【おすすめポッドキャスト003】 On Being -Day 30

On Beingは私の好きなポッドキャスト番組で、以前から書こう書こうと思っていたのですが、今朝とても素敵なエピソードを聴いて、これは紹介せずにいられなくなりました。

On Beingは公共ラジオで放送されているインタビュー番組で、クリスタ・ティペットがホストです。番組のテーマは、人として生きるとはどういうことか。神父、詩人、写真家、作家、女優、アクティビスト、科学者、仏僧など、さまざまな著名人とクリスタが毎回語り合います。どちらかというと哲学的、宗教的な話になりがちですが、クリスタの落ち着いた話し方がとてもチャーミングで、いつ聴いても落ち着きます。

先日、有名な詩人マリー・オリバーが亡くなった際は彼女とのインタビュー(オリバーはあまりインタビューを受けなかった人だそう)の再放送で、これもとても良かったのですが、今朝聴いた最新エピソードは、ママブロガーから一転してベストセラー作家になったグレノン・ドイル(グレノンに関しては以前にもこちらで書いています。)と彼女の妻で元全米代表サッカー選手のアビー・ウォンバックのインタビュー。2人とも私もとても好きな女性です。

グレノンは若い頃にアル中で苦しみ、その後若くして3児の母になり、子育て中の寂しさや焦りを綴ったブログで有名になります。しかし問題のあった結婚生活について赤裸々に語り、浮気をしていた夫とやりなおすことを書いたLove Warriar の出版直前にやはりやりなおすことは無理と夫と別居。その後、子どもたちの父親とco-parentingを続けながらサッカー選手のアビーと数年前に結婚したという、かなり波瀾万丈な人生の人ですが、どんなに辛い経験も正直に書くことと、その才能ある文章で圧倒的な人気を誇るブロガー/作家です。

アビーも、全米サッカーチームのスターだったのですが過去には中毒の経験も。最近はサッカー選手としては引退して、講演などをしているようです。

グレノンは、Facebookがまだ新しかったころ、子育てで疲れ切っている時に、よくある「私についての25項目」のような投稿をFacebookで見て、私もやってみよう、と自分に関しての25のことを書いてみました。他の女友達は「好きなスナックはフムス♪」などと書いているのに対して、グレノンは「断酒して7年経つけど時々、自分を虐待した男が何故か恋しくなるように、飲み過ぎ、食べ過ぎが恋しくなることがある」と書き込みます。その後パソコンを閉じて別のことをして、Facebookの投稿のことはすっかり忘れてしまっていました。しかし翌日パソコンを見ると40ものメールが届いており、それはすべて他の女友達からの「私も、、、」「私も、、、」という告白メールだったというのです。女性がいかに正直な気持ちを隠しているのかがわかる逸話です。

その後ブログを初め、ベストセラー本も発行し、圧倒的な人気を得るグレノンですが、今ではアクティビストとしても積極的に活動中です。「川に落ちた人達を助けるのにも限度がある、川の上流を見て、人々を川に落としている人をみつけること」がアクティビズムだと言います。困っている人を助けるのも大事だけど、その原因を見つけて解決するのが大切だと。

また、クリスタから、最近は辛い事件や災害が多すぎて、途方に暮れている人達について聞かれた際、グレノンは「途方にくれている人達に限って、何もしていない人達」と言っていて、激しく頷いてしまいました。私も、常に「じゃあ、私になにができる?」と考える人間だからです。

他にも多くの名言が詰まっているこのエピソード、ぜひ聴いてみてください。

ヘイトに立ち向かうには - Day 29

今日は海事博物館でのLost Fleetという展示のローンチイベント。

日本が真珠湾を攻撃した翌年の1942年、カナダの西海岸に住む日系カナダ人たちは強制的に収容所へまとめて移動させられた。日本人は漁業や造船業に関わっている人達が多かったので、船舶も強制的に取り上げられた。Lost Fleetの展示は、当時の没収された船たちの話だ。

