうにやったエクササイズで、自分にとって大切な価値観を見極めたあと、それをランタンの火にたとえるというものがありました。私にとって大切な価値は「優しさ」と「勇気」だったのですが、そういった大切な価値(ランタンの中の火)を守ってくれる物が、家族や友人、という例えはとても勉強になりました。人生の中で、自分にとって大切な価値が何かわかっていないと、ランタンを持っていないのと同じで、暗闇の中で迷ってしまいます。そして、ランタンを持っていたとしても、時々、持ち歩くことを忘れて、どこかに置いたまま価値からはなれてた行動を取ってしまうことも(私の場合、イラついて意地悪なことを言ったり、何かが怖くて前に進めなかったり)あるのです。だから自分のランタンの中の炎を大切にしよう、というレッスンで、これは視覚に訴えるためとても参考になりました。

3)人は常に最善を尽くしているということ

これは、ブレネーの最新作、Rising Strongに書かれてることで、こちらの投稿に少し書きましたが、これが、私にとってこのコースで一番の勉強になりました。本の日本語訳がまだでていないので読んでいない方に説明をするのが難しいのですが、ひとつ質問させて下さい。 「あなたは、一般的に言って、世の中の人達はできる限りの最善を尽くしていると思いますか?」 私は先日41になりましたが、Rising Strongを読むまで、この質問の答えはノーだと思っていました。みんなが最善を尽くしているわけない。サボったりズルしている人ばかりじゃないか、と。この本のこの章を読んだ時、涙が止まりませんでした。 ブレネーもそうだったと書いていますが、この質問にノーと答える人のほとんどが、完璧主義に陥っていると言います。そして、「心からの生き方」を出来ている人は、みんなこの質問に「イエス」と答えていたそうです。 ブレネーのご主人のスティーブさんにこの質問をしたとき、彼は長いこと考えたあとこういったそうです。「本当かどうかわからないけど、僕は世の中の人達はできるかぎりのことをしていると信じたいよ。そして、そう思う方が僕も幸せになれると思う。」これはブログに書くだけでは足りない、もっとディープな会話が必要なトピックだと思います。でもこのことを学べて良かった。

4)常に練習であるということ

これは宗教などにも通じてくるのかも知れませんが、これだけ5ヶ月がんばって様々なことを学んでも、所詮は人です。完璧ではないのだから、時には学んだことを忘れて価値と離れた行動を取ってしまうことがあります。このコースで嬉しかったのは、ブレネーが「時々道を外すのは当たり前」と言ってくれたこと。毎週のレッスンにも関わらず、間違いを犯してしまった場合、ブレネーは「間違いに気がつけたことを祝いなさい」と言ってくれました。気がついただけでも進歩だと。「心からの生き方」って、コースを取ったからといってすぐにそういう生き方が出来るわけじゃないんですよね。もうこれは一生かけて学んでいくということです。 コースが終わってしまって、まるで卒業式のような、少し寂しい気分になってしまいましたが、寂しくなる暇もなく、短めのコースが2つ発表されました。

Self-Compassion with Kristin Neff & Brené Brown

Selfcompassion_800x800_thumnail4 ひとつめは、Self-Compassion、自分に対していかに愛情をもって接するかを学ぶワークショップです。ブレネーは常に「愛する人や家族に話しかけるように、自分に話しかけなさい」と説いていますが、これのいかに難しいことか。(このことについてはnoteでこちらに書いています。)特に日本人は謙遜が美徳とされているので、つい自分を卑下してしまうことも多いと思います。自分に優しくなるセルフコンパッションの専門家、Kristin Neffさんとブレネーの共同コースです。 4つのコースで形成されていて、2016年5月16日開始。自分のペースで進めます。費用は40ドル。

The Gifts of Imperfect Parenting 

paper_straws-2500x1667-350dpi こちらは「心からの子育て」を学ぶコース。子供達が、自分の価値を充分理解して育ってくれるにはどうすればいいか、を学ぶコースです。完璧主義でなく、「私は不完全でもろくて、時には怖いこともあるけれど、それでも私は愛と信頼を得るだけの価値がある人間なんだ」と信じることができる子供を育てられるとしたら?子供の年齢は4歳でも14歳でも44歳でも関係ありません、子育てって一生もののコミットメントですから。 6つのコースで形成されていて2016年9月26日開始。費用は75ドル。 5月31日までに申し込めば、30%オフになるコードをもらったので、申し込む方はぜひご連絡下さいね。