日本の男性に関するアンケート結果発表

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年末にご協力をお願いしていた「日本人男性に対するアンケート」のまとめをここに載せたいと思います。

ブレネー・ブラウンの本を読み、ヴァルネラビリティ(もろさ)をさらけ出すことの重要性を学んでいく中で、自己開示に関してある程度の抵抗はあるにしろ、女性の方が心の内や悩みを話しやすい・また話す場所が比較的多いのではと思っていました。そして男性にはそんな場所・機会があるのか、ずっと気になっていました。ブレネーの本でも、男性に心を開いて欲しいと望む女性が多いなかで、実はもろさを訴える男性に一番厳しいのは女性なのだという説明もあり、初めて読んだ時、はっとしました。私自身、以前はそういう女性だったからです。

今では、男性でももろさ(私はヴァルネラビリティを「弱さ」と呼びたくありません。何故ならそれは本当は弱さではなく、もろさを見せることは勇気のいることだからです)を隠すべきではないと思っていますし、夫や息子達は辛い時は泣いても良いし話をしても良いと言っています。

北米でも、ブレネーの活動が広まるにつれ、また他の活動家のおかげでトキシックマスキュリニティ(有害な男性性)を変えて行こうとする動き、そして男性でも心のうちをさらけだしても全く「女々しく」ないのだという風潮が広まってきていて嬉しいです。

でも日本では実際のところどうなんだろう?と思ったのがこのアンケートを実施した理由です。

先日のJOC会長の森元総理の女性蔑視発言が問題になっているなか、予期せずタイムリーな話題になりました。

アンケートは2020年12月15日に開始し、12月29日を締め切りとしました。全部で102の回答がありました。全て自分を男性を認識している日本語話者の方です。年齢は下は18歳から上は69歳まで。一番多かった回答者の年齢は20歳で、7名でした。

私自身は研究者でもなく、こういったアンケートを実施したのは初めてだったので、質問の内容がうまく説明できていなかった部分もあったと思います。

全ての回答を発表はしませんが、興味深いと思ったものを抜粋してここに公表します。明らかなタイポ以外は何も訂正していません。また良く出てくるコメント、私が興味深いと思った部分は太字にしています。量的に結構多くなってしまいましたが、お寄せ頂いたコメントをご紹介します。ここに載せている情報の転載はご遠慮ください。


(質問1)一般的に、女性に対する社会のメッセージというのは「美しくあれ、痩身であれ、よき母であれ」などと言われていますが、あなたが育ってきた中で、社会から男性としての自分に向けられたメッセージがあるとしたら何だと思いますか?

  • 男は泣いてはいけない、我慢しなくてはならない、などのステレオタイプが普通にありました。何かをしようとするとき「女じゃあるまいし…」という前置きで批判されたことも多々あります。
  • 働いて家族を養うということ。稼ぐことが男の美徳とされること。女遊びをすることが箔が付くことになる。
  • 強くあれ、なよなよするな、仲間意識をもて
  • 家父長たれの一言。社会で評価される仕事に就き結婚し子供を成人まで育てる、という外形を期待されているようです。
  • 男は人前で泣いてはならない、男は稼がなければならない、男は強くなければならない(28歳)
  • 稼いだやつが勝者、3高が正義、ただしイケメンに限る(34歳)
  • 金を稼いで一家を養うのが男の仕事、みたいなことを父が話していました。(48歳)
  • 男が泣いていいのは両親が死んだ時だけ(46歳)
  • あまり考えたことがないので難しいのですが、捻り出してみると「競争社会において常に優位に立つべし」といったところでしょうか。母親が比較的ジェンダーの点では自由な考え方の持ち主で、「男なのだから…」という言われた経験がほとんどないことに起因しているかもしれません。(23歳)
  • 強くあれ(43歳)
  • 強くあれ、逞しくあれ、家庭を持って家族を養ってやっと1人前(36歳)
  • 働け、金稼げないと意味がない、強くあれ(44歳)
  • 人前で泣かない。人が嫌がることも率先してやる。見えない善行は誰かが見ている。(53歳)
  • 長男なので家督(土地と家)を継ぎ両親の面倒をみるのが当たり前。(48歳)
  • 一人で食えるようになれ 誰かを養えるようになれ さっぱりとした人格でいろ(29歳)
  • 「男の子なんだから泣くんじゃない」は多かった気はします。あまり覚えてない。(36歳)
  • 男が金を払うのは当たり前 男が働くのは当たり前 辛くても耐えるなどは感じることはあります。(40歳)
  • 男らしく強くなれ(21歳)
  • 強くあれ、泣くな。(34歳)
  • 強くあれ、メソメソするな、稼げ(31歳)
  • 強くあれ、男らしくあれ、女性に優しくしろ(27歳)
  • 強く逞しく生きろ(精神的にも肉体的にも)(20歳)
  • 男性は強くあるべき、たくましくあるべき、女性に優しくすべき(24歳)
  • 女性はか弱いので男が引っ張れ!守ってやれ!(18歳)
  • 男の子なら泣くな(21歳)
  • 「社会的奴隷として生涯働き続けよ」だと思います(49歳)
  • 強くあれ(53歳)
  • 男らしくしろ(具体的に「何が男らしいのか」は不明)(28歳)
  • 「エロ」に興味を持て(28歳)
  • 男だから泣いちゃダメだ。男だからお酒ぐらい飲めるだろ。男だから絵なんて描くな。男らしくいろ。これは彼女だった人に言われたことですが、女の子は化粧や服など色々あるからわたしはお金が必要だから、男はそういうのないから、遊ぶときのお会計は奢って当然。これら全てぼくが出会った人に言われてきた言葉です(23歳)
  • 男の子でしょ!!(27歳)
  • 家族を守る一家の大黒柱であれ、強くあれ、弱みを見せるな、競争に負けるな(34歳)
  • 強くあれ 女性的であるな 侮辱には断固として立ち向かえスポーツが上手くあれ 活力に満ち溢れているのがよい 覚悟を決めておけ 紳士たれ 女性に優しくあれ 賢くあれ みっともない振る舞いをしてはならない 異性装はしてはならぬ 女性の好むものを好むな 男性は生きているだけで加害者予備軍である 女性や子供を扶養しろ(24歳)
  • 弱音を吐くな 弱き者に優しくあれ(56歳)

