【はみライ#115】インターセクショナリティと交差することの大切さ

これから、ポッドキャスト「はみだし系ライフの歩きかた(はみライ)」のショウノートをブログにも書いていこうと思っています。過去のエピソードの分も少しずつアップしていく予定です。

今週はソロ回でしたので、15分ほどでサクッと聴ける回になっています。

まずはお知らせとして、前回の「日本における人種差別、多様性、インクルージョンについての考察」イベントの第2弾として、「日本の差別を考えるPart2」としてイベントを開催します。

7月19日(日) 10:00AMー12:00PM日本時間。北米の時間では7月18日(土)夕方になりますのでご注意ください)

参加費は今回は無料ですが、登録が必要です。登録はこちらから

今回のイベントでは、日本国内の差別に焦点を当てて、3人のゲストの方にお話いただきます。

UG(うぎ)さん
歌手。まっすぐに届くパワフルな歌声でジャズ・シャンソン・R&B・K-popなど幅広いジャンルをカバー。誰もがいきいきと生きられる世界を目指し、ブルースに根ざした歌を歌う。2017年、川崎市で”Jazz for Human Rights~差別のない川崎をめざして~”を主催。在日朝鮮人3世。東京在住。

梁英聖(リャン・ヨンソン)さん
一橋大学大学院言語社会研究科でレイシズムを研究。2016年12月に『日本型ヘイトスピーチとは何か――社会を破壊するレイシズムの登場』を影書房より刊行。共著に『憎悪とフェイク――歪むメディアと民主主義』(大月書店、2018年6月)など。日本初のヘイトウォッチNGO、反レイシズム情報センター(ARIC)代表

長谷川トミーさん
イギリス育ちで、イギリスと日本のダブル。二年前に大学進学のために日本に帰国し、現在東京大学教養学部2年。日本では差別に「No」と誰も言わない現状に違和感を感じ、去年、差別に反対する学生団体 Moving Beyond Hate を設立(メンバー募集中!)

この3名の方をパネリストにお招きしてお話を伺います。パネリストのみなさんに質問のある方は、私宛でかまいませんので、お送りください。

また夏休み企画としてはみライで何かオンラインイベントをしたいなと思っています。読書会、もしくはゆかりに何でも質問・相談できる会などなど。アイデア募集中です。

ポッドキャストではその後、インターセクショナリティ(交差性)についてお話しました。これは弁護士で社会運動家のキンバリー・クレンショーという人が最初に唱えた言葉です。私のエピソード内での説明ではいまひとつ簡単過ぎたかな、と思ったので彼女が話しているTEDトークを貼っておきますね。これは最後の方は涙無くしては見れません。

その後、インターセクショナリティとは少し違いますが、様々なグループの中に入っていくことの大切さについても話しています。例えば、日本に住んでいる日本人と、日本に住んでいる外国人。この分断は言語でも(日本語と英語)で分断されていることが多いと思いますが、これらのグループは全く交わらないため、在日外国人が訴える差別などについて、全く日本人に伝わらないんですね。

日本国外でも、例えばアメリカやカナダに住んでいる日本人と、いわゆる日系アメリカ人や日系カナダ人も文化が少し違うので、交わらないことが多いです。なので分断が起こり、理解が進みません。

ブレネー・ブラウンのBraving the Wildernessという本に出てくる、私がとても好きな言葉、People are hard to hate close up. Move in. も紹介しています。「外人」「在日」などとひとくくりにすると、そのグループに属している人達の顔が見えてきませんが、実際にひとりひとりと会って話を聞いてみると、そういった人達を嫌いになることは実はとても難しいものです。だからこそ私も今回のイベントでは在日朝鮮人三世の方、反レイシズムに関わっている方そして外国と日本のダブルの方をお招きしてお話を伺いたいと思っています。

00:24 今週はソロエピソード

00:35 今週末のイベント

02:12 夏のはみライイベントアイデア募集

02:47 リスナーさんからのコメント

05:09 インターセクショナリティ(交差性)について

07:01 複数のグループと交わること

10:44 People are hard to hate close up, Move in

11:45 今週のポジティブ

こちら、ポッドキャストの一部ですが、全編はこちらから聴けます。もしくはSpotify, Apple Podcast, Google Podcastなど、お使いのポッドキャストプレイヤーから登録すると最新エピソードが自動的にダウンドーロされます。