ミスター・ロジャース -Day 98

#The100DayProject 2日目

昨夜、アメリカの子供番組 ”Mister Rogers’ Neighborhood”のホストとして北米では知らない人のいない、フレッド・ロジャースに関するドキュメンタリー、”Won’t You Be My Neighbor?”を見た。 私は宗教を信じないけれど、ミスター・ロジャースは信仰するかのように尊敬している。もう故人だけど、彼ほど「人に親切にしなさい、そしてありのままの自分を愛しなさい」というメッセージを体現した人はいないと思う。

番組を一度も見たことが無い人でも(日本では放送されなかったようだし、このドキュメンタリーも日本語版は出ていないよう)ビデオを見るとすぐにミスター・ロジャースの柔らかい語り口と、どんな子供にも真剣に耳を傾ける様子に、胸を打たれる人が多いのではと思う。彼は本当に特別な人だったのだ。

ドキュメンタリーを見ると、彼は本当に番組に出てくるそのままの人柄で、裏表のない人物だったようだ。黒人差別がまだ酷かった60年代に、黒人の郵便配達人と一緒に子供用プールで足を水につけ涼むシーンなどは、人種差別に対するフレッド・ロジャースの暗黙の声明だったという。愛が全ての根底にあると信じたミスター・ロジャースの人生には、教えられることばかりだ。

詳細はここには書けないが、今日、ある子供が、学校で大人にどんな気持ちにさせられたかを話す場に立ち会った。

ミスター・ロジャースは

“Children have very deep feeling, just the way everybody does(子供だって、大人と同じように深い感情を持っているんです” と言っていた。

私は神学者でも幼児教育の専門家でもないが、フレッド・ロジャースの100分の1でも彼に近づけるよう、みんなに親切に、そして思いやりを持って—

特に子供には—接するように少なくとも努力している。

もしそれが出来ない人は、そして逆に子供に恥をかかせるような人は、教育に関わるべきではないと思う。