圧倒的に、「強くあれ」というメッセージが多かったですね。

(質問2)一般的に、日本では、特に男性は感情(泣いたり、辛いと打ち明けたり、怒ったり)を外に見せないことを美徳とする文化があると思いますが、あなたは男性は感情を見せるべきではないと思いますか?その理由も教えて下さい

  • 大阪文化(学校)と東京文化(家庭)のハイブリッドで育ったので「男性は感情を外に見せるべきでない,いつも冷静であるべき」という文化と「全部さらけ出してええねんで,そのほうがおもろいやん」という文化と両方を体験してきました.僕自身は,子供の頃は「男が感情をさらすなんてみっともない」と思っていましたが,おとなになるにつれ「怒り以外はさらけ出したほうが格好ええんちゃうの」と思うよになってきました.子供の頃は,感情を見せることは弱みを見せることだと思いこんでいたように思います。
  • 感情は信頼できる人には見せるべきと思う。友人家族など近しい人で鬱になった男性がおり、精神の強さの限界は誰にでもあると感じたため。
  • そうは思いません。理由は、「男(女)性は…すべきである、すべきでない」という考え方は性別によるステレオタイプの押し付けであり、性差別を助長することにつながると思えるからです。
  • 全然。理由は男性も女性と同じ人間だからです。(28歳)
  • 見せるべき。自己表現が下手になり、ストレスも抱え込むコトが多いと感じる。(34歳)
  • 高倉健みたいな男は黙って黙々と生きるみたいな文化はあったと思います。僕の中ではそういうのはありません。(48歳)
  • 怒ってる男性に大らかだし、感情を見せるなではなく弱さを見せるな、ですね。個人的に性差別と感じます。(43歳)
  • 見せて構わない。感情を見せる部分がないと相手からの距離が遠いままになってしまうため。(50歳)
  • そうは思いません、人間なのだから感情は出して当たり前だと思います(程度は考慮するべきとは思います)。(48歳)
  • 他者を支配するために威嚇する人…大声で怒鳴ったり、暴力を匂わせたりする人は苦手です。そういう特徴のある男性をマッチョと呼ぶことはあるけど有害な男性性という言葉は初めて聞きました。逆にそういう女性に対する呼び名はないのでしょうか?(51歳)
  • 感情を見せるべきではない。感情的なのはおどおどしててみっともない。(49歳)
  • その人個人の価値観で良いと思いますが、自分は見せないです、自分についてだけ言えば見せるべきではないとも思ってます。見せろと言われても、見せ方がわからない気もします。妻にも見せたことはありません。(36歳)
  • 感情を見せるべきだと思う。「寡黙」という言葉のかっこよさが先行してしまっているが、しっかり感情を表現したほうが、コミュニケーションが上手くいく。個人的にも感情を表に出す人のほうが人間味を感じられて好感。(24歳)
  • 男性同士でも深い話をしたりはしますが感情をさらけ出すまではあまりないかもしれません。ハグは文化的に気恥ずかしさはあります。(22歳)
  • 私自身は、だれにもそのような感情をみせないようにすることが良いことだと思っていましたが、今現在は感情の吐き出し方?が苦手なのが苦労しています。(26歳)
  • 男は人前で泣くな、と言われてきたが理由はわからないです。(60歳)
  • 思わない。感情を抑えても良いことなし。(47歳)
  • 感情を見せるべきではないとは思いません。しかし自分自身はあまり感情を外に見せていないかもしれません。父が全く感情を表に出さない人でした。(28歳)
  • ぼくは涙もろかったりするので、映画だったらそういった時は泣けるのですが、人前だと辛いからと泣くことはなにか遠慮というか、もうするべきではないという言われてきた価値観のせいで、泣けないです。辛いことはお酒の場で笑い話にしながら話すことしかできなくなりました。心の中では、ぜんぜん笑ってないけど。(23歳)
  • 中高6年間ひたすら感情を押し殺して塞ぎ込んで生きてきたので、自由に感情表現をしている人を見ると羨ましいなとは思います。(19歳)
  • 若い頃は亭主関白で感情をあまり出しませんでしたが、今は感情を出して感動したら泣くし 妻にも甘えます。凄く楽になりました。なので感情を出した方がいいと思います。(54歳)
  • 子供の頃は、感情を外に見せないことが良いように思っていたが、10歳頃から違和感を感じ始めていた。「感情を外に出さないことが美徳だ」という大人たちは漏れなく感情を表に出す人達ばかりだったから「なんか嘘くさいな」と感じていた。また、成長するにつれて、感情を出した方が他者とのコミュニケーションがうまくいくことを感じるようになった。(56歳)

男性に限らず、日本人は感情を表に出すことが苦手な人が多いのかな、、、という印象があったのでこの質問をしてみましたが、意外と、感情は隠すべきではないという意見が多かったように思います。

(質問3)男として生きていくことが辛いと感じたり、ストレスに感じたことはありますか?

「時々ある」と答えた方が44.1%と最も多かったです。

(質問4)有害な男性性(Toxic Musculinity=男は男らしくすべきという概念、またそれに含まれる競争主義、男性優位意識、性的に活発であるべきなどの意識)についてどう思いますか?もしご自身の経験から語れる逸話があればぜひ教えて下さい。

