あなたは、自分のことを美しいと思いますか?
パーソナル商品ブランドのDoveは、2006年から、Dove Self-Esteem Fund(ダヴ自信向上基金とでも訳しましょうか)を設立し、女性とそして少女達の自尊心の向上に貢献するキャンペーンを沢山実施しています。
幼い子供達がいかに「女性はこうあるべき」というメディアのプロパガンダにさらされているかを示唆したOnslaught。
私には娘はいませんが「美容業界が話しかける前に、あなたの娘と話をしなさい」というメッセージは、性別に限らず、子供を持つ親には胸に響きます。
私も、Doveとは何度かお仕事をさせていただいたことがあり、2011年にはヘアケア製品のビデオプロモーションにも出演しました(1秒くらいしか映っていませんが)
さて、そのDoveが、またやってくれました。「本当の美しさの為のキャンペーン Campaign for Real Beauty」シリーズの最新バージョンでは、数名の女性を集めて、それぞれに、FBIで訓練したという似顔絵師に、自分の顔を言葉で表現してもらっています。似顔絵師は、それぞれの女性の顔を見ないので、本人の言葉通りにスケッチしていきます。「目尻にはしわがあって。。」「顎が大きいんです。」などなど。
実は、それぞれの女性は、似顔絵師に会う前に、各自、初対面の人と会って話をするように指示されていました。スケッチをされた各女性は知らされていなかったのですが、この時会った人達も似顔絵師に、それぞれの女性の顔を言葉で表現して、「自分が言い表した自分の顔」と「他人が言い表した自分の顔」との、一人あたり二つのセットの似顔絵ができたのです。
ビデオの後半を見てもらえばわかりますが、みんな、いかに自分の容姿に対して手厳しいか。。。見ず知らずの他人からは「綺麗な青い目をしてたわ」「素敵な
細い顎でした」「可愛らしい鼻でした」と表現された同じ人とはとても思えないほど、二つの肖像は違って見えます。
サイトによると、世界中の実に、たった4%の女性が、自分のことを美しいと思っているのだそうです。特に日本では謙遜が美徳とされているので、つい自分を見下した表現をしてしまう人が多いかもしれません。
このビデオで明らかになったことは、女性がいかに自分自身の容姿に対して辛辣であるか、そしてそれは世間一般の印象とはだいぶ違うという事です。
自分自身の自然な美しさを認める事は、自尊心の向上、他人との接し方にも影響してくることになり、自身の幸せには重大な事ではないか、(“Couldn’t be more critical to your happiness.”)と参加者の一人は言っています。
私も知り合いで、ものすごくスタイルも良くて綺麗なのに、自分は太っていて醜いと信じていた女の子がいました。自分の美しさを信じられないとは、なんという悲劇でしょう。
最後の方で、似顔絵師の “Do you think you are more beautiful than you say?” との問いに、”Yes.”と答える彼女が素敵です。ソーシャルメディアでもこの動画は話題になり、自分と重ねて思わず涙してしまったという友人も居ました。
それぞれの似顔絵や、他のビデオを見るにはこちらのリンクからどうぞ。(国によっては見れないかもしれませんので、その場合はこちらをトライしてみて下さい。)