あなたはどのタイプ?異性の心を上手に透視する方法 [1000冊紹介する: 007]

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国際結婚コンサルタントの塚越悦子さんとは、WDS(世界征服サミット)で知り会い、以来仲良くさせていただいている「同士」です。最近は一緒にブレネー・ブラウンのLiving Brave Semesterのコースを一緒に取ったりしています。その悦子さんから「異性の心を上手に透視する方法(プレジデント社)」を送って頂きました。悦子さんは「国際結婚一年生」という本を出版されていますが、今回は初めての翻訳本とのことで、興味深く読ませていただきました。

私自身は再婚して今年で4年目ということもあり、婚活をしている訳でもないので「異性の心を透視」する事がそこまで重要とは思えなかったのですが(苦笑)、これが読んでみると非常に興味深く、「ひえー」と思いながら読んでしまいました。

タイトルだけ見るとパートナーや恋人を探している人のみに向けた本のように思われる方もいるかもしれませんが、すでにパートナーが居る人でも十分に参考になる情報が沢山詰まっていました。
原題は”Attached”というこの本はアミール・レバインとレイチェル・ヘラ−両氏による共著ですが、心理学の愛着(アタッチメント)理論を元にした科学的な恋愛ストラテジーの本です。

本の最初で紹介されるのがアタッチメント・タイプ(愛情タイプ)です。すべての人は3つの愛情タイプのどれかにあてはまるそうです。その3つのタイプとは:

Sタイプ(Secure:安定型):相手と親密になることは自然なことだと思っている人。

Nタイプ(Anxious:不安型): パートナーとの親密さは無くてはならないもので、時には相手に夢中になりすぎたり、相手が愛してくれないのではと不安になる人。

Vタイプ(Avoidant:回避型): 親密さは自由の喪失を意味するので、交際している相手がいても、常に距離を置こうとする人。

となっています。自分が一体どのタイプにあてはまるのかは本文中のテストで見極めることができますが、私が一番ショックだったのは、自分がVタイプだと発見したことでした。ガーン。
でも確かに言われてみるとあてはまることばかり。さすがに「飽きた」という理由でつきあっていた人と別れたことはありませんが、愛情表現を沢山されると鬱陶しいと思ってしまうんですね。これは、相手と親密になりすぎないようにする「離別ストラテジー」というものなのだそうです。さすがに結婚している今は、オットを突き放して別れようとしたり(汗)はしませんが、つい素っ気なくしてしまうのですね。Vタイプの人は自由を求め、自立がもっとも大切なことと信じる人が多いそうで、本当の「自立」の意味を勘違いしている人も多いとのこと。Vタイプについて説明した章の始めに、私がとても影響をうけた映画「荒野へ(Into the wild)」のことが書かれてます。主人公クリスは自立に憧れ、アラスカの自然に一人で向かい、最終的には亡くなってしまうのですが、彼が日記に残した「Happiness only real when shared.(幸福は誰かと分かち合ってこそ本物になる)」という一言に、深く頷いてしまいました。Vタイプの人は他人から寄せられるサインを読むのが苦手というのも、耳が痛い(苦笑)指摘でした。でも、本文中にでてくるジョン・グレイ博士(「ベスト・パートナーになるために:男は火星から、女は金星からやってきた」)ももとはVタイプだったそうですが、奥さんとのトラブルの上Vタイプの弱点を知り、その後Sタイプに近づく努力をしているそうです。なのでNタイプやVタイプの人でも、努力してSタイプに変わることだって可能なのです。

ちなみに、うちのオットはSタイプです。愛情表現を出し惜しみしないタイプですね。だからかろうじて(汗)上手くいっているのかも。

この本にはNタイプ、Vタイプの人へのアドバイスの他、Sタイプに近づくにはどうすればいいか、そして「最悪の組み合わせ」からいかにして抜け出すか、そして本の後半は「相手に気持ちが伝わる5つの習慣」や「けんかを乗り切るための5つの習慣」など、パートナーとの幸せな関係を長続きさせるコツが色々と載っていますのでぜひ参考にして下さい。

