今日はアメリカでもカナダでも重要な政治的公聴会があった日だったが、私はカナダでの事件にのみ触れることとする。
ジュディ・ウィルソン・レイボールド氏はもと弁護士で、カナダ初の先住民の政治家である。2015年から法務相そして復員軍人相として勤めてきたが今年に入り急に辞任。
辞任の理由に関しては固く口を閉ざしていた彼女が、今日証言をした。数ヶ月に渡り、内閣府、枢密院事務局、財務府などからカナダ最大の建設会社SNCラバランの賄収疑惑に関して、裁判に持って行かないよう圧力をかけられていたというものである。
ウィルソンレイボールド氏の(イニシャルを略してJWRと呼ばれることが多い)今日の証言による、ジャスティン・トゥルードー首相との個人ミーティングでの証言は以下。
I was quite taken aback. My response – and I remember this vividly – was to ask the PM a direct question while looking him in the eye – I asked: “Are you politically interfering with my role / my decision as the AG? I would strongly advise against it.” The Prime Minister said “No, No, No – we just need to find a solution.”
「私はとてもびっくりしました。私の返答は−鮮明に覚えているのですが – 首相の目をまっすぐに見ながら直接質問することでした、「私の法務長官としての役目、そして私の決断に政治的に介入されるつもりでしょうか?そうなさらないことを強く願いますが。」すると首相は「No, No, No – ただ解決法を見つけなければいけないだけだ。」と言いました。
自分が全く何も悪いことをしておらず、正しいことをしたとしても、大勢の人の前で真実を語るのは、時に恐ろしいことだと思う。
彼女は法務長官として正しいことをしたと思う。彼女の証言の最後の方で
「私は自分にとって大切な価値観や主義に正直であれ、誠実に行動しろと教えられ育ちました。これらは私の両親、祖父母そして私のコミュニティから学んだことです。」そして、「私は真実を語る者です。」と言っていたのも印象的だった。
自分の考えを正直に述べる事は時に怖い。しかしそれでも証言したJWRの勇気、彼女の落ち着いた態度に拍手したい。