基調講演は、日系カナダ人で有名な科学者、環境保護アクティビストのデイビッド・スズキ氏だった。カナダではTVでもよくみかける顔だが、実際に彼の講演を聴くのは今回が初めて。さすがにパブリックスピーキングは慣れている雰囲気。

彼が家族と共に収容所に送られた時は、5歳だったらしく、違う場所にいける冒険、としか幼心には記憶がないそうだが、それでも日系人ということで「なんで目を閉じたまま歩いてるんだ」などの差別的コメントはしょっちゅうだったそう。

デイビッド氏の父親は、強制収容時に関わったカナダ人がイギリス系の人ばかりだったので、イギリス人を嫌悪していたとか。デイビッドが女の子が気になる年頃になると最初はつきあうなら日本人と、そうじゃないなら中国人と、その次はファースト・ネイションズの子、、、と順番があり、ピラミッドの一番下がイギリス人だったそう。それだけイギリス人が嫌いだったらしい。

デイビッド氏いわく「ヘイトにヘイトで立ち向かうことはできないんです。私達が人種差別を経験したからといって、私達が他の誰かを差別することはできません」。

これは昔の話、と思うかもしれないが、デイビッド氏は人種差別はいまでも起こっている、と言っていた。国境の南をみてごらん。

そしてタイムリーなことに、こんなことが起こった。

昨日、私が属している日系団体の会長が、あるミーティングに参加した。この団体では、戦時中に強制収容のため立ち退きせざるを得ず、最終的に廃れてしまったある歴史的建物を立て直そうというプロジェクトを、行政に認めてもらうためのミーティングだったのだが、ある年配の女性が、「日本は敵国だったのだから、そんなことをする必要は無い」と発言したのだそう。

私はミーティングに参加しなかったので、その場には居なかったのだが、会長からの報告メールを見て一瞬、開いた口がふさがらなかった。。。

今でもこういう考えかたをする人がいるんだ。私の住む街に。

ちょっとしたショックだった。

今まで、面と向かって罵倒されるような差別は経験したことはないけれど、「日本は敵国」と平気な顔で発言できる人が私のすむちいさな街に居るなんて、ちょっとシュールだ。

デイビッド氏も言っていた。人種差別は今でも起こっていると。

私達はそのヘイトに、どう立ち向かっていけば良いのだろう?

出る杭 - Day 28

You don’t know what you don’t knowというフレーズがある。

知らないことは知らないから仕方がない。自分にとってすでに当たり前のことを(例えば「カナダっていろんな国の人が普通に混じって歩いているんです!」とか「全てが英語とフランス語表記です!」とか)SNSで発信して、それを「そうなんですね!すごいです!」などど拡散されているのをみると、うーむ、と思うのだけど、その人は今まで知らなかったことなのだから仕方ない。

私がまだ行ったことがない場所(たとえばパリ)に行って、「エッフェル塔って、すごく混んでます!」とつぶやいたとしたら「もう知ってるよ!」と思う人はものすごく多いだろう。

これは以前ポッドキャストでも話したことだけど、人は誰だって知らないことにびっくりするし、普段とちがうことに目がいくもの。それが人の性というものだろう。

だからピンクの髪の人や、体中タトゥーだらけの人、または男同士で手を繋いでいる人たちがいたら、それを知らない人達、まだ見たことがない人達はびっくりして、後ろ指を指すかも知れない。

でもそれをしょっちゅう見聞きしている人達にとっては、「何をいまさら。。。」という感じである。

昨日収録したポッドキャストで(数日後に公開されます。このページをチェックしてみてくださいね)、ウィメンズマーチの話をしていて、日本人はデモに否定的な人が多いらしいという話になり、co-hostのみかちが「日本人って、和を乱すのが嫌いなんじゃない」と言っていて、おもわず膝を打った。