*悦子さんからこの本を一冊頂いていますので、興味のある方は9月4日までにコメントでお知らせ下さい。複数の方からコメントがあった場合には抽選で選ばせて頂きます。(北米在住の方に限らせて頂きます。ご了承下さい。)

[縁もゆかりも]ビデオポッドキャスト、始めました。

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ビデオポッドキャストを始める、というのは今年の抱負のひとつでした。でも、気がついたらもう7月ではないですか。

今までの自分の経験の中で、ブログやオンラインでのつながりもとても有意義なものだけど、やはり実際に話したり、会ったりすることでさらにそのつながりが深くなるということを実感しています。

カナダに住んでいるので、なかなか実際に会える人達は限られているのですが、テクノロジーとはありがたいもので、Googleハングアウトやスカイプなどで、時差の都合さえつけば誰とでもお話しできるので、これを利用しないわけにはいきません。

また、自分の中でも「これをやりたい」という気持ちがある場合は、いつでも、とにかく実行するということを去年から心がけていて、ビデオで世界中の人達と会話を共有することは、私にとってはとても有意義なことです。

ただ、ずっと「ポッドキャストのタイトルを決めなくちゃ」「イントロ音楽はどうする?」など、細かいことにこだわりすぎて前に進めなくなっていたので、思い切って、いつもお世話になっている堀さん(掘さんではないです)と悦子さんにお願いして、見切り発車の第一回を録画しました。

今までも何度かこのブログで「○○、やります」と宣言して結局そのままになっているプロジェクトもあるのですが、それはそれで良いと私は思っています。続けることも大事だけど、始めることの方が大事だと私は思っているので。。。

1時間ほど、お二人と、これからコンテンツを生み出す人へ、というテーマでお話してみました。堀さんは「ライフハックLiveshow」を毎週日曜日の午後10時にハングアウトオンエアで流されているので、やはり仕切りが素晴らしく、リードしていただきました。

我こそは、と思われる方はぜひメッセージ下さいね。

どうやって、素晴らしい人生を生きる? #WDS2014 (1)

 

wds 世界征服サミット(World Domination Summit、以下WDS)に参加するため訪れた2度目のポートランドでしたが、真夏日並の気温で、すっかりカナダ人化している私は33℃でも大変でした。 Lifehacking.jpの堀さんサンディエゴの悦子さんという二人のWDS 同志に再会できたのも嬉しかったですが、今年は日本から数名初参加者もいて、WDSチーム・ジャパンがどんどん増え続けているのも頼もしいです。

私は金曜日に到着したのですが、その日はレジストレーションのあと、Body of Workという本を出版したPamela Slimのミートアップがあったので早速参加してきました。彼女のこのBody of Workという本は、自分の人生の中の様々な側面を結びつけている糸になるものをみつけて、それを単なる仕事ではなく、自分にとって大切なやりがいのある勤めとしよう、という本です。日本語版も是非早く出してほしいところです。

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今年初参加の美香さんと。撮影:堀(@mehori)さん

彼女には去年のWDSで悦子さんを通して知り合ったのですが、その後この本を読んで非常に感銘を受けた私は、本を持って行ってサインしてもらいました。

WDS2014 Audience

翌日から早速WDS開始!早くから並んで最前列を取りました。まずは主催者のクリス・ギレボーがでてきて簡単な挨拶をしましたが、ここでWDSがどんなイベントなのか、うまく表現されていた1フレーズがあるのでご紹介します。

How do you live a remarkable life in a conventional world?

型にはまった世界のなかで、どうやって素晴らしい人生を生きる?

