謙遜の落とし穴と目標を明文化すること

ここのところ黙々と、少しづつではありますが考えていること。

海外に住んでもう13年くらいになりますが、日本語を忘れたり(特に漢字!)、人とぶつかった時に”Excuse me”とか言ってしまい、もう半分以上外国人だなあ、と思うこともしばしば。

考え方や意見も、日本にいた頃とくらべるとだいぶ変わりましたが、未だに変わらないよなあ、と思うのが、自分を卑下しがちなこと。

良く言えば、日本の謙遜の美学なのでしょうが、褒められても、未だに「いえいえ私なんて、、とんでもない。」と言ってしまうことがよくあります。

もちろん、毎日人として向上するために生きているのだと思いますが、あまりにも卑下しすぎていると、いつのまにかそれを言い訳にして自分にストップをかけているのでは、と思うようになりました。

人はみんな周りから見られたイメージの自分と、自分自身がイメージする「ほんとうの」自分に分けられると思うのですが、自分を卑下してばかりいると、「ほんとう」と自分で思っている自分が、実は実際よりもすごく下になっていることがあると思うのです。

自分でビジネスを始めてみたい、作家になりたい、英語が話せるようになりたい、、、等、みなさんいろいろと夢はあると思うんです。でも、それを謙遜しすぎて「私なんてまだまだ」と思っていると、いつまで経ってもその夢って実現しないのでは、と思うようになりました。

もちろん、現実をしっかり受け止めて、謙虚な気持ちでいることはとても大事だと思います。でも、ある程度の年になったら、「私は起業家です」「作家です」「英語できます」と、明言しないといけないと、思うのです。

私もつい最近までは、謙遜して「これはほんの趣味でやっていることですから」と言っていたことがあります。でも、先日友人から、「どうしていつもそんなこと言うの? あなたは素晴らしい才能があるのに。もっと自分に自信を持っていいのよ」と言われ、気がついたのです。自分では謙遜だと思っていたのに、実は、「自分はまだまだだ」と思うことは、プロとしてやっていかなくて良い言い訳だったのです。

ここで何が私の頭に浮かんだかと言うと、漫画「ガラスの仮面」の上のシーンです。(70年代生まれなので、思いっきりガラかめ世代です)

確か、月影先生が聞くんですよね。「何の為にお芝居をやっているの?」と。「お芝居をやっていると楽しくて、だから趣味でやるの?」みたいに。そこでマヤが

「いいえ、あたし、女優になります!」って言うんですよね。(これ読んだことある人どのくらいいるんだろう?)

そこで明言してしまったマヤは自分でもびっくりしてしまう訳ですが。

みなさんの夢はなんですか?そして、あなたは将来何をする予定ですか?

さあ、言ってみましょう。「私、◯◯になります!」ってね。