  • みずからの認識ちがいや失敗を認めずに、嘘をついたり詭弁を振りまく男が、日本人男性には多いと思います。
  • 仕事で回答を待つときに、長い時間待たされた挙げ句、「上司にダメと言われた」とか「予算がない」という言い訳を聞かされることが少なくないと思います。(東京都)
  • 期せずしてすでに書いてしまいましたが、Toxic Musculinity は性差別や性暴力を助長するという意味で、百害あって一利なしだと思います。私自身、中学で一時期イジメにあったことがあり、「男なんだから我慢しなくてはいけない」とか「男なんだから先生に相談するのはかっこ悪い」という思い込みのせいでしばらく誰にも相談できませんでした。
  • 男らしさという意味なら、男は強く女・子どもを養う力は基本であり結婚して初めて一人前の男という観念。逆に言えば独身の間は半人前とされること。実際に結婚してから仕事などで周りの人たちひとたちの反応に変化を感じました。仕事に結婚の有無とは関係ないと思うけど。
  • トキシックマスキュリニティにあたるかはわかりませんが、殊更女遊びについての男性同士のマウントの取り合いが多かったです。ワンナイトを何回したとか、何人と付き合ったとか、女性軽視な言動を自慢げに話すことがステータスになるという異常さを男性ながら感じていました。(大学時代から社会人現在まで)また、海外に旅行や出張をした際に風俗関係の遊びを必ず含まなければ不機嫌になるおじさん世代が多い様に感じました。
  • 家出した女性を見つけてお小遣いを払い性行していただいぶ年上の男性がいて、相当腹が立った
  • いわゆるスクールカースト底辺で学生生活を送りましたので、有害な男性性の洗礼は一通り受けております。女性も有害な男性性の手先としてそういった価値観を補強しておりましたので、その点については女性を好意的に見ることはありません。
  • 非常に厄介だと思います。特に自分の経験から語られるエピソードはないのですが、仲間内でのノリや力の誇示のためにエスカレートする行動などが最終的に極めて残忍ない犯罪に行き着くということは様々なルポやノンフィクションなどが明らかにしていると思います。とても厄介だと思います。(40代)
  • 中学校の数学の先生が、男は外で働き、女は家庭を守る、その結果貧しくてもいいじゃないかという話を授業中したことがあるんです。単純にそうだなと。そうか男は安月給でもいいからきちんと働いて家にいる妻を守るんだ。と思って母に話したら、「それはその先生の個人的な意見。女性もこれからの時代社会に出て行って働いてもいいんだよ」って言ってました。そこで初めて女性の立場を考えるようになりました。(48歳)
  • 稼ぎが足りない、社会的に安定してない職業を志すと一人前と見做されない。結婚もできない。外見もナヨナヨしてるとバカにされる。(これは最近若い世代が良くしてくれてますが)(43歳)
  • 運動の苦手な人を小馬鹿にして喜ぶのは本当に良くない。(50歳)
  • 有害な男性性というか、日本で履歴書に性別を求めるところや、Webサービスでも性別登録で男性、女性しか選択肢がないことは違和感を感じます(37歳)
  • うつ病などになってしまいました。(44歳)
  • 男は我慢だ辛抱だと実入りの少ない誰かにとって不都合な仕事や面倒事を押し付けられる。(53歳)
  • 新卒で入った会社が体育会系で、女性に対してのみならず後輩の男性に対してもセクハラ・パワハラが当たり前のコミュニケーションの一環と思われていた。自分がされたことは下のものにして当然という空気があった。(48歳)
  • 有害な男性性という概念も、結局はあえてそう感じる個人のものであると思う。私は男性らしくという考えでなく、自分のために筋肉を付けて贅肉を落とし、スーツをカッコよく着たい常に思う。弱いものを守るべく強くありたいと思う。暴力映画(マフィアもの、ヤクザもの)も観賞するし、ポルノもみる。でも恋愛映画も好きだし、娘の少女漫画もみる。ムダ毛処理もするし、サプリは飲むし、スキンケアもする。有害な男性性という言葉はただのミサンドリー(個人的な)ではないか。(40歳代)
  • 自分の正当性のみを信じる傍若無人な態度には大変疲れます。多様性を容認できないことの弊害はその人個人の孤独をうみだすのでは(29歳)
  • 暴力的、排他的、誰かを隷従させたい感情をもつことがある、とは自覚している。ただ、性的なことも含めて暴力を振るったことはない。(48歳)
  • 異性へのアプローチ等について、全てをリードしなければいけない、という価値観。未だに何が正しいか不明です。また、自身の経験ではないのですが、会社同僚で日常的にDVを受けている方を2名知っています。しかしいずれも妻から暴力を受けているという相談は恥ずかしくて出来ないみたいです。1名は首元に大きなアザがあったので事由聞くとを「蹴られた」とのこと。もう一名は会社貸し出しのラップトップPCを逆に折られたりなど。(36歳)
  • とにかく童貞性を笑いますよね。力で場を制したり大声で他者特に女性を従わせようとする上司や同僚は何人も見てきました。(48歳)
  • 宴席などで、社内の誰誰の容姿が~や付き合えよなど言いがちで、性体験の数など、年上の男性に多く、うっとうしい。(38歳)
  • 本当に有害だな、と思います。長年野球部という一般にホモソーシャル度が高いと言われる環境にいたので、そのノリに居心地悪さを感じることが多々ありました。具体的には、下ネタで盛り上がったり、女性を外観でランク付けしたり…いかに女性を酷く扱ったか、という話を自慢のように聞かされることもありました。そのノリに苦言を呈すると「真面目か」と茶化されたり、「おもんな」と非難されたりするため、流されてしまうことも少なからずありました。(31歳)
  • 「男だから、〜」という考え方は個人的には大嫌い。自分はひ弱なほうなので、何度も蔑まれてきた。その中で、そもそも「男だから、〜」という考え方っておかしくないか?とずっと思ってきた。(24歳)