「今までずっとこうしてきたから」「こういった仕事につくように、期待されているから」など、人は大人になるにつれて周りの期待や世間の慣習に従って生きていくようになります。周りがみんなそうしていると、それが普通に思えてくるのも怖い。

クリスは彼の最初の本のタイトルどおり、「常識にとらわれない生き方」を提唱するリーダーでもあります。彼の目標は世界中のすべての国を訪問するというもので、ありがちな「良い会社に勤めて、子供を育てて」という常識にとらわれず、ずっとオンラインで仕事をし、本を執筆したり、サイトを運営したりして生計を立てています。 WDSはこのような常識にとらわれない生き方を求める人達の集まりです。

またこのイベントには3つの価値観に注目しています。

Community (コミュニティ)

Adventure(冒険)

Service(奉仕)

WDSのスピーカーは、この3つの価値観に基づいた経験を話してくれることが多いです。

スピーカー全員の話を書き出すとスペースが足りなくなるので、特に印象に残った人の話を書いていきます。興味がある人は後日WDSのサイトに動画がアップされる予定ですのでチェックしてみて下さい。

A.J. Jacobs

Credit: Armosa Studios
Credit: Armosa Studios

日本では彼の「聖書男」というタイトルの訳書がけっこう売れたらしいのですが、私はほとんど知らない人でした。でも話は面白いし(『僕は一応ユダヤ人だけど、僕がユダヤ人っていうのは「オリーブ・ガーデン(チェーンのイタリアンレストラン)がイタリアン、っていうのを同じレベル』)、この本のテーマである、特に信心深くもない彼が、聖書に書かれているすべての教えを忠実に守ったらどうなるか?を実行した結果、周りのものや人への感謝の気持ちが高まった、というのはなるほどな、と納得させられるものでした。私も基本的には無宗教ですが、日々大切に生きて、感謝の気持ちを忘れないようにしようと常に心がけているので、そうだよなあ、と妙に感心。(後日談になりますが、彼の「聖書男」の原書「The Year of Living Biblically」を買ってきて今読んでいるのですが、読んでいて吹き出してしまうほど面白く、楽しませてもらっています。)

また、興味深かったのが、「自分は良い人になる」と考えるよりも、すこしづつ良いことをやるようにすると、次第に良い人になっていくというお話で、「形から入る」ことは普段あまり賞賛されないことですが、彼は、それは必ずしも悪いことではないよ、と言っていました。

Global Family Reunion #WDS2014

彼の現在のプロジェクトは、数ヶ月前に12番目のいとこと称する人からメールをもらったことがきっかけで始まった、グローバル・ファミリー・リユニオン。最近は家系図サイトを使って世界中の人達とコラボしながら自分のルーツをたどることができますが 、彼はこれで、世界のほとんどの人達はどこかでつながっているのだ、と説明します。ダニエル・ラドクリフや、ブッシュ元大統領などともいとことしてつながっていることがわかった彼は、有名人を訪ね歩いてもいるそうで、来年の6月にNYで行われる家族会(世界中の誰もが招待されているそう)は、アルツハイマーのファンドレイザーのイベントとして企画しているそうです。私も行きたい!

Jadah Sellner

Jadah Sellner #WDS2014

JadahはSimpleGreenSmoothie.comというグリーンスムージー愛好者のためのコミュニティサイトを運営しています。冒頭は彼女自身が10年前に書いたという詩の朗読からはじまります。お金もなく、上手くいかない恋愛を繰り返していたという過去の正直な告白からはじまりますが、スムージーのレシピを載せたインスタグラムを始めたことで、爆発的に人気がでたそうです。彼女は、成功する前はトニー・ロビンスが「Dream Big」と言っていても、どれだけ大きな目標を設定すればいいのか、見当もつかなかったと言っていました。たしかに、あまり大きな目標だと、逆にかないっこない馬鹿げたもののように思えて来ますよね。でも彼女はあえて「Say your dreams out loud」、夢を声に出して人に伝えることが大事といいます。夢を人に伝えることで、いろんな人達がちいさな助けの手をさしのべてくれるんですね。

