「真の自分をみつけよ」と教えてくれた世界征服サミット: WDS2013レポート(2)

(これはWDSレポートのパート2です。パート1はこちら

私の中で特に印象にのこったスピーチをあげていきますね。

Jia Jiang

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私は彼のことは殆ど知らなかったのですが、オースティン在住のブロガーであるJiaは、中国で育った子供の頃からの夢であった起業家になるということに、自分の子供の産まれる4日前に、会社を辞めて挑戦します。 奥さんは、彼の夢を理解してくれて、半年時間をくれたそうです。

4ヶ月目に、大事なインベスターから資金援助を断られて、うちひしがれていた彼に奥さんが言った言葉は「4ヶ月じゃなくて6ヶ月あげるっていったじゃないの。」ということでした。なんて素晴らしい奥さん!!!(ここで会場大喝采)

どんな小さなリクエストでも、Rejection(拒否されること)は誰でも苦手だと思います。断られるのが怖くて、好きな人をデートに誘えなかったり、昇進を上司に言い出せなかったりというのはよく聞く話です。そこで彼は100 days of rejection therapyというプロジェクトを開始します。100日間、様々な突拍子もない要求をしていって、断られ続ければ、Rijectionが怖くなくなるだろうと彼は考えたのです。知らない人に$100貸して? パトカー運転させて、とか知らない人の裏庭でサッカーしてもいい?などなど、様々なことを聞いていったそうですが、彼自身も驚いたのは、YESという人が意外にも多かった事。クリスピークリームにて、オリンピック五輪のドーナツを作って、と頼んだときにはこんな結末に。。。(このビデオはYouTubeで5万回再生されています)

拒否されたってそれはあなたの人間性を否定しているわけじゃない。怖がらずに、なんでもチャレンジしてみよう、とJiaは教えてくれました。

Gretchen Rubin

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彼女はもともとはブロガーですが、「The Happiness Project 人生は「幸せ計画」でうまくいく!の著者として有名な人です。この人はプレゼン慣れしてるな〜という感じで、話がとても面白かったです。彼女は、人はどうしたら幸せになれるのか、という事を常に研究しているそうですが、やはりその鍵は、「自分が何をしたいのか、何が好きなのかを見極める」ということにつきるようです。人間誰しも、「自分はこうありたい、こうあるべきだ」という、「理想の自分」を持っていると思いますが、必ずしもそれが真の自分とは一致しないことがままあります。彼女の例では「私は世界中を旅する人になれたらカッコいいな、とは思うけど、本当はあんまり旅って好きじゃないのよね。」「音楽に詳しくなれて、楽器の一つ二つ弾けたら良いなあとも思うんだけど、そこまで音楽が好きというわけじゃないの。」この二つは私にもあてはまるので、あるある!と納得してしまいました。それでは、真の自分を発見するにはどうすれば良いのか?という訳で、いくつかの質問を投げかけられました。

誰に嫉妬しているか?」自分が手に入れられないものを持っている人に人間嫉妬しますが、これは、あなたが本当に欲しいものをよく表していると思います。(私自身はこれは今のところ誰も浮かばなかったのです。。。気になる。。)

自分に対してどんなウソをついているか?」これも興味深いですね。私は、多分「自分程度の人間は他にいくらでもいる」というあたりかなあ。

楽しむためだけにやることは何?」Gretchenは、この質問に答えられない大人が沢山いるということを嘆いていました。仕事でなく、純粋に楽しいからやること。もし、この質問に答えられない場合は、「自分が10歳だったときに好きだったことは何?」この質問の答えが、あなたの真の自分を表していることが多いそうです。私は、今でも、10歳の時でも、好きでやることは本を読む事なんですが、これを生かした仕事って何?プロフェッショナル読書家とか?!うちのオットは、「ものを書くことと本のレビューじゃない?」と言ってくれましたが、なんか微妙。。。

参加した人それぞれ、WDSから何かを学んでいったと思いますが、私個人に特に響いたメッセージは、「夢を持ってその実現の為に1日ひとつでもなにかやること」それから「自分がやりたいことに自信を持て」ということでした。

途中、去年の参加者から話を聞く、Attendee Storiesというコーナーがいくつかあったのですが、その中の一人の男性が「Self-Doubt Is Bullshit(自己不信なんてでたらめだ)」と言っていたのが心に残りました。自分に自信がなくて「私にこんなこと無理」とか「とてもじゃないけど私には実現できない」「私よりもっと優れた人達が沢山いる」などなど、みんなそういった「頭の中で自分を否定する言葉」というのを持っていると思うのですが、一度となく今回のサミットで触れられたのは、そういった否定的な言葉は必ずしも正しくない、ということです。そんな言葉を信じてはいけません。ブルシットなんですから!

2日間にわたるWDSはあっというまに終わりを迎え、最後はダウンタウンの中心にあるパイオニアスクエアでボリウッドダンスパーティ!

