Chris BroganとJulien Smithは北米のソーシャルメディアでは知らない人が居ないほどの有名人ですが、彼らはニューヨークタイムスベストセラーのTrust Agents
の著者としても知られています。(彼らの最新作はThe Impact Equation
で、これもいかにして自分独自のプラットフォームを築いて行くかという本です。)ChrisともJulienとも、何度かイベントなどで会った縁で仲良くさせてもらっていますが、Julienはカナダ人だって知ってましたか?モントリオール在住の人です。(今のところは。)
誰に対してもフレンドリーで、気軽に声をかけることができるChrisとはまた違って、Julienは、とにかくめちゃくちゃ頭が良く、まさにThought Leaderと言って良いでしょう。私が、このオンラインの世界で最も尊敬する人の一人です。
そのJulienが、ロンドンで行われているLeWebというヨーロッパでは有名なテック系カンファレンスにて、彼の新しい会社、Breatherをローンチしました。
Julienのブログにて「Breatherってなに?」という質問の答えは詳しく説明されていますが、主に大都市を中心とした、プライベート空間レンタルネットワークと言って良いようです。
日本でもノマドワーカーという言葉は(そのライフスタイル、名前への賛否両論あるとは言え)定着していますが、北米でもそれは同じで、色々な都市を仕事で訪れる人はどんどん増えて行っています。
そんな時に、ちょっと仕事に集中できる静かな場所が欲しい、ミーティングに使えるスペースが欲しい、昼寝がしたい、スマートフォンを充電したい、電話するスペースが欲しいなどと思った時、外出先だとその選択肢は 1:滞在しているホテルの部屋、か2:スタバなどのコーヒーショップくらいしかありません。
Julienは、スタバではとてもじゃないがプライベートスペースとは呼べない、そして静かな場所など都市には無い、そしてこれからはオンデマンドのプライベートスペースの必要性はさらに増えてくる、との考えから、その問題を解決すべくこのBreatherというネットワークを設立することになったそうです。
まだアプリはApp Storeに出て来ていませんが、スマホ一つで自分の近くにあるプライベートスペースを検索して、電話のみで予約が可能、そして30分から利用可能との事。またこのようなスペースはハイスピードインターネットがあり、綺麗で機能的なスペースである、とJulienは語っています。
このBreather、ワインセラーで、本も沢山だしているこれまたネットでの有名人、Gary Vaynerchukなどからすでに1.5ミリオンドルのシードラウンドの出資を受けることに成功したとの事で、幸先良いスタートのようです。
JulienのLeWebでのプレゼンはこちら。
まずはNYあたりから始まると思うのですが、LAやバンクーバーでもBreatherが使えるようになったら是非試したいです。