Take Imperfect Action

二つ目のポイントは「Take imperfect action」、不完全でもとにかく行動を起こすこと。大きな目標があっても、ついつい細かいことにとらわれてしまって行動を起こさないままになっていませんか?ビジネスを始めたいけど、ウェブサイトができていない、など完璧主義者の自分が邪魔をして前に進めなくなっていませんか。結局それは夢に向かって進まないための言い訳になってしまっているんですね。そして行動を起こさないと何も始まらない。かくいう私も、本を書きたいとずっと思っていたのですが、「企画書がないから」を言い訳に、いつまでもぐずぐずしていたことをJadahのスピーチのおかげで気づくことができました。これを機会に、とにかく書き出す!ことから始めたいと思います。去年のWDSで、プロブロガーの Darren Rowseさんも「1日に一つで良いから自分の夢に向かって何かをやりなさい」と言っていたことを思い出しました。1日数行でも良いから、書くことにしました。

そして最後のポイントはLet Go。手放すべきものは潔く手放す。これは本当に難しいですよね。彼女も、グリーンスムージーの前には託児所のビジネスなどもやっていたそうですが、潔くあきらめて、次に進んだからこそ、今の成功があるのだと言っていました。

こちらも余談ですが私も彼女のサイトをチェックして以来、毎日グリーンスムージーを飲むようになりました。上のAJさんの話ではないですが、健康的な生活を送る!と意気込むよりも、とりあえず1日一杯はグリーンスムージーを飲む、と決めたら自然と健康的な生活になっていくのが面白いところです。

Shannon Galpin

Credit: Armosa Studios
Credit: Armosa Studios

ブロンドでモデルのように美しいShannonは、2013年度ナショナル・ジオグラフィックのAdventurer of the yearで、初めてアフガニスタンでマウンテンバイクに乗った女性として知られています。女性への抑圧が高いアフガニスタンでは、女性が自転車に乗ることは禁じられているのだそうです。

彼女自身、レイプの被害者であるという辛い過去を持つ女性ですが、今ではその経験をもとに、女性の自由を取り戻すための活動家として様々なプロジェクトに取り組んでいます。アフガニスタンの刑務所には、沢山の女性が収容されていますが、その理由のほとんどが、家族が取り決めた結婚相手から逃げ出してきたり、反発するような言動をしたからだとか。日本や北米の私たちからすると、ちょっと考えられない状況です。ある日そのような刑務所を訪ねたShannonは、そこの女性達がみんなそれぞれ沢山のストーリーを持っていることに驚きます。沢山の女性が彼女のところにやってきて、伝えたいと感じていることが山ほどあったというのです。

apathy #WDS2014

ShannonのトークのテーマはApathy、無関心さといかに戦うか、というものでした。女性に対する抑圧や暴力なんて、遠い国のアフガニスタンで起こっていることで、全く私たちとは関係ないことのように思えてきますよね。Shannonは日々その無関心さと戦っています。どうすれば人々の目をこの問題に向けさせることができるのか。そこで彼女が始めたのはストリートアートのプロジェクトです。

Banksy (バンクシー)は、世界でも最も名な匿名()のストリートアーティストとして知られていますが、私も彼の大ファンです。Shannonはバンクシーからヒントを得て、アフガニスタンでストリートアートを展示し始めます。社会問題がアートとして目の前に出てくると、誰もそれを無視することはできない、と彼女は考えたのです。

彼女の残した「Women’s Rights is not Women’s Issue」女性の権利は女性だけの問題ではない、という一言がとても印象に残りました。だって、誰にでもお母さんや娘、姉妹がいるんですものね。

(WDSレポート、パート2につづきます。)

WDSハングアウト&関連ポストまとめ

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WDSが終わって既に2週間以上経っていますが、感動冷めやらずという感じで、未だにTwitterの#WDS2013というハッシュタグでは沢山の人が感想のブログをアップしたり、思い出を語ったりしています。私もいろいろなカンファレンスに参加してきましたが、イベント参加後にこれだけまだハッシュタグが生きているのは初めて見ました。