  • 人類はまだ発展途上。現時点では男の勘違い。(30歳)
  • 兄弟がおおく、私自身が長男だったこともあり、父親からすべてのことで完璧である必要があると強く強要されたのですが(暴力や怒鳴られる)とてもつらい思い出なので、トラウマに近いものになっています。なので、あまり良いものではないと思っています。(26歳)
  • 中小企業を経営している仲間の話で、女性だから後継者としてありえない的な話で、事業をてつだっているのに後継者として教育されない不幸を何度かみた。実際には数年の回り道後、後継者となるのだが数年のムダは否めない。(48歳)
  • 「べき」というのは愚の骨頂。仕事柄企業内の「人」を多数見てきたが、自分よりも優秀な「女性の」ライバル、同僚、部下にどうやっても敵わず、打ちひしがれる男性は、なんというか、本当に哀れ。自分を「男はこうあるべき」という概念で縛っているので手の打ちようがない。(53歳)
  • 男たるものは、女性との性体験をして一人前。みたいな考えが有害だと感じる。自身の経験として、未だに経験無い事をバカにされ、あの子ならやらしてくれるからやれよ!と言われた。それは、女性を物みたいに考えてる。また、あの子なら。とかその人に対しても大変失礼な行為でしかない(35歳)
  • 昔からそういう価値観は自分の周りでは主流で、学校でも会社でもマジョリティだったが、自分自身はずっとそれらからは距離を置いて(適当に合わせて波風立てずに)暮らしてきた。ただそういう価値観に対する漠然とした嫌悪感はずっと持っている。(51歳)
  • 結婚を決める上で収入の多寡が大きな要因となる。(24歳)
  • 非常に有害でしんどい。無意識といっていいレベルまでに内面化されていると思う。同性に対しては「敵か、味方か」と判断が瞬時に働くし、異性に対しては「性的対象になりうるか否か」とジャッジする。これまで何十年のあいだ蓄積されてきた思考や行動だがアップデートする必要がある。(40歳)
  • 早くなくなって欲しい考え方だと思っています。これまでお付き合いしてきた彼女、特に成人して以降に付き合った方からは毎度、男らしさを求められてきました。そのせいで喧嘩になり、別れたことが何度かあります。
  • 「デートで男性が奢るのは当然」「眉毛を剃るのは男らしくない」「結婚して仕事やめようかな」「(料理を見て)男っぽいね」「(部屋が汚れていたのを見て)男の子だから仕方ないね」「男なんだからもっとはっきりしてよ」こういったことをお付き合いした女性から言われるたびに、嫌な気持ちになりました。男性の辛いところは、こう言うことを「辛い」ということ自体が「ダサい」となるところです。(32歳)
  • 男なんだから〜、等々言われるのは辟易とする(26歳)
  • 幼い頃は「男らしくしろ」「泣くな」と言われ殴られつづけてきましたが、その親が1番女々しいと思いました。親になり子供にはそんな思いをさせたくないので、人に迷惑をかけない事と優しくする事だけは言って聞かせてます。(54歳)
  • 男女平等が謳われる中で育ち自分もそう思いながら育ったが、いざ大人になってみたら男性としての役割を求められることの多さに戸惑いを感じた。(34歳)
  • 解毒は始めるなら若いうちに始めた方がいいですね。私のように50代になってから解毒しようとしても、時間は掛かるし、いちいち手遅れ感がつきまといます。(54歳)
  • 上記の話題を含めて、男性グループ内の話題が苦手だった。なぜか無条件に同意を求められるので適当に話を合わせてやり過ごしていくうち、「他人に興味がない」という評価が勝手に下されている (彼らに興味がないことは認める)。(37歳)
  • 「女は厳しさに耐えられないから調理場には入れない」という団塊世代の親方に仕事を教わりました。まさに男らしく、競争、男性優位の環境で菓子作りを学び、それが自分を鍛えてくれて今があるのは事実です。なので否定はできませんし感謝もしていますが、現代においては通用しない事も理解しています。男社会で反発的な気持ちをモチベーションにやって来た女性の友人もいます。こういった意識や環境は「負荷」なので「平和」を生むものとは思えませんし、やはり社会にとっては有害だと思いますが僕にとっては必要でした。○○○(*プライバシーのため伏せました)ではペイストリーの調理場は9割女性なので最初は難しかったです。女性に手取り足とり優しく仕事を教わるのが悔しいという時期は正直最初はありました。自分の意識も変わり、今はこの環境を経験できて良かったと思ってます。(32歳)
  • 非常に疲れる。同調圧力、封建的な考え方に振り回されて、合理性が蔑ろにされる。仕事において、明らかにダメな提案でも「CEOの発案だから、1回はやってみてダメだったら報告しろ。CEOの顔を潰すような事は出来ない」とか言われて頭痛がしてきた事があった。(56歳)
  • 自分はゲイなので、自分のセクシュアリティを盾にして有害な男性性から逃れられた部分がある反面、ストレート男性よりも激しくダメージを与えられた部分もあり、複雑な気持ち。逃れられた部分:有害な男性性の観点から言うと、あまり勝者の側にいるとは思えない(結婚していない、子供いない、収入高くない)が、「まぁゲイだから、いっか」とそこを言い訳にできる点。ダメージが大きい部分:男性でも女性でも、「彼女はいるの?結婚してるの?結婚しないの?」などの質問を本当にカジュアルにしてくるので、通常のダメージ+自分のセクシュアリティを否定されているような気分にされる。まだカミングアウトしていなかった頃(特に、彼氏がいる時)は、「彼女いるの?」の質問はものすごく嫌だった。「いるよ」も「いないよ」も100%真実ではないし、「彼女はいないけど、彼氏はいるよ」と何度言いたかったことか。(44歳)
  • 特に経験に基づいたエピソードがあるわけでは有りませんが、例えば子供の頃から男ならこの色、女はこの色でこう、みたいな価値観の押し付けは最低だしやめるべきだと思います。