和を乱さないようにして、何も言わないで、目を合わさないように。。。というのができない私はカナダにもう20年住んでいる。カナダに限らないと思うけど、海外に住んでいる多くの日本人に共通しているのは「出る杭」側の人が多いということだ。私も、人にあわせるのが苦手なクチだ。ストッキングはかないし、メイクをするときは、いわゆる「ナチュラルメイク(死語?)」とかしないで、自分が好きなメイクをする。服も、自分が好きなものを適当に着ている。

だからもう日本には住めないと思っているけど、私はこのままずっと「出る杭」で良いと思っている。和にあわせるのが窮屈と感じる私は、日本人ではないと言われてしまうのかもしれない。

【1000冊紹介する – 014 トゥインクル・ボーイ】 - Day 27

お友達から借りた乃南アサの「トウィンクル・ボーイ」読了。

すべて、子供を題材にした短編集。

実は、乃南アサさんの本を読むのはこれが初めてだったのだけど、この本自体かなり古い。1992年とある。

一見無邪気で天使のような子どもでも、ふとすると恐ろしいことをやってのけることもある。背表紙に「現代の『おそるべき子どもたち』ともいうべき7編」と書かれている通り、ちょっとギョッとするような話がつまっている。ただこの手の短編集だと、テーマが決まっているので、だいたい結末が予測できてしまうのが少し残念。。。星新一の本を読んでいるような気分になった。

私はこの本に出てくるような、子どもにぞっとする経験というのは幸いないけれど、思い出したこと。

昔、まだカムループスという内陸の街に住んでいたころ、当時保育園にいれていた長男を迎えに行ったときに見た光景。ある男の子が、砂場で、落ちていたカラスの羽根を拾って、口に入れていた。ギョッとしていたら、先生もそれを見つけて、「口に入れるのやめようね」とすぐに取り上げていたけど、特に潔癖症でもない私でも、あれはさすがにぞっとした。20年近く経った今でも時々思い出しては気持ち悪くなる。

これまでに紹介した【1000冊紹介する】シリーズはこちらからどうぞ









人望の厚いひと – Day 26

今日は映画のエキストラの仕事だった。厳密には仕事ではなくて、ボランティア。以前一緒にお仕事をしたことのある監督さんが、惚れ込んだ脚本があるとかで、自費で製作することになったものだそう。この監督さんが(以前お仕事したときは彼はアシスタントディレクターだったのだけど)もうマジで!?っていうくらい、下っ端の人にも礼儀正しくて、すぐに私は大尊敬してしまった。エキストラというのは、キャストよりもクルーよりもずっとトーテムポールの下に位置する仕事なんだけど、この監督は全員の名前をまず最初に覚え、名前を呼んで仕事してくれる。1度お仕事をして惚れ込んでしまった私は、数週間前、彼から自費制作でボランティアになってしまうので、それでも良いと言う人が居れば連絡下さい、というメールが届いた時、まっさきに「やります」と返事をした。

ロケーション先(アートギャラリー)につくと、クルーも以前お仕事一緒になった人ばかりで、和気藹々。今日の私の役は、美大生といったところ。多くの人が、監督が彼だからこそ参加したといっていた。こういうのを、人望が厚いというのだろうな。

撮影自体は滞りなく終わった。終わったあとは監督も1人1人と握手して、お礼を言っていた。

映画業界に足を片足だけ、というよりつま先だけ踏み入れているような状態の私は、この数ヶ月、本気でこの業界に入るかどうか迷っている。労働時間は長いし、私は特に監督にも女優にもなりたいわけではない。でもあのみんなで何かを一緒になって創るというところにロマンを感じてしまうのだ。

今日もうひとつ嬉しかったのは、クルーの1人が友達だったこと。彼女とはTwitterが流行りだしたことにオンラインで知りあった。もともとケータリング・フードサービス系の仕事の彼女は今では映画やTV撮影のケータリング業をやっている。とても忙しいらしく、先日はこの付近で撮影されているジェイソン・モモア(!!)の映画の仕事を断らなければいけなかったそう。でもやはり仕事の時間は長いし色々大変そうだ。

