世界征服の第一歩: WDS2013レポート(1)


ポートランドから帰ってきました。初めてのポートランド、というかオレゴン州自体初めてだったので楽しかったです。シアトル経由で行ったのですが、シアトルからポートランド行きの機上からは美しい山々が見えて(レーニア山、セントヘレンズ山など)感動でした。ビクトリア/バンクーバー島も自然は美しいけれど、あんなに高い山はないので。

mountainsポートランドは噂に聞いていた通り、綺麗で楽しく、ちょっとquirkyな、不思議な魅力のある街です。ビクトリアも思いっきりウエストコーストで、ヒッピーな人も多いけれど、そしてシアトルも大好きな街だけど、シアトルともビクトリアとも違って、さらに変わった魅力のある街でした。

小さい街に住んでいる私がちょっと大きめの街にでて感心することは、街中の至る所にパブリックアートがあること。ポートランドのダウンタウンでは沢山の銅像をみかけました。これは最終日のアフターパーティのあったパイオニアスクエアで。こんな傘をさしたおじさんの像と写真を撮ってきました。

さて今回のポートランド行きの目的はWorld Domination Summit、世界征服サミットに参加することです。前回のブログに書いた通り、悦子さん堀さんがお見えになるのは知っていたのですが、オレゴン動物園を完全に貸し切って行われたオープニングパーティでは、沢山の日本人の方とお会いする事ができました。多分、お会いできなかった人も含めると全部で15人くらいはいたんじゃないかな。

openingparty

1年目は500人、2年目の去年は1000人、それが今年は2800人と3倍近く参加者が増えたとの事で、とにかく周りは人、人、人。オンライン、オフラインの友人で来ていると知っていても会えなかった人がやはりいました。このサミットでは「新しい友人を作る」ことを目標にしている参加者も沢山居るので、ちょっとぼーっとしているとすぐに知らない人から「Hi! I’m…」と手を差し伸べられます。それはそれですごく楽しいんですけどね。おかげで私も沢山新しい友達ができました!

wds

サミットの形式としては、午前中と午後の最後のセッションは全員シアターに集まって特別スピーカーの話を聞き、午後の数時間はいくつかあるワークショップの中から好きなものに参加することができます。ワークショップに興味が無い人でも、参加者主宰のミートアップに参加したり、ツアーに参加したり、自由に過ごす事ができます。

audience

全てのスピーカーが素晴らしかったのですが、ここでいくつか私にとって個人的に心に残ったセッションをご紹介します。

Darren Rowse
オーストラリア人のダレンは、オンラインメディアで仕事をしている人なら名前を知らない人が居ないくらい、Probloggerとして有名です。Problogger.netDigital Photography Schoolという二つのサイトを運営していて、現在では完全にブログだけで収入を得ているプロブロガーとして知られています。
でも今回の彼のスピーチは、プロブロギングのことではありませんでした。について語ったのです。
彼の5歳の頃の夢は、スーパーマンになることだったそうですが、大人になるにつれてだんだんと誰でもありがちな、普通の生活に慣れてきてしまいます。ある日彼は、ガールフレンドにふられた時に言われた言葉にショックを受けます。「I just don’t want to have an ordinary life (私は普通の人生を送りたくないの)」と言われ、最初は「僕もだよ!」と思ったそうなのですが、そのうち、彼女の言った事の真意がわかって、このままではいけないと思うようになったそうです。

ダレンは「今日いまこそが、未来を作るもとになっている。だから今日から、夢にむかって一つでもできることをやっていかなくてはいけない。」と教えてくれました。最後には WDSが用意してくれたというスーパーマンの衣装を来て登場し、会場は大喝采。
そして彼は「今となりに座っている人に、あなたの夢はなんなのか話して下さい」と語りかけます。夢を言葉にするのはちょっと恥ずかしかったりしますが、私もがんばって「日本と世界をつなぐ仕事をしたい」と言いました。そしてダレンは「その夢を1日10回は他の人に伝える事」と語ってくれました。そうする事で、自分の夢に責任を持つ事が出来るからです。

