復興のきっかけバス

きっかけバス

東日本大震災からもうすぐ2年半ですね。みなさんは復興という言葉を聞いて、まず最初に思い浮かぶのは何ですか?

私は、実家が長崎県の佐世保市なので、震災の被害は全くと言っていいほど受けていません。ですが、Twitterをきっかけにつながった、沢山の「助けあいジャパン」のみなさんと一緒に、細々とですが、復興を応援しています。

震災直後には、私の住むビクトリアでもHope Love Japanというファンドレイザーのイベントをやり、カナダの赤十字を通して寄付しました。今年の3月には東北沿岸を助けあいジャパンの野田さんと、アメリカのビデオブロガー、Geekbeat TVの2人とで周り、実際に被災地の様子も見てきました。

共徳丸の前で手を合わせ、気仙沼の復興市場のおばちゃんに会い防災庁舎では涙し、石巻のヤフー復興ベースではUstreamをさせていただきました。

あのツアーで見た光景、会った人たちのことは今でもはっきり覚えています。その時に感じた、「被害が多すぎてどこから手を付ければいいのかわからない」という無力感もまた、よく覚えています。

震災から2年半が過ぎようとしている今、あなたにとって復興とは何ですか?

自分のことだけでいっぱいいっぱいですか?

手伝いたいけど何から手をつければいいのかわからない、という人のために、「きっかけバス」はできました。

もう一度、東北のことを話すきっかけ
もう一度、ボランティアや東北に行くきっかけ
もう一度、復興に関わるきっかけ
もう一度、311の教訓を学び、つぎの防災につなげるきっかけ

きっかけバスは47各都道府県から2000人のボランティアを集めて行う東北3県縦断の復興ボランティアツアーです。このツアーには4つの特徴があります。

1.被災地でのボランティアを通じて、震災を知り防災を学ぶ
2.あるようでなかった、3県縦断バスツアー
3.参加した学生は次の学生に繋げて、リレー形式で被災地に全国の学生が関わり続ける
4.社会人が学生の交通費をサポートする寄付の仕組み

実際に参加する学生さんを、各都道府県の「先輩」がスポンサーするという非常にユニークなアイデアで、私も応援しています。詳細はReadyfor?のページを見て下さい。

ちなみに私の出身地の長崎県からは11人分スポンサーされています。このReadyfor?のプロジェクト終了は9月2日。あと4日です!

是非、拡散してこのプロジェクトを成功させましょう。

あなたの出身地からは何人サポートできてますか?是非チェックして、拡散お願いします。

きっかけバスのブログはこちらから。

Readyfor? きっかけバス プロジェクトページ

 

TelTell 東北ツアー (1) 気仙沼へ。

助けあいジャパンTELTELL東北ツアー

暖かい沖縄をあとにし、東京へ戻りました。日本滞在の後半は、東北の被災地を回ります。

ソーシャルおじさんとして最近大活躍の徳本さんから、TELTELLコンシェルジュというアプリを体験しながら日本を旅して下さいと言われた時、真っ先に浮かんだのが東北の被災地のことでした。助けあいジャパン野田さんとは震災直後にTwitterで知り合い、助けあいジャパンで翻訳のボランティアをさせていただいたのと、二人とも地元が佐世保ということもあり、仲良くさせていただいています。去年全日空のお仕事でカリとジョンとで来日した際にも、ホテルまで足を運んで下さり、震災を風化させない為にも、是非海外の人に被災地を見てもらいたい、と熱く語って下さいました。

なので、「被災地を訪問することは可能ですか?助けあいジャパンの野田さんにお願いできないでしょうか」とご相談したところ、快諾いただき、実現しました。

TELTELLコンシェルジュのデモ

東京は冬に戻ったかのような冷え込み。沖縄とは正反対です。早速初日は、TELTELLコンシェルジュを作られているアールシステムさんにて、商品のオリエンテーション。TELTELLコンシェルジュは、AppleのFacetimeを使って、オペレーターさんと直接つながれる翻訳アプリ。私は自分の仕事でもあるので、翻訳、通訳にはちょっとうるさいです。Googleなどの機械翻訳は全然使えないこともあり、常々、翻訳には「ひと」が不可欠だと思っていました。

TELTELLコンシェルジュ オペレーター

このTELTELLコンシェルジュは、ちょっと何か聞きたい時に気軽に、プロレベルの通訳さんに気軽にアクセスできるので、非常に便利だと思いました。例えば、海外旅行に行く時、わざわざ通訳を雇えるような余裕のある人は少ないと思いますが、このアプリを持っていれば、空港、レストラン、ショッピング、地元の人との会話など、いつでもアクセスできます。とはいえ、実際に使ってみるまでは私もどうなのかな?という感じでしたが、数名のオペレーターさんが実際にカリとジョンの為に通訳をしているのを見て(動画がもうすぐGeekbeat.TVにアップされるはずですのでチェックしてみて下さい)、オペレーターさんのレベルの高さに驚きました。日本人ではないオペレーターさんも沢山居ましたが、みなさん日本語、とくに敬語が素晴らしい。「少々お待ち下さい」と言われたあとに英語でちゃんと通訳して下さいます。

早速このアプリと共に新幹線で一関へ。

翌日起きてみると一関は雪!それでもみんな助けあいジャパンさんが用意して下さったバスに乗り込みます。カリフォルニアから一時帰国されていた松村太郎さんも参加して下さいました。出発前に撮ったビデオはこちら。

第18共徳丸・気仙沼

ちらつく雪の中、気仙沼へ向かいます。最初に着いたのは、大型漁船第18共徳丸の打ち上げられた場所。ニュースなどでその写真を見たことはありましたが、実際に巨大な船を目の前にすると、みんな思わず沈黙してしまいました。

下敷きになった車

よく見ると、車が下敷きになっています。。。

shrine

亡くなった方々へのお供えものや花、千羽鶴なども沢山ありました。たまらず涙。しっかり手をあわせてきました。

この共徳丸は、私たちが見学に行った日には取り壊しが決定、と伺ったのですが、その後も保存するかどうかで色々と意見が分かれているようですね。被災者の方にしてみれば、見るたびに辛い思いそさせられる方も多いでしょうし、複雑な問題です。共徳丸の周りは、ほとんどが何も無い空き地状態で、まだまだ先は長いなという印象でした。

復興屋台村 気仙沼横丁

その後、復興屋台村 気仙沼横丁という仮設市場にて、大漁丸というお店の女将さん、幸江さんにカリとジョンがTELTELLを使ってインタビューしました。

TELTELL 大漁丸インタビュー

津波のあと、避難していた知り合いの方の家ごと流されたなど、大変な思いをされたようすを話して下さいました。今はご主人と大漁丸を切り盛りされていますが、是非沢山の人にお店に来てほしいと言っていました。明るくて元気な幸江さんに、これから先はまだまだ長いけど、復興の希望を少しだけ、少しだけですが見れた気がしました。気仙沼に行かれる方は是非寄ってみて下さい。

ここで私は気仙沼のキャラクター「ホヤぼーや」グッズを購入。可愛いですよね。

Hoya boya

次は南三陸、大原、石巻へと続きます。