行き詰まったら – Day 23

何度も経験していることだけど、また停滞期ぽい感じ。こういうのはサイクルだと思うので、最近はそこまで真剣に落ち込んだりはしないけど、やはり「はあ〜(ためいき)」となる。

しかしさすがにこれまでの経験で少しは学んでいるので、そういうときは自分から外に出て人に会うことが大切だと思っている。

RPGゲームでも、行き詰まったらとりあえず外にでて人に話すと、新しい情報やアイテムが得られるのと同じ。

今日はたまたま企画中のイベントに関するミーティングがあった。イベントのオーガナイザーと、彼が経営するカフェで話していると、一見さんのお客さんが入ってきた。いかにも西海岸のヒッピー・バックパッカーという恰好の彼は、「ここ初めて来てちょっと緊張してるんだけど、君たちジャッジメンタルじゃなさそうだから、色々教えて?」と言ってきた。私も「私はスタッフじゃないですよー。ただのお客さん。私もお茶のこと素人ですよ」などと話が弾んだ。日本に住んでいたころの自分だったら、絶対に「何この人、変。関わらないでいようっと」と思っていたタイプの人だ。

昔の私は、超オープンな人、積極的な人、英語でいう”In your face(押しの強い)”人はすごく苦手だった。笑ってごまかすことが多かった。

ブレネー・ブラウンの本を読んだ今なら、過去の自分をみてわかる。苦手だったのは、積極的な人はわたしをヴァルネラブルな(もろい)気分にするからだ。同じテンションで返すことができないので、どう対応していいのか分からず、恥ずかしく(Shame)なるのだ。

ブレネーの本を読むようになってからは、何が自分のShame トリガーかと言うのが分かってきたので、テンションの高い人や、押しの強い人に出会った時、または逆にカリスマのある人や初対面の人など、自分が緊張してしまい、思わずShameに走りそうになるときは、心の中で、自分に Be open. Be open.と言うようにしている。

自分の知らないネタを振られて、対応できずに恥ずかしい時、

自分よりテンションの高い人に話しかけられて、焦る時、

自分よりずっと才能のある/尊敬する人に会って、ドキドキしてしまう時

いつも、自分に、Be open. Be openと言う。

隠れないで、ありのままを見せること。深呼吸して、その人をそのまま受け入れること。オープン。

この日も、カフェのオーナーとイベントについて2人で話し込んでいた時に入ってきた彼は結構テンションが高かったのだけど、心を閉じて「私達ミーティング中なので。。。」などという閉じた対応をせず、心を開いて、彼が言っている話をちゃんと聞いて、話をした。

そのうち、彼はお茶を選び、自分の席に座ったので、私とカフェのオーナーは、イベントのミーティングに戻った。イベントの宣伝のために写真とかビデオ、簡単なので良いから撮らない?お客さん減ったらパパッと私のiPhoneで撮ろうか、という話をしていたら、先ほどの彼が私達の方にやってきた。

「これ僕の名刺なんだけど、僕まだビクトリアに来て日が浅くって。写真とビデオの仕事をしてるんだ。」

というので、思わず私達二人は顔を見合わせた。

ちょうど、ビデオ撮ろうという話をしていたので。

彼は「悪いけど話の内容聞こえてたから、何かできることあったらと思って。。。これ僕の写真」とインスタグラムの写真を見せてもらったけど、ポートレートが好きらしく、ホームレスの人の写真など、はっとするような鋭い写真だった。

なんでも彼はトレイラーに住み、旅をしながら写真を録り、ビデオを録り、バンドもやっているそうで、その場でイベントのチームに入ってもらった。

こういうのを縁っていうのかな。

彼がカフェに入ってきた時に、心を閉じて会話をしていなかったら、起こっていなかった展開だ。

もらった名刺に載っている彼のメールアドレスを見たら、最初の部分が

Beseen@…

となっていた。

Be seen.

隠さずに、ありのままの自分を見せること。

こういうことがあるから、行き詰まったら外に出るに限る。ほぼ毎回100%の割合で何か起こるから。

Be seen.