「1万円起業」で世界征服を目指せ

一万円起業 クリス・ギレボー著

世界征服サミットについてはこちらで以前にも紹介していますが、その世界征服サミット(WDS)の主催者、クリス・ギレボーの2冊目の本の日本語訳が出ました!
クリスの一冊目の本は「The Art of Non-Conformity(邦訳は『常識からはみ出す生き方』」で、私もとても感銘を受けた本ですが、2冊目は「The $100 Startup」で、ビジネスを始めるのに大金なんて要らないんだよ、という本で、北米で発売になる前に、クリスに見本を送ってもらいました。

The $100 Startup

今回の邦訳版ではタイトルが、日本人にもわかりやすいようにか、「1万円起業」となっています。

さっそく読ませていただきましたが、やっぱり、日本語だとスイスイ読める〜。

一度読んだ本を、二度読み返す時間はなかなかありませんが(英語の本だと特に)二回目、日本語で読んで、この本のメッセージをさらによく理解することができました。

世界征服サミットにもよく出てくるテーマですが、この本のテーマも、「自由と価値」。一度しかない人生を、いかに自由に、自分の思うままに生きるかというのはクリスが前作の「常識からはみ出す生き方」で詳しく話してくれたことですが、この本では、そんな生き方には欠かせない、「仕事」をどうするかについて書いています。

気になる内容ですが、1500人のマイクロビジネスの「予期せぬ起業家」へのインタビューをもとにした、非常に具体的な実例集となっています。 第一部では、ポートランドで、今では有名な自転車でのマットレス売りをやることになったマイケルさんなどの、予期せずに起業家になった例を紹介。

従来の常識は忘れよう。マイクロ起業を成功させるには、必ずしも特定の分野の第一人者である必要はない。

と説いています。 立ち上げに必要な「たった3つ」のこととは?にも触れています。

第2部はもう少しつっこんで具体的なビジネスの始め方、どんなビジネスを始めるべきか、ビジネスプランはどういったものを書けば良いのか(ヒント:Twitter、リサーチの仕方など。
特に、考えすぎずにとにかくスタートさせることの大切さ、というのは私にもよくわかります。
そして「断れないオファー」を作るまでの完全ガイドも載っています。

クリス自身が、すでに何度も自分のサイトで情報商材をローンチさせている経験が豊富なので、この章での売り上げのサイクルや宣伝の仕方などは、非常に興味深いものとなっています。

第3部はビジネスを実際に始めたあと、いかにして利益を増やしていくか、ビジネスのツイーク(Tweak)のコツが紹介されています。また、ビジネスをやっている人なら一度は体験したことのある「アウトソーシングするべきか否か」という普遍のテーマにも触れていて面白いです。

自分のことにあてはめて空白を埋めて行く形式のワークシートも沢山あり、各章の最後にはまとめのキーポイントも載っていてとても便利。

私も聞いているポッドキャスターのGrammarGirlのミニョン・フォガーティや、Evernote Essentials のブレット・ケリーなど、私でも知っているオンライン起業家のエピソードが載っていて、「知ってる知ってる!」と親近感も。

自分でビジネスや副業を初めてみたいけど今ひとつ最初の一歩が踏み出せない、という人には必読本です。

余談ですが2014年のWDSのチケットセールスも開始されています。この本を読んでクリス・ギレボーってどんな人?彼の本を読んでいる人達ってどんな人達?と気になる方は是非チケットを購入みては。

成功するための許可

先週は、ライフコーチというか、インスピレーショナルスピーカーのDanielle LaPorteの話を聞きに行く機会があった。バンクーバー在住の彼女は、The Fire Starter Sessions
という本を出版して、最近巷で人気のヒトである。私は数年前に私がメンターとして慕うChris Guillebeauの本The Art of Non-Conformity
(日本語では「常識からはみ出す生き方 ノマドワーカーが贈る「仕事と人生のルール」」)のブックツアーでバンクーバーに彼が来た時に、Danielleが司会をしていて、その時に初めて彼女のことを知ったのだけど、実際に彼女にきちんと会うのは今回が初めて。

メインイベントの前にカクテルパーティがあり、本にサインをしてもらう機会があったが、何故か子供の話で盛り上がり、彼女は8歳の息子さんが学校から帰って来るのを木の陰から隠れて見ているような心配性ママになりつつあるとのこと。ははは。

彼女は最近グングンと有名になって来ているヒトで、私は普段はインスピレーショナルスピーカーの類いは半分くらいしか信用しないので、彼女は実際会ってみてどんな感じなのか気になっていたが、ユーモアのセンスがあり、話が面白く、ファンじゃなくても十分楽しめるスピーチだった。

暗記して読むようなスピーチではなく、観客に質問を募って答えを出して行くという構成だったが、特に印象に残ったのが、
成功することに関して女性は何かと許可を求めてしまうということ。
夫がいて子供がいて、それでも何か自分自身の道で成功したい、と願うこと、仕事と子育てに追われて、自分自身の時間が欲しいと願うことに何故か罪悪感を感じる女性がいかに多いことか。
これは私自身もしっかりしていないと時々陥る罠であり、良いリマインダーになった。

これにはダニエルは、彼女の場合、クリエイティブなヒトなので、何か書きたいことが出て来た時にはそれを書くしか無いし、旦那さんも子供も最近では慣れていて、「ママはまたしばらく書くことに集中しちゃうから」と言えば納得してくれるらしい。そういう環境を作って行かないとだめってことですね。

我が家も、相方も私もものを書くのが仕事なので、4歳の息子は、基本的に、私たちが一心不乱にキーボードに向かっている時は話しかけてはいけないというのがルールになっている。もちろん、まだ4歳なのでなかなか難しいが。幸い大抵の場合私か相方がいるのでどちらかが忙しい場合は片方が子供の面倒を見れるので助かっている。

成功することに誰の許可もいらない。自分が決めた道を進むのみ。