ブレネー・ブラウンのポッドキャスト
全国のブレネー・ブラウンファンのみなさん、こんにちは。(ニュースキャスター風に)
年が明けてすぐに、ブレネーがついにポッドキャストを開始すると発表しました!
「ストーリーテラー研究者」と自称するほど話が上手い人なので、ポッドキャストは彼女にとって最適な媒体だなと思います。
ポッドキャストのタイトルは ”Unlocking Us”。すでにいくつかのエピソードは収録済みのようで、現在の時点では2分ほどの紹介トレイラーを聴くことができるので、興味のある方はぜひ登録を 。
正式な配信開始はSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)で行うそうで、
3月16日の週に最初のエピソードが配信され、その後毎週水曜日に新エピソードがでるそうです。
このブログでも、各エピソードについて書いていきたいと思っているので、一緒にフォローしていきたいと言う方はぜひ登録を。
話が前後しますが、ブレネー・ブラウンと言えば、Netflixで去年の春リリースされたスペシャル番組 ”Call to Courage” が配信中ですが、まだ感想を書いていませんでした。日本のNetflixでも観れます。日本語タイトルは「ブレネー・ブラウン:勇気を出して」となっています。観ていない方はぜひ。
トレイラーはこちら。
VIDEO
私がブレネーが好きな一番の理由は、彼女の説いている「ヴァルネラビリティ」や「勇気」「自分に属すること」などに共感するだけでなく、彼女自身にとても好感がもてるから。実際に会ったことはないので、本当の彼女を知っているとは言えないと思いますが、ステージ上やTVの画面、インタビューで見る限り、話が本当に面白く、気取らない人のよう。でももちろん聖人ではなく、人についあわせてしまったり、バウンダリーをきちんと設定せずにあとでモヤモヤしたりと、私達が日常生活で経験している失敗を、素直にシェアしてくれる、そんなところも大好きです。
私はこのNetflix番組が配信された時に、もちろんすぐに観ましたが、その後合計3回見返しています。話されている内容は、彼女のこれまでの本、インタビュー、TED Talkを初めとするビデオなどでずっと学んできたことでした。でも、ブレネーは日本でまだあまり知られていないので、これを機会に多くの人に彼女の教えを知って欲しいなと思います。
長年彼女をフォローしてきた私でも知らなかったのは、”Daring Greaty “(邦題:「本当の勇気は、弱さを認めること 」)のタイトルにもなっているセオドア・ルーズベルトの「アリーナに立つ人 」に出会った経緯。これは初耳だったので非常に興味深かったです。
番組を通して、彼女の研究で浮き上がってきた様々な結果、学びが沢山紹介されています。
例えば、Shame – 恥についても、
女性の恥はボディ・イメージ
男性の恥は「弱いと思われないこと」
とひとことでまとめられています。
彼女の3冊目の本、Rising Strong(邦題:「立て直す力」 )でも有名な「私が造り上げているストーリーは。。。」も、本で紹介されているトラビス湖での事件を再度、詳細を交えて話してくれています。ブレネーの夫のスティーブが湖でパニックに陥ったこと、そしてそれを理解できずに勝手にストーリーを造り上げてしまったブレネーの例です。(Rising Strongの感想は、ここ に3部に分けて書いています)
そして、彼女の研究の中で最も有名かつ重要な発見。ヴァルネラビリティ(弱さ)を押さえつけないで、見せることが、実は最も勇気あることなのだ 、という研究結果。
でもまだ多くの人が自分の弱さを見せたり、心を開いたりするのが怖いと思ってしまうのですね。
ブレネーは
How many of you want love, intimacy, joy in your lives? You can’t have that if you don’t let yourselves be seen.
人生に愛、親密さ、喜びが欲しいと思う人?自分を包み隠さず、さらけださずにそれらを手に入れることはできないんです。
と言っています。
このBe seenというのは本当に和訳が難しい言葉だなと思うのですが、自分を隠さずに、さらけだすといった意味です。
どうしてそんなことしなくちゃいけないの?と思う人もいるでしょう。SNSでもちょっとバズるといわゆるクソリプというものが返って来る時代です。人前に出ていって何の得があるでしょうか?失敗すれば笑われ、間違っていれば罵倒されます。誰にも本当の自分を見せずに、顔出しもせず、匿名で安全に生きていきたい、と思う人がいてもおかしくないと思います。
でもブレネーはそういう生き方をしていては、愛や親密さや喜びは得られない、と言います。
なぜなら、生きること、イコール弱さをさらけだすことだからです。
自分をさらけだすことは怖い。でも、勇気を出して自分をさらけ出したとき(つまり、誰かに告白したり、やりたいことをやったり、自分の意見をはっきり言うとき)にこそ、人は本当に生きている、と実感できると思うのです。
番組の最後では、ブレネーの娘、エレンの水泳の話をしています。どうしても自信がない、怖い、やりたくない水泳のレースを、コーチに命じられたエレン。ブレネーとスティーブは、最悪の場合、名前を呼ばれた時に出ていかない(つまりサボる)という選択肢もあるね、と娘さんと話します。「サボっても良いの?」と聞くエレンに「それはあなたが決めれば良い」と言ったブレネー。
レース当日、エレンはサボらず、レーンに姿を現します。最後尾で、涙まみれで泳ぐエレン。レースが終わり、ブレネーのもとにやってきたエレンは「最悪だった」と泣きながら言います。でも、、、
“But I was brave, and I won.”
と言ったのでした。(ここ何回観ても泣けます。)
人生において、勝利とは必ずしも一番になることではありません。時には、本当に勇気のいることをやる、ということが勝利なんだと学ばされたエピソードでした。
「勇気を出して」観ていない方はぜひチェックしてみて下さい。観た方は、感想をコメントで教えて下さいね。