ファンであることについて – Day 68

Maurice Sendak “A Hole Is To Dig”

最近、大好きなライター/アーティストがいる。数ページ読むごとに、本を胸に抱いてク〜っと一人感動している。そして、自分には絶対にこんな文章は書けないと思う。

誰かに対してこういった思いを抱いたことは過去にもあった。

そういった人達へ思いは消えることはなく、心の隅に静かに残されている。リストは少しづつ長くなっていく。

あるとき、とても好きなアーティストに関してオットに話したことがあるのだが、その時はなんだか恥ずかしかった。なぜなら1)映画「ミザリー」に出てくるような怖いファンと思われたくないから そして2)恋心のようなものと誤解されても困るから。

オットは笑って、「わかるよ、ファンなんでしょう?」と言っていたが、「ファン」という言い方にもなんだか違和感がある。

私としてはその人の作品や人柄、才能が素晴らしいと思っていて、ただその人が大好きなだけなのだ。それってファンとどう違うの、と言われても説明は難しい。私はその人の作品を読んだり見たりして「何て素晴らしい」「あなたが大好き」と思うだけで、あとは成功してくれたら嬉しいし、応援したいと思うだけである。もし私がお金持ちだたら、スポンサーになっているだろうと思う。

本当はその人がどんなに才能があるか、その人の作品が素晴らしいか、長文メッセージを出したくなるところだが、ぐっとこらえる。怪しい人と思われたくないので、遠くから静かに応援するのみだ。

私は俳優、女優さんにも同じように感じることが多い。とにかく、才能のある素晴らしい俳優、女優が大好きなのだが、これって一体どういう仕事につけるのか、つらつらと考えてみたことがある。演技をしたいなら俳優になればいいし、歌が歌いたいなら歌手を目指せばいいと思うが、素晴らしい、才能のある人達が大好きでたまらないという人にはどんな仕事が向いているのだろうか?私は昔からキャスティングディレクターという仕事にも興味があるが、それって簡単に興味があるからなれるものでもない気がする。。。もしどなたか良い案があれば教えて下さい。