超有名ブロガーなのに、気取ったところがないその様子に、好感をもった人は沢山いたようです。セッションのあとも会場で気軽に写真撮影に応じてくれました。彼は以前プロブロガーのサイトで、オーストラリア、クイーンズランド観光大使ブロガーを募集したことがあるので、「私も応募したのよ」と伝えると「またやる予定だから是非応募して」と言ってくれましたよ。

この日の夜はポートランドを流れるウィラメット川のクルーズに参加してきました。クルーズのあとは堀さん、悦子さん、そしてわたる君とディナー。色々と日本の未来(それは大げさか)やオンラインメディアなどについて色々語りましたよ。楽しかったな〜。

WDSレポート、パート2につづきます。

 

 

世界征服サミット

wds-2013

あさってから、世界征服サミットに参加して来ます。

世界征服というとびっくりされるかもしれませんが、英語ではWorld Domination Summit(WDS)と呼ばれるカンファレンスで、毎年オレゴン州のポートランドで開催され、今年で3年目になります。カンファレンス主催者のクリス・ギレボーは、Conventional- 平凡な生き方、つまり、「みんなこうするから」自分もこうする「べき」と言った生き方に強く反対し、自分が夢中になれるものを見つけて自分なりの人生を歩んで行こう、と提唱するライター、起業家です。

彼との出会いは、2年ほど前、ふとしたことで「The Art of Non-Conformity(日本語では『常識からはみ出す生き方 ノマドワーカーが贈る「仕事と人生のルール」』というタイトルで出版されています。)」という彼の最初の本のことを知り、偶然数日後に彼がバンクーバーにブックツアーで来ると知ったことからはじまります。私が住んでいるビクトリアは小さな街なので、ツアーは来ないとのこと。島にあるビクトリアから、バンクーバーまではフェリーまたは水上飛行機などを使わなければならず、日帰りでとても行ける距離ではありません。そこまで気になる著者でなければ「ビクトリアまで来てくれればいいのに。。。残念!」とそれで終わってしまうと思うのですが、この本のテーマが、Unconventionalな生き方というところに共感した私は、バンクーバーまで一人で行くことにしました。

バンクーバーのダウンタウンにある書店に到着すると、知っている顔はひとつもありませんでしたが、そこでTwitterを通して知り合った2人の友人とは、今でも連絡を取り合う仲です。(ちなみに、今ではWDSのスピーカーで、女性のライフスタイルコーチとして引っ張りだこのDanielle LaPorteがこの日の司会でした。)それ以来、彼のパッションであるトラベルハッキング(マイレージなどを駆使してお金をあまり使わずに旅すること。クリスは世界全国全て旅するという夢を今年達成しました。)やロケーションインディペンデントな生き方(住んでいる場所に関係なく仕事できるライフスタイルー日本語でいうとノマドでしょうか)など、個人的にも共感するところが沢山あり、彼のブログをフォローし続けています。去年、二冊目の本、「The $100 Startup」が発売された際には、サンプル本も送っていただきました。

The $100 Startup by Chris Guillebeau

そんなクリスがやっているWDS、過去2年間は参加できずに悔しい思いをしていたのですが、ここビクトリア在住のライターで、私の友人、兼メンターでもあるMike Vardyから、常々「君は絶対にWDSに行くべきだ。会うべき人が沢山いる。」と言われていました。特に去年のWDSは大成功だったようで、キーノートを行ったChris BroganやC.C Chapmanも「今まで参加した中で最も素晴らしいカンファレンスだ」と絶賛していました。また、去年は$100 Startupの本が出た年だったので、参加者全員に、ビジネスなり、寄付するなり、自分のやりたいことに使う為の現金$100を配られた事は、ネットでも大変話題になりました。