そして先日、ソーシャルメディア研究所の熊坂仁美さんから、「是非ハングアウトSHOWにてWDSについて語っていただけませんか?」との嬉しいお誘いがあり、それならWDSベテランの堀正岳さんも是非、ということでお誘いしました。 当日の動画はこちらですが、時間をオーバーするくらい盛り上がりました。

1時間ちょっとありますがお時間ある時に見てみて下さい。自分でいうのもナンですがかなり面白かったです。 後半(1:05くらい)は日本のネット文化や、「踊らな損々」「リミッター解除」の話、いかに自分らしいものを出して行くか、クリエイティブなアウトプットがいかに大切か、G+とクラスタの話などもしています。

ハングアウトでもちょっと触れていますし、ポートランドでも堀さん、塚越さんとも語ったのですが、日本人って、夢を持っている人を青臭いとか言って笑う人、時々いますよね。今回のWDSでは青臭くたっていいじゃない、夢があるって素晴らしい、夢や目標に向かって1日15分で良いからがんばってみよう、というのがメッセージの一つでしたが、それって、やはり私が崇拝(?)しているブレネー・ブラウン(2年目のWDSのスピーカーでしたが、今年は来ていませんでした。残念!)が彼女の本、Daring Greatlyで紹介しているルーズベルト大統領のスピーチ、「スタジアムで泥だらけになっても自分を出している人間の方が、それを笑う人間よりも遥かに勇敢である」というメッセージに通じるところが大きいと思いました。(Daring Greatlyに関してはこちらに詳しく書いています。)

また、日本人のWDS参加者のみなさんのブログがぞくぞくアップされていますのでここでご紹介しますね。

まずはWDS初回から参加されているベテランの堀正岳さんのレポート。

人を動かす物語の力。Nancy Duarte さん基調講演: WDS2013まとめ(1)

 

同じくWDS初回から参加されているサンディエゴ在住の堀越悦子さんのブログ。参加者へのインタビューもあります。

世界征服サミットの参加者の声(ポッドキャスト番組第21回)

 

現地で知り合って、一緒に最前列に座ったわたるさんのレポート。彼も夢について書いてくれています。

WDS World Domination Summit

 

榊さんとも現地でお友達になりました。詳細なポートランドレポートをどうぞ。

WDS|World Domination Summit 2013 1日目

 

FacebookのWDSのグループでは、参加者にもうひとつサプライズがある、という情報がリークされています。一体なんなのか楽しみですが、わかったらまた報告しますね。

世界征服の第一歩: WDS2013レポート(1)


ポートランドから帰ってきました。初めてのポートランド、というかオレゴン州自体初めてだったので楽しかったです。シアトル経由で行ったのですが、シアトルからポートランド行きの機上からは美しい山々が見えて(レーニア山、セントヘレンズ山など)感動でした。ビクトリア/バンクーバー島も自然は美しいけれど、あんなに高い山はないので。

mountainsポートランドは噂に聞いていた通り、綺麗で楽しく、ちょっとquirkyな、不思議な魅力のある街です。ビクトリアも思いっきりウエストコーストで、ヒッピーな人も多いけれど、そしてシアトルも大好きな街だけど、シアトルともビクトリアとも違って、さらに変わった魅力のある街でした。

小さい街に住んでいる私がちょっと大きめの街にでて感心することは、街中の至る所にパブリックアートがあること。ポートランドのダウンタウンでは沢山の銅像をみかけました。これは最終日のアフターパーティのあったパイオニアスクエアで。こんな傘をさしたおじさんの像と写真を撮ってきました。

さて今回のポートランド行きの目的はWorld Domination Summit、世界征服サミットに参加することです。前回のブログに書いた通り、悦子さん堀さんがお見えになるのは知っていたのですが、オレゴン動物園を完全に貸し切って行われたオープニングパーティでは、沢山の日本人の方とお会いする事ができました。多分、お会いできなかった人も含めると全部で15人くらいはいたんじゃないかな。

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1年目は500人、2年目の去年は1000人、それが今年は2800人と3倍近く参加者が増えたとの事で、とにかく周りは人、人、人。オンライン、オフラインの友人で来ていると知っていても会えなかった人がやはりいました。このサミットでは「新しい友人を作る」ことを目標にしている参加者も沢山居るので、ちょっとぼーっとしているとすぐに知らない人から「Hi! I’m…」と手を差し伸べられます。それはそれですごく楽しいんですけどね。おかげで私も沢山新しい友達ができました!

