6秒ビデオのVine:次のヒットアプリになる?

Vine

Twitterが先日公開したビデオアプリのVine、試してみられましたか?「ビデオのインスタグラム」と称されるこのアプリは、6秒のビデオをGIFのようにループできるツールですが、北米のソーシャルメディアプロの間では、意見が分かれています。

友人でデジタルストラテジストのSimon Saltは、「Vineは行き場のないプロダクト」だと言っています。Facebookがインスタグラムを吸収したのをふまえ、TwitterはインスタグラムのAPIをシャットダウンしましたが、それに対抗して、何かしらのビジュアルアプリを出してくるだろうというのは大方の予想通りでした。 ですがサイモンによると、6秒のビデオでできることはたかが知れているし、インスタグラムでなら写真を簡単にカッコ良く見せることができましたがビデオはそうは行かない、という意見です。

ですがMarketingProfとして有名なAnn HandleyVine: Stupid, Simple, Brilliant とタイトルをつけた記事で、くだらないくらいのシンプルさが、誰にでもコンテンツを造る機会を与えてくれ、編集できないという不便利さがあえて、撮影者によけいなものを省かせ、エッセンスを凝縮したコンテンツを造ることができると書いています。

私もAnnと同じくVine擁護派、というかVine中毒です。ビデオ系のアプリはCinemagramSocialCamViddyなどがありますが、簡単に6秒のビデオが作れて、シェアできるのは単純に面白いし、楽しいです。ループも面白いし。

これは昨夜友人と散歩に行ったとき撮ったもの。

私が強く思うのは、意味の無い、一見くだらないものでも、「面白い、楽しい」、英語でいうとFun、というのは非常にパワフルだということです。Pinterestが最初出て来た時も、一部の人は「バーチャルなコルクボード?それのどこが便利なわけ?」と言っていましたが、便利かどうか、何かの役に立つかどうかは別として、Funであるということはユーザーの感情に強く訴えるので、あのように爆発的にユーザーが増えました。 私が何故Vineが好きかというと、友人達の普段の生活が垣間見れるから。写真だと、つい自分を演出しちゃうことが多いと思うのですが、編集できないビデオのVineだと、部屋の様子、バスに乗っている友達、子供達、などの生の様子が見れて、今までよりその人のことを知ることができたような気分にしてくれます。 これは昨日のランチの様子。

 

ただこのVine、気をつけなければいけないことは、まだ公開されて1週間のアプリですので規制が広まっておらず。アダルトコンテンツも普通に公開されているとのこと。(一部のビデオには注意書きがでるようですが)私は今は知っている人だけをフォローしているので今のところ不快なビデオには遭遇していません。また、今のところiOSのみ利用可能なので、アンドロイド他のユーザーの方はもうしばらくお待ち下さい。

簡単にビデオコンテンツが作れるこのVine、ソーシャルメディアの次のヒット商品になるでしょうか? どう思います?

 

 

 

PinterestのTOS騒動まとめ

今やものすごい勢いでユーザーが増えているPinterest。私ももちろんやっていますが、中毒というほどではないですね。深く考えずに、ビジュアルで、「あ、これ良い」と思ったものをどんどんピンして行くだけ、というその気軽さが受けて、大人気です。

私の周りでも男女問わずファン(中には中毒者も!)が多いのですが、2月の末あたりから、ぼちぼちと、「ピンタレストって大丈夫?」という不安の声も出てきました。

コトのはじめは弁護士で写真家でもあるKirstenさんが、ふとしたことでTerms of Service(以下TOS)を読む機会があり、そのことを彼女自身のブログに書いたことです。

How I tearfully deleted my pinterest inspiration boards 「何故私が涙ながらにピンタレストのインスピレーションボードを削除したか」というタイトルですが、この2012年2月24日のポストによると、ピンタレストのTOSには以下のことが書かれています。