沢山回答頂きました。トキシックマスキュリニティが良い、続けるべきだというご意見は1つもありませんでした。

(質問5)男性同士で深い話をしたり、感情をさらけ出したり、同性の友人をハグしたりすることについてどう思いますか?あなたにはそういった機会はありますか?

  • 米国の親友とかは、会えばハグするし、旅仲間の後輩とは深い話はしますが、日本国内の人とはそれがなかなかできない。
  • 中学の部活では試合の勝敗によって嬉しかったり悔しかったりの感情は共有してたかもしれないし、鬱病になった友人や他界してしまった友人もいるので人生の節目節目で様々な話しが出来る機会はありました。でもこれはほとんど運でしかない気がしますね。(40代)
  • 女性との方が深い話が出来る。(34歳)
  • ずいぶん昔に韓国の駅のホームで別れ際に笑顔で抱き合い背中を叩き合っている男性ふたりを見た。新鮮に感じた。いいもんだなって。(53歳)
  • 表立って感情的になることは避けるようにしているが、信頼できる男性の友人に深い話をすることはあります。アメリカに住んでいたことがあるので同性同士のハグは当たり前と感じていますが、日本ではそれほど当たり前ではないと思います。(48歳)
  • 非常に良いことだと思います。ただ、残念ながら私はそういう経験はスポーツをしているときや観戦しているときなど限られた場面でしかありませんでした。一番深い話ができる友人は女性だったりします。(31歳)
  • 「男同士で深い話」は何度もあるが、ともするとすぐに「酒」が前提になりがちなのが鬱陶しい。そういうのを除けば全く抵抗感はない。相手の性的指向問わずハグする機会も多くはないけどあった。(51歳)
  • 私の周りでは深い話をしたり、ハグをすることは一般的なことだが、基本的に男性同士の会話では感情を曝け出すことは少ないように思える。(20歳)
  • 男性同士で深い話をしたいし、感情をさらけ出したいし、男性同士でもハグをしたいです ことスポーツ観戦に関してはそれが全て許されていると感じます(得点時に喜びのあまりハイタッチをしたりするので)((24歳)
  • ほとんど無い。飲酒できていたらそういう方向性でストレスの発散ができていたかもしれないが、自分に関しては非常に少ない。一般的な男性的性格からは外れているので。(50歳)

