私はスティーブン・プレスフィールドの大ファンだ。最初に彼のことを知ったのは、友人のマイク・バーディの家に行った時のこと。Turning Proの本を偶然見かけて、面白いタイトルだったのでどういう本なのか聞いてみたのがきっかけだった。親切にもマイクはその本を私にくれ、家に帰って読んでとても感銘をうけた。残念ながらこの本は日本語になっていないようだが、シンプルな英語で書かれているのでぜひ読んでみて欲しい。Turning Pro以外にも、The War of Art (邦題「やりとげる力」)と The Authentic Swingを読んだ。どれも素晴らしく、とても影響を受けたライターの1人だ。
なので偶然Marie TVにスティーブンがゲストででているのを見てとても嬉しかった。マリー・フォーレオは女性に大人気のビジネスコーチで、著名人をインタビューする「マリーTV」でよく知られている。私は彼女をフォローしていないので、偶然スティーブンが出ている回をみつけて思わず保存してしまった。そして今日ようやくそのビデオを観ることができた。
スティーブンの哲学で良く出てくる概念が、Resistanceというものだ。直訳すると「抵抗」という意味だが、これをスティーブンは夢の実現を邪魔するネガティブな力と定義している。例えば、本を書こうとパソコンに向かった時に「今日はやっぱりやめておこう」「ビーチに行こうかな」「飲みに行こうかな」「私は何様のつもり?」「すでに誰かが同じようなものを書いてる」など、頭に浮かんでくるネガティブな考えのこと。「夢が木だとしたら、Resistanceは影のようなもの。木が育つと同時に、影もできる。」というスティーブンの例えはまさにその通りだと思う。
そしてスティーブンは、このResistance を乗り越えることが才能よりも大事だという。これは聞いていて本当に心強かった。だって私は自分が才能あるライターでないことくらいは分かっているから。この100日プロジェクトを始めたのも、文章が上手くなりたいからだが、毎日書くのも疲れるし、エゴが邪魔をして、誰も読んでくれていないとがっかりし、全く上達していないことにもいらいらする。もう止めてしまいたいと思うことさえある。
それこそがまさにResistanceなのだ。そしてこれは止むことは無い。
このビデオの中でスティーブンとマリーはコツコツと続けていくことの大切さについても語っている。Turning Pro、プロになるというのはつまりそういうことなのだ。そして、それこそがResistanceに打ち勝つ唯一の方法だという。
Boom.
これらは全てスティーブンの本に書かれていることなので、私はすでに一度学んでいることだけど、毎日書くことに疲れ果て、忘れかけていたので、このビデオがよいリマインダになって良かった。ぜひ観てみて欲しい。