つま先だけ踏み入れている状態だけど、今日のような日は、足をもう少しさらに一歩踏み込んでも良いかな、という気になった日だった。

コミュニティの家族 – Day 25

今日で25日め。1/4は達成したので素直に嬉しい。あと75日。

今日は所属している日系団体の餅つき新年会だった。

私はこの団体で理事会に入っているのだけど、普段のイベントでは忙しすぎて人と話す機会などほとんどない。新年会は餅つきをして、子供達はお正月のゲームで遊んだり、その辺を走り回り、書き初めをして、コーラスを聴きダンスを観てその後みんなで持ち寄りのディナーを食べるという比較的low keyなイベントなので、年に一回ゆっくりみんなと話せる機会だ。

友達一家と一緒のテーブルに座り、世間話をしながらお餅を食べる。

こういうコミュニティの集まりでは、他の人の子供の成長ぶりを見るのも楽しい。知らない人の小さい子供に目を細めたりして、すっかりオバちゃんが板についてきているなと自分でも思う。

このイベントで楽しみなのが持ち寄りディナー。ホームメイドの和食が多いので、いろんな家庭の味を楽しめる。

この街に住んで長いし、このコミュニティにも長いこと属していると、コミュニティのお年寄りも自分の家族のような気がしてくる。

つい、「あの人今日来てないけど、元気かな」などと心配したりもする。今日は、かわいがってもらっている年配のご夫婦が帰り際に声をかけてくれて嬉しかった。ご主人はもう90歳を過ぎていて、奥さんによるとアルツハイマーを発症したそう。最後に会ったのは秋の文化祭の時だったのだが、(この人は90歳を過ぎていても文化祭でボランティアをするのだ!)その時は私のことを覚えていないようで、奥さんに「誰だったっけ?」と聞いていたのだけど、今日は、顔をみるとハグしてくれて、とても元気そうだった。奥さんいわく「今日は機嫌もよくて、最後まで居るって言ってたのよ」とのこと。それだけだったけど、何故かとても嬉しかった。なんだか、自分のおじいちゃんのような気がするんだな。そして、こういう自分のおじいちゃん,おばあちゃん、おじさん、おばさんのような人が何人もいる私は幸せものだと思う。いつまでもみんなに長生きして欲しいと思う。

ウィメンズマーチ - Day 24

今日はウィメンズマーチの日だった。実はすっかり忘れていて、今朝偶然ニュースを見て思い出した。急いで着替えて、一人でダウンタウンへ向かった。

州議事堂にみんなで集まり、スピーチを聞いてから、市役所のあるダウンタウンのセンテニアル・スクエアまで歩く。

集まったのは何人くらいいたのか、ちょっと見当がつかないけど、数百人はいた。スピーチは残念ながらよく聞こえなかったけど、ファースト・ネイションズ(カナダの先住民)の女性だった。

州議事堂からセンテニアル・スクエアまでは普通に歩けば10分程度だけど、数百人で歩くので、その分時間がかかった。幸い天気は良くなり、日も差して美しい。周りは知らない人ばっかりだったけど「良いお天気になったね」などと皆でニコニコ。写真を録ったり、ビデオを録ったりしている人も大勢いた。

センテニアル・スクエアに到着後もしばらくみんな写真撮影したり、面白いプラカードの写真を撮ったり、何かの活動をしている人はそのビラを配ったりしていた。

最初とは別の先住民の女性のスピーチでは、「私は65になるけど去年は10回以上逮捕された。一人で外を歩く時も、若い女性のようにいつ襲われるかびくびくしていなければいけない。実際に襲われたこともある。先住民への差別は今すぐ止めるべきだ。It’s not women’ march if you don’t include indigenous people」と言っていたのが印象的だった。