ハグに関しては日本人間では慣れていないのでしないという意見もいくつかありましたが、男性同士で深い話をすることはむしろ歓迎という印象を受けました。

(質問6)女性からのプレッシャーを感じたり、女性を怖いと感じたことはありますか?あると言う方は具体的にどういう状況の時にそう思うか教えて下さい。

  • 女性からに限らずではあるのですが「私の言いたいことを察して」という圧力は苦手です。
  • 社会的成功をしないと認められないという思い込みからの、プレッシャーは感じてると思います。これは女性からという訳ではなく、全体的社会的な感覚かも。怖いと感じる事よりも、何を考えているかわからない時はよくあります。そして、理論的な話し合いにならず、感情的な話し合いになると、まとまらないので、困ることが多いです。
  • 母親からはもっと稼げ、お前は貧乏だなどと言われるのでプレッシャーは感じています。あと見た目を注意されるのは女性からの方が多いと感じます。男同士だと見た目を気にしなくて良いので楽に感じます。
  • 女性が男性的に異性について話すとき。例えば、好きな肉体のタイプ、ルックス、下ネタを含む男性の魅力について話すのを聞いたり、俗に言うBL的な眼差しで男性の妄想を話しているのを聞くとき。
  • 怖いと感じたことはないが、働いて稼ぐことが当たり前と思われることが常だったので、そういったプレッシャーはあった。歳を重ねるにつれ、男性を学歴、年収、身長、年齢などの属性で吟味するような女性の友人が増えたように感じる。その人に家族があったとしても、どこに住んでいるか、どのような人と結婚したかも気にしている感じだった。
  • 勝ち組、負け組、などという言葉を使ったり、社会的地位や収入で人の価値を決める女性は怖いですね。
  • お金目的で寄ってくるところです。(28歳)
  • 女性に限られることではないが、同調圧力が強いときは怖い。(34歳)
  • 昔はありました。それは僕の無知からくる恐怖で。女性の社会的なことで、女性が何かを主張したり、アグレッシブになっていると無意識に遠ざけるというか。それは娘が生まれて変わりました。つまり以前は女性問題が自分たちの問題であるという認識が育っていなかったのかな(48歳)
  • 妻や母など身近な女性から、一番「こうあるべき」的な進言をされるのが、一番怖いと感じます。(46歳)
  • 出会いの場では稼ぎや職種、身に付けているものの金額を見て、論外と見做されてると感じます。という被害妄想も、この価値観で育ってしまった自家中毒な部分もかなりあるかもしれませんが。「男性として当然の稼ぎ」というワードに性差を感じます。(43歳)
  • “女性”で一括りにするとややこしいが、プレッシャーをかけてきたり、怖い人だなと思う女性はいた。経済的負担をこちらに求めてきたり、性別を理由に仕事量の軽減を求めてきたり、自信が社会的に弱いとみなされることをわかっていてそれを利用するような振る舞いをする人など。(36歳)
  • 昔、男女平等を標榜しつつもレディファーストしなさい、と言われた時は少し違和感を覚えたことがありますが、必ずしも相反する考え方ではないな、と今では思っています。(37歳)
  • クラスの女子からいじめにあう。(44歳)
  • 目上女性上司の外面や裏表の激しい乖離に恐怖した。この人に一度嫌われたらずっとこうなんだという場面を何度も見た。不満があると喋らなくなり察してほしいプレッシャーは苦手。(53歳)
  • 女性の割合が圧倒的に多い職場に勤めている。陰口、悪口は本当に多く、自分も言われていると感じるが、適切な距離をとり日頃接しているので気にしないようにしている。あとは最近流行のフェミニズム、ハラスメントがより閉鎖的な社会を生み出していると感じるし、キラキラしたい女性を嫉んでいる、排除していると強く思う。(40歳代)
  • 女性集団の中に独り(または若干名)の男性として居るとき、「女性集団」に対して漠然とした不安や恐怖を感じることがあります。おそらく思い過ごしがほとんどだと思うのですが、「好奇の目で見られてはいないか?」「男性として値踏みされているのではないか?」そういうことを想像してしまうようです。(51歳)
  • 普段の生活では、電車内では気を遣います。女性の近くに行かない、両手をつり革になど。あと単純に僕の思い込みかもしれませんが、女性は「遺伝」に対して結構差別的な見方をするのかな、って思ってます。わかり易い例で言うと「白人の子供が欲しい」ですかね。まぁ欲しいだけなら別に良いと思うのですが、「身長○○cm以下の男は遺伝的に劣ってるので子孫を残すな」とかは言ってたり、言われたこともあります。低身長の僕は中々キツいなって思ってました。
  • 本人が居ない所で、その人の愚痴を言うこと。(30歳)
  • ごく稀に過剰なフェミニストや、過剰に男性に依存的な女性の発言は心苦しくなりますが、あまり気にしない様にしています。何気ない日常の会話の中で、えー男のくせに?みたいな驚き方や会話をされる事は自然と相手が言ってるだけに嫌な気分ににはなります。(40歳)
  • 重要な判断に際してあからさまに自分の感情が優先する人、そうした感情的な部分を正当化しようとする人、逆に女性であることを盾にとって周囲の同情、評価基準の引き下げをもくろむ女性は怖く感じます。特に自身の正当化に女性であることを利用する人は避けたいです。(57歳)
  • 感じます。決断力や行動力、男らしさと思われているものを求められている気になり、重く感じることがあります。私は結婚していますが、結婚・家庭においてのある種の古風な男性性の役割を求められていると感じます。(妻や職場の年上の方々から)のんびりした性格のせいでしょうが、しっかりしろということかも知れません。(38歳)
  • 小学校高学年の頃にクラスメイトの女子を中心に「キモイ」「ケガレる」と言って接触を避けられる、無視されるといったイジメを受けてきたので、高校生になって周りが普通に接してくれるようになるまで、女性の笑い声が全て自分をバカにしているように思えることがありました。それ以降は特に女性を怖いと感じることはありません。(31歳)
  • 陰口を叩いてる際のきゃははという感じの笑い方は怖いです。女性というより「女子」といった感覚ですが。(20歳)
  • パートナーが生理の時にやたらと強くあたられたり怒られることがあってそれはプレッシャーだったし怖かった。当初は訳が分からなかったが、原因が分かってからは受容できるようになった(41歳)
  • 常に女性は同性のグループで固まっているので、視線を感じる時は悪口を言われているのではないかと恐れることが多々ある。これには女グループ=陰口が多いというイメージが絡んでいるかと思われる。(18歳)
  • ある。性的なエピソードになるため不快に思われたら申し訳ないのだが、私はそれを女性との性交の際に強く感じる。男性がリードするものというプレッシャーを強く感じ、結果として勃起に至れないことが多々ある。私は性交は勿論性的欲求の解消でもあるが、相互理解のひとつだとも捉えている。自身の身体的問題でそれが成立しないことには情けなさを覚えるし、更に今後の関係性にも影響を与えかねないことを考えると、単に快感を得られないこと以上の重要な問題に思えてならず、苦しさを感じる。(24歳)
  • 怖いと感じたことは無いですが引っ張って欲しいというプレッシャーを感じることは時々あります。(22歳)
  • あります ストーカーされている時(44歳)
  • 女性(姉、母親)から男らしくないことを馬鹿にされることは多かったと思います。泣いたら、泣き虫な男に女はできないなど(26歳)
  • しょっちゅう。妻が「男は頼られれば頑張る生き物」と思っているフシがある。期待の現れでもあるのでイヤではないが、たまに(頼ってないで自分でやれよ)(そんな一律の概念でオトコを操ろうとするなよ)とは思ってしまう。(53歳)
  • 女性性を解放しようという動きは世の中強くなってるが、その中で、そういう考えの女性が”男なんだから”というダブルスタンダードな価値観があると、怖いと感じる。(35歳)
  • 「男ならこれくらいやれて当たり前」というプレッシャーを受けることはあります。(29歳)
  • 「畏怖」は常に持っているけど「恐怖」「脅威」というのは感じない。ただ若い頃は女性から色んな意味で「品定め」されているような気持ちになって自意識過剰になっていた事はある。(51歳)
  • 女性間の同調圧力を見た時や、それに自信が巻き込まれる形になった時は怖いと感じた。(24歳)
  • 同意の上でベッドインした後に、セクハラや無理矢理ホテルに連れ込まれたと言われた話、電車内で痴漢の”冤罪”をかけられた時推定有罪になる(その時退職に追い込まれることも多い)話を聞くと軽い女性不信に落ちます。(29歳)
  • ある。性的な面で自分を(他者と共に)評価される時には非常にプレッシャーを感じる。また、このような状況は女性と知り合う、もしくは知り合おうとする時常に起こっている。
  • ガタイがいい(180cm95kg)ので存在してるだけで一部の女性には怖がられた。故にそういう空気を感じ取るのは結構上手いので、立ち回りを変えていた。睨まれたしりても(何もしていないのに)日頃からそういう女性が居ることを知っているので特に恐怖を感じたことは無い。(21歳)
  • 中学の頃、掲示板まとめサイトに毒され「女性≒社会」で女性に嫌疑を持たれる事はすなわち社会的な死を意味すると考えていた。痴漢と疑われぬよう過敏になったりした経験がある。あとは階段を駆け上がっていると(中学当時の私は容姿が酷かった)女子高生に「あんな奴に抜かされたんだけど~笑」と露骨に笑われた事は今でも強く心に刻まれている。(20歳)
  • 女性とお買い物やご飯にいくと、デートではないつもりでも、お会計がくると出さなければいけないという気持ちになってしんどくなる。(23歳)
  • 女性の方が感情を隠すのが上手いというイメージはあります、そういう意味では怖いです(26歳)
  • 特にない、と言えること自体が男性特権と認識している。(41歳)
  • あります。私は何もしていないのにお前は加害者であるというプレッシャーを感じます。電車などでも加害者ではないよというアピールを常にしていなくてはなりません。この様な扱いを受けたくないのでインターネットでは中性的に生きてきました。もしかすると私は幼少期は女性の友達が多い環境で育ち、小学校の頃は女性に虐められた記憶や母から(誰かから何をされただのの怨嗟のこもった)愚痴のはけ口にされた記憶があるから 女性を怖がっているのかもしれません。(24歳)
  • 女性の怖いと感じるところは、家庭内の閉じた中で、自分の思い通りに家族との関係を構築したい。という考えになりやすいところ。(50歳)

この質問に関しても本当に沢山の回答を頂きました。経済的に負担することを期待されることに関して嫌という方が多いですね。また女性が男性に暴言を吐くことも多く(本人に面と向かって言わないにしろ)、そういったことは有害な女性性ではないのかな、と私も思いました。

(質問7)男性性、男性に求められるステレオタイプなどを考えた時、社会に言いたいことはなんですか?