−ユーザーがピンしていいのは自分が著作権を持つもの、または著作権保持者に許可を得たものに限る

すでにここで アウトですよね。自分が著作権を持っているものをピンしている人なんて、全体のごくわずかでしょう。このポストの中で、Kirstenさんは、自分が著作権をもたない画像をピンすることが、著作権の侵害になるのか、について過去の裁判などに基づいて意見を述べられていますが(例えば、サムネイルならOKとか。。でもピンタレストはサムネイルではなくフルサイズの画像を使っているのが殆どなので意味無し)結局、結論は出ていません。

そして、最も話題になったのがこの部分。

−ユーザーは、万が一裁判になった場合、ピンタレストとその親会社(Cold Brew Labs)を裁判にて保護し、その際の弁護士、裁判費用を全て負担することに同意する

例えばどこかの写真家が、私が彼の写真をピンしたことは彼の著作権の侵害であるとして私とピンタレストを訴えた場合、ユーザーの私は裁判にてピンタレストと私を保護して、その際の費用は全て私が負担するということです。

これ以下、Kirstenさんは「それでは、実際にピンタレストのユーザーが著作権侵害で訴えられる可能性はどのくらいあるのか?」について意見を述べられていますが、可能性のあるなしに関わらず、ピンタレストを使っている時点で、上記に同意したことになるのです。

この記事はその後バイラルになり、いっきに「ピンタレスト使ってても大丈夫?」といった不安の声が多数あがり始めました。

さらに、私の友人のウエディングフォトグラファー(私は彼の写真も沢山ピンしていたのですが)からは、「こんな記事を読んだから、しばらくピンタレスト辞めるよ。ボードも削除したから。ごめんね。」というメッセージが届きました。

このPR Dailyの記事は上記のKirstenさんのポストを紹介しているのですが、それと同時に、同じTOSの中に、ピンタレストユーザーは、ピンしたものは、全てピンタレストに使用料無料のライセンスを譲渡することに同意する、とあります。このライセンスが許可するものは、ピンしたもののコピー権、さらには販売権なども含むということで、これがフォトグラファーの友人としてはたまらない、とついにボードを削除するに至った経緯のようです。確かに、自分の作品をピンタレストに勝手に売られたら困りますよね。。

さて上記のKirstenさんの件ですが、後日談があります。彼女のポストがあまりにも反響が大きかった為、一応ピンタレストに「こんな記事を書いたんだけど」と打診した所、なんとピンタレストのCEOのベン シルバーマン本人から電話が来たそうです。

そのことに関しては My Date With ben Silbermann – Following Up And Drying My Tears という3月19日のポストにありますが、ベンから電話があり、1時間以上電話で話をしたこと、とても感じの良い人だったこと、さらにKirstenさん自身に、これからピンタレストはどうすれば良いかアドバイスを聞いてきたことなどが書かれています。彼女自身、「多分私のアドバイスなんて本当は必要ないんだろうけど、それでもどうしたら良いか私の意見を聞いてくれるところに非常に好感が持てた」と記しています。この電話の時点で、ベンはピンタレストのTOSを変更することを考えていると明かしたそうです。

そして昨日、3月23日、ピンタレストが新しいTOSを発表しました。これが有効になるのは4月6日からですが、今回の変更点は以下のようになっています。

-ピンタレストがピンされたものを売る権利がある、という部分を削除

-利用規程(Acceptable Use Policy)を改訂し、自虐を促すようなピンを認めないこととする

-著作権侵害を報告しやすくするためのツールを公開

-APIとプライベートボードは近日公開予定

著作権侵害の裁判の際の費用負担などについては何も触れられていないし、これだけ?という気もしないでもありませんが、そんなにすぐに大幅に変更するのも大変でしょうし、少なくともピンの販売権が無くなったことは、フォトグラファーやアーティストの人達には朗報だと言えるでしょう。

これからも先行きが気になるPinterest。また何か進展があったらアップします。