男性や子供も沢山いた。いくつかあったブースでは、女性に対する暴力に対して声をあげる男性の団体もあり、多くの男性が聞き入っていて頼もしかった。

偶然、職場のマネージャーにも会った。彼女はレズビアンなんだけど、こういったアクティビズムの場で会うのは初めて。彼女も1人で来たらしく、「私メンタルヘルスの問題があるので(これは今日初めて聞いた)こういうイベントに参加するのが辛いこともあるけど、このイベント(ウィメンズマーチ)はみんなインクルーシブで、特に対立とかも無いし、温かい感じですごく良いと思う。アクティビズムに参加するのは私にとって大切なことなので、1人だけど来たの」と言っていて、私も激しく同感であった。これまでは彼女とは職場で一緒に仕事をして、時々冗談を言い合う仲だけど、こうやって仕事の外のアクティビズムに関して話す機会があって、少し彼女と親しくなれた気がして嬉しかった。

トランスジェンダーの女性。トランスの女性もウィメンズマーチには歓迎される

私も1人で来たけど、きっと知り合いに会うだろうと思っていたし、もし誰も来てなくても、周りの人達がいつも良い人なので、緊張しない。

私は英語のSolidarity (結束)という言葉が好きだ。

ウィメンズマーチに来ると、いつもこの言葉を思い出す。

世界を変えるのは女性だといつも思っているし、今日はその良いリマインダになった。

行き詰まったら – Day 23

何度も経験していることだけど、また停滞期ぽい感じ。こういうのはサイクルだと思うので、最近はそこまで真剣に落ち込んだりはしないけど、やはり「はあ〜(ためいき)」となる。

しかしさすがにこれまでの経験で少しは学んでいるので、そういうときは自分から外に出て人に会うことが大切だと思っている。

RPGゲームでも、行き詰まったらとりあえず外にでて人に話すと、新しい情報やアイテムが得られるのと同じ。

今日はたまたま企画中のイベントに関するミーティングがあった。イベントのオーガナイザーと、彼が経営するカフェで話していると、一見さんのお客さんが入ってきた。いかにも西海岸のヒッピー・バックパッカーという恰好の彼は、「ここ初めて来てちょっと緊張してるんだけど、君たちジャッジメンタルじゃなさそうだから、色々教えて?」と言ってきた。私も「私はスタッフじゃないですよー。ただのお客さん。私もお茶のこと素人ですよ」などと話が弾んだ。日本に住んでいたころの自分だったら、絶対に「何この人、変。関わらないでいようっと」と思っていたタイプの人だ。

昔の私は、超オープンな人、積極的な人、英語でいう”In your face(押しの強い)”人はすごく苦手だった。笑ってごまかすことが多かった。

ブレネー・ブラウンの本を読んだ今なら、過去の自分をみてわかる。苦手だったのは、積極的な人はわたしをヴァルネラブルな(もろい)気分にするからだ。同じテンションで返すことができないので、どう対応していいのか分からず、恥ずかしく(Shame)なるのだ。

ブレネーの本を読むようになってからは、何が自分のShame トリガーかと言うのが分かってきたので、テンションの高い人や、押しの強い人に出会った時、または逆にカリスマのある人や初対面の人など、自分が緊張してしまい、思わずShameに走りそうになるときは、心の中で、自分に Be open. Be open.と言うようにしている。

自分の知らないネタを振られて、対応できずに恥ずかしい時、

自分よりテンションの高い人に話しかけられて、焦る時、

自分よりずっと才能のある/尊敬する人に会って、ドキドキしてしまう時

いつも、自分に、Be open. Be openと言う。

隠れないで、ありのままを見せること。深呼吸して、その人をそのまま受け入れること。オープン。

この日も、カフェのオーナーとイベントについて2人で話し込んでいた時に入ってきた彼は結構テンションが高かったのだけど、心を閉じて「私達ミーティング中なので。。。」などという閉じた対応をせず、心を開いて、彼が言っている話をちゃんと聞いて、話をした。