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サミットの形式としては、午前中と午後の最後のセッションは全員シアターに集まって特別スピーカーの話を聞き、午後の数時間はいくつかあるワークショップの中から好きなものに参加することができます。ワークショップに興味が無い人でも、参加者主宰のミートアップに参加したり、ツアーに参加したり、自由に過ごす事ができます。

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全てのスピーカーが素晴らしかったのですが、ここでいくつか私にとって個人的に心に残ったセッションをご紹介します。

Darren Rowse
オーストラリア人のダレンは、オンラインメディアで仕事をしている人なら名前を知らない人が居ないくらい、Probloggerとして有名です。Problogger.netDigital Photography Schoolという二つのサイトを運営していて、現在では完全にブログだけで収入を得ているプロブロガーとして知られています。
でも今回の彼のスピーチは、プロブロギングのことではありませんでした。について語ったのです。
彼の5歳の頃の夢は、スーパーマンになることだったそうですが、大人になるにつれてだんだんと誰でもありがちな、普通の生活に慣れてきてしまいます。ある日彼は、ガールフレンドにふられた時に言われた言葉にショックを受けます。「I just don’t want to have an ordinary life (私は普通の人生を送りたくないの)」と言われ、最初は「僕もだよ!」と思ったそうなのですが、そのうち、彼女の言った事の真意がわかって、このままではいけないと思うようになったそうです。

ダレンは「今日いまこそが、未来を作るもとになっている。だから今日から、夢にむかって一つでもできることをやっていかなくてはいけない。」と教えてくれました。最後には WDSが用意してくれたというスーパーマンの衣装を来て登場し、会場は大喝采。
そして彼は「今となりに座っている人に、あなたの夢はなんなのか話して下さい」と語りかけます。夢を言葉にするのはちょっと恥ずかしかったりしますが、私もがんばって「日本と世界をつなぐ仕事をしたい」と言いました。そしてダレンは「その夢を1日10回は他の人に伝える事」と語ってくれました。そうする事で、自分の夢に責任を持つ事が出来るからです。

超有名ブロガーなのに、気取ったところがないその様子に、好感をもった人は沢山いたようです。セッションのあとも会場で気軽に写真撮影に応じてくれました。彼は以前プロブロガーのサイトで、オーストラリア、クイーンズランド観光大使ブロガーを募集したことがあるので、「私も応募したのよ」と伝えると「またやる予定だから是非応募して」と言ってくれましたよ。

この日の夜はポートランドを流れるウィラメット川のクルーズに参加してきました。クルーズのあとは堀さん、悦子さん、そしてわたる君とディナー。色々と日本の未来(それは大げさか)やオンラインメディアなどについて色々語りましたよ。楽しかったな〜。

WDSレポート、パート2につづきます。

 

 

世界征服サミット

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あさってから、世界征服サミットに参加して来ます。

世界征服というとびっくりされるかもしれませんが、英語ではWorld Domination Summit(WDS)と呼ばれるカンファレンスで、毎年オレゴン州のポートランドで開催され、今年で3年目になります。カンファレンス主催者のクリス・ギレボーは、Conventional- 平凡な生き方、つまり、「みんなこうするから」自分もこうする「べき」と言った生き方に強く反対し、自分が夢中になれるものを見つけて自分なりの人生を歩んで行こう、と提唱するライター、起業家です。