  • 男らしさなども、性認識や人権などを考慮したうえで常にupdateする必要があると思います。「何が公平であるか?」とか「何が失礼にあたるのか?」そういうことに配慮して適宜修正すべきだと思います。
  • 生物学的な性別によってステレオタイプを形成するのはもうやめましょう。ネガティブな結果しか生まないと思いますし、Non-binary な性別が(やっと)認められるようになってきた現代では、排除すべきものだと思います。
  • 日本に深く根付く、男女差別があることは認識していますし、日本が男性社会であることも理解しています。先進国として、経済大国として、これからは物質的な豊かさよりも、心の豊かさを重視していかないとダメなんだと思います。女性の意見は厳しくて男性には耳が痛いことが多いですが、女性が首相になるくらいにならないとダメだと思ってます。
  • もういい加減に、男権中心社会を終わらすべきだ。誰も得しないし、むしろそれに執着すればするほど生きづらくなっている。
  • 男なんだから〇〇でなければっていうのをやめてみよう!
  • 日本で特に感じるのは、自分の人生を人に預けるなと言いたい。
  • 日本はまだまだ全然男尊女卑だし、特に高齢者男性、意識を変えてくれ。無理だと思うけど、努力してくれって感じですかね。(40代)
  • 性毎に「どうあるべき」というのは存在しないと思う。ただ肉体強度的に、重いものを持ってあげるとかそういうのは必要であると考える。(34歳)
  • 自分のように勇気のない男性も、男気のない男性も、子供みたいな男性もいます。多様な男性像に寛容であってほしい。(48歳)
  • 特に服装や服の色について、もっと多様性があってよいと思う。(43歳)
  • 男性特有ではないかもしれませんが、男性カラーは青、女性カラーはピンクや赤、みたいなイメージは違和感を覚えます。(37歳)
  • 続かない。無理するな。(53歳)
  • 男もつらいよ(60歳)
  • 個人の自由なので強要しないでほしいことを伝えたい。ただ日本では草食系男子フェミニンな男性が増えているので、そういう強制はあまり周囲にいないし、見たこともない。それよりも草食系男子やフェミニンな日本人を見る欧米人の、日本人への馬鹿にした態度に嫌悪を抱く。ゲイとかホモとか。(40歳代)
  • 矢野顕子の「ラーメンたべたい」という曲の歌詞全部です。『男もつらいけど、女もつらいのよ。友だちになれたら、いいのに…』(逆もまた然り)(51歳)
  • 他人も自分も許してあげるともう少し生きるのが楽になりますよ(29歳)
  • 社会に適応出来ない人もいる。(30歳)
  • 社会として求める態度や、行動に性差による違い(女なら、男ならと言ったもの)は完全に無くして欲しい。個人が思う事と社会全体が基準として良しとする事は次元が違うので。(40歳)
  • ジェンダーレスでいいと思う(38歳)
  • 以前に比べればステレオタイプ的な男性性は和らいだとは思いますが、依然として特に高齢の方を中心に強く残っている人が多いように思います。(57歳)
  • 私は私、と言いたいです。(38歳)
  • 社会を構成する1人である以上、社会に対して物申す、というよりは、自分自身も行動する当事者でなければ、と思います。既存の「男らしさ」に縛られたくないし、次の世代が同じ居心地の悪さを感じないようにしていきたいです。(31歳)
  • セクシャリティがマジョリティである前提で、男性が男性を慰める事に偏見をなくして欲しい(36歳)
  • 女性性の開放を謳う割に男性性には無頓着であると感じるのでバランス良くなって欲しい(27歳)
  • 男なんだから黙ってやれ。と言うような事をよく聞くが、「男だから」という単純な理由で物事を押し付けるような社会であって欲しくない。(20歳)
  • 外国人差別やトランスジェンダーでも、女性や男性のどちらにも言えることですが、妥協や容認が出来ないのかなと思いました。一つの型と違う部分があるのは当たり前であるため、それと違うことを強く指摘するのは、思考力が足りないと思います。(20歳)
  • LGBTを尊重するなら、男性性を語らないでくれ。(24歳)
  • 女性は生きにくいとよく目にするが、男性も経済面だったり出世レースだったり有形無形のプレッシャーはある(41歳)
  • 弱さをみせることをかっこ悪いとするのはやめよう。(22歳)
  • とにかく、ジェンダー教育を幼い頃から始めて欲しいという事です。女性蔑視を信条とする日本会議が暗躍する自民党が政治を司る間は、選択的夫婦別姓すら叶わないのは当然だと思います。(49歳)
  • マツコデラックスさんは、男らしさ、女らしさの虚構をぶっ壊したと思う。大事なのは自分らしさだと。(60歳)
  • 女性性を解放するフェミニズム運動は盛んだが、それと同じように男性性を解放する事に対しても、黙認したり、否定的な目で見ないで欲しい。(35歳)
  • 40代以上の意識を変えていかないと特に男性本人達が晩年生きにくくなると思う。(51歳)
  • 妻と子供を養える年収を稼ぐ男性はごく少数派です。(24歳)
  • そんな根拠もないもの捨ててしまえと思う(20歳)
  • みんなで少しずつ余計な荷を下ろさないか。間違った価値観のせいで犯罪を起こしたり自殺していることに気づいてほしい。(40歳)
  • 現在社会を席巻する男性へのステレオタイプは殆ど女性を意識したものであるように感じる。どのような男性的価値観も結局女性からの「モテ」に回帰してしまう。それはむしろ現代社会が男性に求めるものを減らしていった結果だと思うし、果たしてそれは生きやすさという面で実を結んでいるのか疑問に思う。(20歳)
  • 自分ではそういったものに縛られたくないし他人にも押し付けたくないけど社会構成要員である以上そういったモノに出くわしてしまうのでどうにかしてほしい(20歳)
  • 性別ではなく人間として判断する方が良い。(69歳)
  • 男は甲斐性なんだ。馬鹿だから仕方ないとか偏見を流さないで欲しい(27歳)
  • 男性の弱さをさらけ出す、受け入れる環境の方が穏やかな社会になるんじゃないかなと(元々は男性が作り上げた男性社会ですが)(32歳)
  • 男も積極的に料理をしても良いでしょ。ていうか、男も料理しろよ、家庭でな。(56歳)
  • 「男性/女性だから、こうでなくてはいけない」という考え方から解き放たれよう。男性も化粧してもいいし、女性も化粧しなくてもいい。男性が主夫をしてもいいし、女性が数学が得意でもいい。(44歳)

(質問8)同じトピックで、女性に言いたいことはなんですか?

