【1000冊紹介する – 014 トゥインクル・ボーイ】 - Day 27

お友達から借りた乃南アサの「トウィンクル・ボーイ」読了。

すべて、子供を題材にした短編集。

実は、乃南アサさんの本を読むのはこれが初めてだったのだけど、この本自体かなり古い。1992年とある。

一見無邪気で天使のような子どもでも、ふとすると恐ろしいことをやってのけることもある。背表紙に「現代の『おそるべき子どもたち』ともいうべき7編」と書かれている通り、ちょっとギョッとするような話がつまっている。ただこの手の短編集だと、テーマが決まっているので、だいたい結末が予測できてしまうのが少し残念。。。星新一の本を読んでいるような気分になった。

私はこの本に出てくるような、子どもにぞっとする経験というのは幸いないけれど、思い出したこと。

昔、まだカムループスという内陸の街に住んでいたころ、当時保育園にいれていた長男を迎えに行ったときに見た光景。ある男の子が、砂場で、落ちていたカラスの羽根を拾って、口に入れていた。ギョッとしていたら、先生もそれを見つけて、「口に入れるのやめようね」とすぐに取り上げていたけど、特に潔癖症でもない私でも、あれはさすがにぞっとした。20年近く経った今でも時々思い出しては気持ち悪くなる。

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