エリザベス・ギルバートに関してはこのブログでも何度もとりあげていますが、「食べて、祈って、恋をして」の大ヒットのあと、最近は「The Big Magic」という、クリエイティブなことをつづけようという本もだしている人で、私の好きな作家の1人です。
エリザベスは「食べて、祈って、恋をして」の本にも出てくる男性とその後結婚したのですが、その男性とは数年前に離婚し、その後は親友だったRayya Eliasという作家でミュージシャンでもある女性と結婚しました。ですが悲しいことにこのラヤは膵臓がんに冒され、去年の1月4日に亡くなりました。
私の好きなポッドキャスト番組のひとつであるThe Mothというストーリーテリングの番組で、1回忌を迎えた昨日、エリザベスがラヤが亡くなった時の話をシェアしてくれました。
ラヤは病気には冒されていたものの、死ぬ直前でもタフで、口が悪く、でも愛する人のことは一生守るというバッドアスな女性だったそうで、このThe Mothのエピソードではラヤの最後を、ジョークも交えながら(私も聞いていて笑ってしまいました)勇敢にエリザベスが語ってくれています。(一部下品な言葉が使われているのでご注意)あんなにタフだったラヤが杖とエリザベスの助けなしには歩けなくなっていたものの、それでも歩道でぶつかりそうになった男性にはドスを利かせて怒鳴っていたエピソードや、彼女の最後の言葉などが語られていますが、哀しいのに大笑いしてしまうような、そして同時に美しく、涙を誘う話になっています。
このサムネイルに使われている「歩み入ったどの部屋でも、彼女がそこで最もパワフルな人物でないことは無かった。一度も。」
という引用が、ラヤがどういう女性だったかを良く表していると思います。
もちろん私はラヤにもエリザベスにも会ったことはないですし、友達でもないですが、いちファンとして、2人の様子を見守っていたので、このエピソードには涙がでました。
そして、ラヤに関しては、いまだに彼女の本を読んでもいない私ですが(いつか読みます)、彼女のトークに感動して、2015年に「頭のなかの自分」というタイトルでブログを書いているのでそれもここで紹介します。
もとドラッグ中毒者でホームレスだった過去を持つラヤは、その後クリーンになり、本を出し、音楽もやり、成功を治めるのですが、それでも、「頭の中の自分」に常に、自分はここに居る価値の無い人間だと言われ続けてきたそう。そんな「頭の中の自分」に彼女があてた手紙を紹介しているビデオです。詳細はこちら。
私は落ち込んでいた時に偶然このラヤのエッセイのビデオをみて、とても勇気づけられました。
愛する人を亡くすということが一体どういうことか、私にはまだ全く想像がつきませんが、ラヤの最期を語ってくれたエリザベスに感謝したいと思います。