  • 女なんだから〇〇でなければっていうのをやめてみよう!
  • あなたたちが若かりし頃、無害な男性に向けた「キモい」という視点を振り返って下さい。それで男の人生けっこう変わります。
  • 同じく多様な女性像に寛容であってほしい。(48歳)
  • 現代社会において男性の方が優位と明言出来ることは力仕事以外には無いので、もっと自信を持って欲しい。(50歳)
  • 偉そうな言い方になりますが、男性性を期待するのはやめて欲しいということでしょうか。(23歳)
  • 女性が大変、男性が大変というよりもコレは合わせ鏡だと思ってます。片方だけ改善する事なんて無いです。男はこうあれ、女はこうあれ、両方を再考しなくては。(43歳)
  • いまだに日本(特に地方)では子育てや家事を女性がメイン、男性は「手伝う」感覚が少し残ってるなーと感じます。(37歳)
  • 着飾ってキラキラ女性はやはり魅力的だと思うし、逆に着飾ってなくても(容姿関係なく)何かに真剣に取り組む女性にも魅力を感じる。いずれも僕の本能に訴えかける物であり、差別とかそういうものではない。フェミニズムの本来の趣旨は社会における女性への抑圧からの解放であるにもかかわらず、魅力的な女性でいたい女性も排除していると思う。個人の自由なのに。あとフェミニズムとミサンドリーを混同している人もいる。(40歳代)
  • 「男が」「女が」と、何かを背負ったり迫ったりせず、お互いの気持ち(それぞれが感じていること)をやり取りできると良いですね。※二項対立に持ち込むと対話ではなくパワーゲームになる。(51歳)
  • 無自覚に失礼なことをしている可能性があります。その時は指摘してください。(29歳)
  • 男女平等がもっと推進されたほうが結局は男性も楽になると思うので、頑張っていただきたいです。(50歳)
  • 「女子力」のような男性側の考えを押し付けてごめんなさい(21歳)
  • 女性差別はまだまだあって大変だが、これからも声を上げて社会を変えていってほしい。(29歳)
  • 性差別の問題は、根本的に男性側の問題だと思っているので、いろんな負担をかけてしまっていることを申し訳なく思います。(31歳)
  • 男は稼げ、ということはわかりますし奢りますし、立てます。ただそれを女性は化粧してるから〜、生理があるから〜、みたいなバックグラウンドをいいことに上から目線はやめた方がいいと思います。そのうち足元を見られると思います。(22歳)
  • あなたの人権を否定する人と付き合わないでほしい。「ひっぱっていってくれる人」などと依存せずに、あなたはあなたの人生を生きるべきだし、もっと自立して活躍する道を探ってほしい。男性からみてもダメだなと思う男がモテてたりしたのが腑に落ちなかったので。モテない男の嫉妬だと思ってくれても結構です(笑(40歳)
  • 男女の給与格差をなくせともっと叫んでほしい。(48歳)
  • 男性は貴女のATMではない。男性のステレオタイプを糾弾する立場ながら、その考えはバブル時代の「ステレオタイプ」な考え方ではないか(28歳)
  • 女性同士でステレオタイプに関わる問題で意見対立するのはお互いに幸せにならないと思います。(ex : バリキャリ↔️専業主婦願望)(29歳)
  • 女性が「男らしさ」を利用することがある。「男らしさ」があるということは家父長制度から生まれた「女性らしさ」を保持しているし、それを持続することに繋がる(40歳)
  • 女性を性的に消費するのが男性のステレオタイプだとすると、社会一般的に見た男女の関係は、不均衡な状態であるのは一目瞭然です。そのような状況から脱却できるように努力を重ねることは男性の責務だと思っています。((28歳)
  • 女性らしくあれ。大和なでしこであれ。適度な体型であれ。色々言われてうっとうしいだろうなと同情します。(29歳)
  • 奢って当然と思わないで欲しい。(27歳)
  • 息子さんがいらっしゃる方へ、「男の子だから、なくんじゃ無い」は禁句にして下さい。(56歳)
  • 社会が女性に与えた「役割」に騙されないで。あなたは自分のしたいことを何でもしてもいいんだよ。たとえそれが、世の中的には男性に与えられた「役割」のように感じられても。あと、上昇志向のない女性の方、あなたに上昇志向がないのはあなたの自由だけど、上昇志向のある女性の頭を押さえるのはやめようね。(44歳)

(質問9)他になにかコメントがあればどうぞ。

  • 最近になって、日本の女性が社会的に差別を受け、とても生きづらいのだなと気が付きました。教育の機会、就職の機会、そして痴漢や強姦が横行していても何ら改善されない社会。
  • グローバル化、多様性、LGBT、SOGI、フェミニズム、ビーガン、ミサンドリー、ポリコレ。聞えは良くても、結局それを言葉にする人達は同調圧力をかけている。みんな違ってみんな良いという多様性の無視。意見が違う人を排除し、見下す。時に暴力的に、時に反対するものをSNSなどの媒体を通じて社会的に抹殺する。キャンセルカルチャー。色々な国の文化、歴史に基づく習慣さえも否定する。こういう動きは全体主義につながるし、排除される側はマイノリティーに転じ、逆差別を受けることになるという矛盾。(ただし現在のマイノリティーを見捨てるということではない)(40歳代)

ざっくりとした感想になってしまいますが、このアンケートに答えて頂いた方の大部分は、女性らしさ、男性らしさともにもう関係無い時代になってきていると考えて、有害な男性性に反対の方が多いと感じました。また、女性だけでなく、男性でも「男らしく」生きることを強いられることに生きづらさを感じているようだという印象を受けました。これからみんなが生きやすい世の中にしていきたいなと強く思います。

とても長くなってしまいましたが、これだけの質問に、しかも簡単に一言では答えにくい質問にお答え頂いた回答者のみなさま、本当にありがとうございます。このアンケートについての感想はぜひコメント欄、SNSなどで教えて下さい。近いうちにClubhouseで日本で男性として生きること・男性のヴァルネラビリティなどについても部屋を作って語りたいなと思っています。興味のある方はお知らせ下さい。