彼との出会いは、2年ほど前、ふとしたことで「The Art of Non-Conformity(日本語では『常識からはみ出す生き方 ノマドワーカーが贈る「仕事と人生のルール」』というタイトルで出版されています。)」という彼の最初の本のことを知り、偶然数日後に彼がバンクーバーにブックツアーで来ると知ったことからはじまります。私が住んでいるビクトリアは小さな街なので、ツアーは来ないとのこと。島にあるビクトリアから、バンクーバーまではフェリーまたは水上飛行機などを使わなければならず、日帰りでとても行ける距離ではありません。そこまで気になる著者でなければ「ビクトリアまで来てくれればいいのに。。。残念!」とそれで終わってしまうと思うのですが、この本のテーマが、Unconventionalな生き方というところに共感した私は、バンクーバーまで一人で行くことにしました。

バンクーバーのダウンタウンにある書店に到着すると、知っている顔はひとつもありませんでしたが、そこでTwitterを通して知り合った2人の友人とは、今でも連絡を取り合う仲です。(ちなみに、今ではWDSのスピーカーで、女性のライフスタイルコーチとして引っ張りだこのDanielle LaPorteがこの日の司会でした。)それ以来、彼のパッションであるトラベルハッキング(マイレージなどを駆使してお金をあまり使わずに旅すること。クリスは世界全国全て旅するという夢を今年達成しました。)やロケーションインディペンデントな生き方(住んでいる場所に関係なく仕事できるライフスタイルー日本語でいうとノマドでしょうか)など、個人的にも共感するところが沢山あり、彼のブログをフォローし続けています。去年、二冊目の本、「The $100 Startup」が発売された際には、サンプル本も送っていただきました。

The $100 Startup by Chris Guillebeau

そんなクリスがやっているWDS、過去2年間は参加できずに悔しい思いをしていたのですが、ここビクトリア在住のライターで、私の友人、兼メンターでもあるMike Vardyから、常々「君は絶対にWDSに行くべきだ。会うべき人が沢山いる。」と言われていました。特に去年のWDSは大成功だったようで、キーノートを行ったChris BroganやC.C Chapmanも「今まで参加した中で最も素晴らしいカンファレンスだ」と絶賛していました。また、去年は$100 Startupの本が出た年だったので、参加者全員に、ビジネスなり、寄付するなり、自分のやりたいことに使う為の現金$100を配られた事は、ネットでも大変話題になりました。

2013年分のチケットは1月に発売されてすぐに完売。これまたタイミングを逃し、また今年も無理か〜と思っていたのですが、3月の東京にて事態は急変。ブロガーサミットでお会いした堀さんが、ご挨拶した際に「WDS行きますか?」とおっしゃるではないですか!「すごく行きたいんですけど、チケット買いそびれて」というと「知り合いでチケット売りたがっている人がいるので、是非」と!!すごい展開!カナダ帰国後に早速連絡を取り、見事チケットを購入することができたのです。オンラインでの友達でも、知っているだけで15人くらいはWDSに行くようで、3000人集まるという大規模なカンファレンスで、知り合い全員に会う機会があるかどうかは謎ですが、新しい友達を作るのもこういったカンファレンスの醍醐味。メインのスピーカーは、オーストラリア人で「ProBlogger」として超有名な Darren Rowse、「The Happiness Project (日本語版は「人生は「幸せ計画」でうまくいく!」)」を書いたGretchen Rubinやこれまた有名フォトグラファーのChase Jervisなど、そうそうたる面々。

オープニングパーティはオレゴン動物園を完全に貸し切ってパーティというのもすごい。すでにTwitterでも#WDS2013のハッシュタグで盛り上がっています。確かに、今まで参加したどのカンファレンスよりも、イベント開始前の熱気がただものじゃないです。

日本からは、堀さんと、サンディエゴ在住の塚越悦子さんが参加されるので合流することになっていますが、(どこかでビデオでもハングアウトでもやれたら楽しいかも)他にも日本人の方は世界各地からいらっしゃるようですので交流が楽しみです。もちろん写真、ツイートも沢山載せますので是非チェックしてみてくださいね。

それでは世界征服サミット、いざ、出陣!