そのうち、彼はお茶を選び、自分の席に座ったので、私とカフェのオーナーは、イベントのミーティングに戻った。イベントの宣伝のために写真とかビデオ、簡単なので良いから撮らない?お客さん減ったらパパッと私のiPhoneで撮ろうか、という話をしていたら、先ほどの彼が私達の方にやってきた。

「これ僕の名刺なんだけど、僕まだビクトリアに来て日が浅くって。写真とビデオの仕事をしてるんだ。」

というので、思わず私達二人は顔を見合わせた。

ちょうど、ビデオ撮ろうという話をしていたので。

彼は「悪いけど話の内容聞こえてたから、何かできることあったらと思って。。。これ僕の写真」とインスタグラムの写真を見せてもらったけど、ポートレートが好きらしく、ホームレスの人の写真など、はっとするような鋭い写真だった。

なんでも彼はトレイラーに住み、旅をしながら写真を録り、ビデオを録り、バンドもやっているそうで、その場でイベントのチームに入ってもらった。

こういうのを縁っていうのかな。

彼がカフェに入ってきた時に、心を閉じて会話をしていなかったら、起こっていなかった展開だ。

もらった名刺に載っている彼のメールアドレスを見たら、最初の部分が

Beseen@…

となっていた。

Be seen.

隠さずに、ありのままの自分を見せること。

こういうことがあるから、行き詰まったら外に出るに限る。ほぼ毎回100%の割合で何か起こるから。

Be seen.

でも答えはきっと -Day 22

今夜は最近知りあったばかりのすごくカリスマティックなアーティストのイベントへ行ってきた。

ただのアートオープニングではなく、みんなで輪になって座りアーティストの話を聞いたあと、自由に意見交換。

先住民のアーティストだったのだが、彼はここ(ビクトリア)出身ではないので、自分の出身でない場所で創作を続けることについて色々話してくれた。

ある女性は、アメリカ出身、ナバホ族の先住民だがカナダに住んで7年になるとかで、自分の土地でない場所で先住民アーティストとして創作することに関して、いろいろと葛藤があると話していた。

ふと考えてみると、私だって日本人で日本語でブログを書いたりポッドキャストを作ったりの創作活動をしているけれど、私が住んでいるここは私の土地ではない。

色々考えさせられた。

アートはやはり多くの人の人生にとって大切であるということ。

アーティストはみんな様々な葛藤を抱えているということ。

自分の造ったものが気に入られなかったらどうしよう。

というか気に入られようと思うこと自体多分だめなんだろう。

自分の土地でない場所で製作をする権利があるのだろうか。

自分の造っているものは価値のあるものなのか。

みんな考えている。

でも答えは、きっと、造り続けること。









メンタルヘルスデイ- Day 21

昨夜は遅くまで起きていてあまりよく眠れず、今日はぐったりして起きた。息子が風邪をひいて2日も学校を休んでいるのだけど、今日まで休ませることに。

うつというわけではないけど、今日はうんざりすることがあった1日だった。自分が小さく思え、誰も自分のことを気にかけてくれず、自分がやっていることは無意味に思える、そういう日。疲れているのもあったので、メンタルヘルスデイを取ることに。

でも数日前に書いたように、少しづつこれまでよりは考え方が進歩しているような気もする。うんざりするし、嫌なんだけど、それでも「これは嫌だし大変なんだけど、なんとかやってみよう。辛いけど、できるはず。物事を個人的に取らず、できるだけ人に聞いて、ベストを尽くそう」と思えた。

なので、今日1日特に何を達成したわけでもないけど、自分はそれでも「充分 (Enough)」だといたわり、今日はゆっくりやすむことにする。最終的にはこれはwinだと自分では思っている。

今日聴いたポッドキャストで良かったのは老舗ポッドキャストRadiolabの最新の “Punchline” というエピソード。スター選手でもなく、ケンカ担当のNHLプレーヤーが、ひょんなことからオールスターゲームに選ばれるという嘘のような本当の話。アンダードッグ(敗残者)の話、大好き。