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そして夜は更け、WDSの非公式テーマソングとも言えるジャーニーのDon’t Stop Believingがかかるとみんなこんな感じです。みんな、一緒に歌ってジャンプしています。ちなみに1:00前頃に堀さんが映っていますw

カナダに戻って数日たった今でもWDSの興奮は冷めやらず。モチベーションあがりまくりです。こんな素晴らしいカンファレンスを作ってくれたクリス ギレボーに感謝します。ちなみに2014年のチケットは今年の秋頃発売になるそうです。来年是非お会いしましょう!

世界征服サミット

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あさってから、世界征服サミットに参加して来ます。

世界征服というとびっくりされるかもしれませんが、英語ではWorld Domination Summit(WDS)と呼ばれるカンファレンスで、毎年オレゴン州のポートランドで開催され、今年で3年目になります。カンファレンス主催者のクリス・ギレボーは、Conventional- 平凡な生き方、つまり、「みんなこうするから」自分もこうする「べき」と言った生き方に強く反対し、自分が夢中になれるものを見つけて自分なりの人生を歩んで行こう、と提唱するライター、起業家です。

彼との出会いは、2年ほど前、ふとしたことで「The Art of Non-Conformity(日本語では『常識からはみ出す生き方 ノマドワーカーが贈る「仕事と人生のルール」』というタイトルで出版されています。)」という彼の最初の本のことを知り、偶然数日後に彼がバンクーバーにブックツアーで来ると知ったことからはじまります。私が住んでいるビクトリアは小さな街なので、ツアーは来ないとのこと。島にあるビクトリアから、バンクーバーまではフェリーまたは水上飛行機などを使わなければならず、日帰りでとても行ける距離ではありません。そこまで気になる著者でなければ「ビクトリアまで来てくれればいいのに。。。残念!」とそれで終わってしまうと思うのですが、この本のテーマが、Unconventionalな生き方というところに共感した私は、バンクーバーまで一人で行くことにしました。

バンクーバーのダウンタウンにある書店に到着すると、知っている顔はひとつもありませんでしたが、そこでTwitterを通して知り合った2人の友人とは、今でも連絡を取り合う仲です。(ちなみに、今ではWDSのスピーカーで、女性のライフスタイルコーチとして引っ張りだこのDanielle LaPorteがこの日の司会でした。)それ以来、彼のパッションであるトラベルハッキング(マイレージなどを駆使してお金をあまり使わずに旅すること。クリスは世界全国全て旅するという夢を今年達成しました。)やロケーションインディペンデントな生き方(住んでいる場所に関係なく仕事できるライフスタイルー日本語でいうとノマドでしょうか)など、個人的にも共感するところが沢山あり、彼のブログをフォローし続けています。去年、二冊目の本、「The $100 Startup」が発売された際には、サンプル本も送っていただきました。

The $100 Startup by Chris Guillebeau

そんなクリスがやっているWDS、過去2年間は参加できずに悔しい思いをしていたのですが、ここビクトリア在住のライターで、私の友人、兼メンターでもあるMike Vardyから、常々「君は絶対にWDSに行くべきだ。会うべき人が沢山いる。」と言われていました。特に去年のWDSは大成功だったようで、キーノートを行ったChris BroganやC.C Chapmanも「今まで参加した中で最も素晴らしいカンファレンスだ」と絶賛していました。また、去年は$100 Startupの本が出た年だったので、参加者全員に、ビジネスなり、寄付するなり、自分のやりたいことに使う為の現金$100を配られた事は、ネットでも大変話題になりました。

2013年分のチケットは1月に発売されてすぐに完売。これまたタイミングを逃し、また今年も無理か〜と思っていたのですが、3月の東京にて事態は急変。ブロガーサミットでお会いした堀さんが、ご挨拶した際に「WDS行きますか?」とおっしゃるではないですか!「すごく行きたいんですけど、チケット買いそびれて」というと「知り合いでチケット売りたがっている人がいるので、是非」と!!すごい展開!カナダ帰国後に早速連絡を取り、見事チケットを購入することができたのです。オンラインでの友達でも、知っているだけで15人くらいはWDSに行くようで、3000人集まるという大規模なカンファレンスで、知り合い全員に会う機会があるかどうかは謎ですが、新しい友達を作るのもこういったカンファレンスの醍醐味。メインのスピーカーは、オーストラリア人で「ProBlogger」として超有名な Darren Rowse、「The Happiness Project (日本語版は「人生は「幸せ計画」でうまくいく!」)」を書いたGretchen Rubinやこれまた有名フォトグラファーのChase Jervisなど、そうそうたる面々。

オープニングパーティはオレゴン動物園を完全に貸し切ってパーティというのもすごい。すでにTwitterでも#WDS2013のハッシュタグで盛り上がっています。確かに、今まで参加したどのカンファレンスよりも、イベント開始前の熱気がただものじゃないです。

日本からは、堀さんと、サンディエゴ在住の塚越悦子さんが参加されるので合流することになっていますが、(どこかでビデオでもハングアウトでもやれたら楽しいかも)他にも日本人の方は世界各地からいらっしゃるようですので交流が楽しみです。もちろん写真、ツイートも沢山載せますので是非チェックしてみてくださいね。

それでは世界征服サミット、いざ、出陣!