2013年分のチケットは1月に発売されてすぐに完売。これまたタイミングを逃し、また今年も無理か〜と思っていたのですが、3月の東京にて事態は急変。ブロガーサミットでお会いした堀さんが、ご挨拶した際に「WDS行きますか?」とおっしゃるではないですか!「すごく行きたいんですけど、チケット買いそびれて」というと「知り合いでチケット売りたがっている人がいるので、是非」と!!すごい展開!カナダ帰国後に早速連絡を取り、見事チケットを購入することができたのです。オンラインでの友達でも、知っているだけで15人くらいはWDSに行くようで、3000人集まるという大規模なカンファレンスで、知り合い全員に会う機会があるかどうかは謎ですが、新しい友達を作るのもこういったカンファレンスの醍醐味。メインのスピーカーは、オーストラリア人で「ProBlogger」として超有名な Darren Rowse、「The Happiness Project (日本語版は「人生は「幸せ計画」でうまくいく!」)」を書いたGretchen Rubinやこれまた有名フォトグラファーのChase Jervisなど、そうそうたる面々。

オープニングパーティはオレゴン動物園を完全に貸し切ってパーティというのもすごい。すでにTwitterでも#WDS2013のハッシュタグで盛り上がっています。確かに、今まで参加したどのカンファレンスよりも、イベント開始前の熱気がただものじゃないです。

日本からは、堀さんと、サンディエゴ在住の塚越悦子さんが参加されるので合流することになっていますが、(どこかでビデオでもハングアウトでもやれたら楽しいかも)他にも日本人の方は世界各地からいらっしゃるようですので交流が楽しみです。もちろん写真、ツイートも沢山載せますので是非チェックしてみてくださいね。

それでは世界征服サミット、いざ、出陣!

ProBloggerにてクイーンズランドへの旅を当てよう!

 ProBloggerことDarren Rowseといえば英語圏のソーシャルメディア業界では知らない人はいないくらい有名なカリスマブロガーです。

彼のブログ1日のページビューが8万5千から10万!!といい、ブログの広告収入だけで月収が2万ドルもあるというまさにプロブロガーの名前にふさわしい人です。

私も1度か2度Twitterで会話をしたことはありますが、実際に会って話したことは残念ながらまだありません。2011年11月のブログワールドには来てましたが、私は彼のセッションは見に行けなかったので。。

そんなダレンが、昨日のブログで一大発表をしました。彼はオーストラリア人なのですが、クイーンズランド観光協会と協力して、10人のブロガーをクイーンズランドに無料招待するというのです。

期間は2012年6月5日から10日までで、このコンテストにて選ばれた10人は無料でオーストラリアに招待され、美しいグレートバリアリーフ等、クイーンズランドの様々なアトラクションを体験することができます。宿泊費などの経費も全て含まれているというのですから太っ腹です。

しかも、ただの観光ではなく、プロブロガーのダレンと、ブログでいかに収益をだすか、などについて直に質問ができる特別なトレーニングセッションも付いてくるというのですから、ソーシャルメディアでビジネスをしている人には夢のような賞品と言えるのではないでしょうか。

もちろん、これだけの素晴らしい体験が完全にタダでできる訳ではなく、選ばれた10人のブロガーは、この体験をもとにブログを書いたり、ツィートしたり、ビデオを作成したり、などとソーシャルメディアを駆使してクイーンズランドのPRをすることが条件になっています。

コンテストの締め切りは今月17日(オーストラリア時間深夜12時)までで、18歳以上の人ならどの国からも申し込めることになっています。もちろん、日常会話程度の英語はできたほうが良いでしょう。

ソーシャルメディアを使ってクイーンズランドの宣伝ができる人というのが条件の要ですが、必ずしもブログの読者数だけをみて勝者を選ぶ訳ではない、とブログには書かれています。むしろ、どのような方法でクイーンズランドのプロモーションをするつもりなのか、そのあたりのクリエイティブ性が問われるようです。

私は有名人でもなんでもありませんが、先月ANAのブランドアンバサダーとして日本に行ってきました。その旅の間中、私と他のブランドアンバサダー達は旅の一部始終をツイートしたり、FacebookやGoogle+に写真をアップロードしたりしました。その度に、日本やANAのことを全く知らない人達からも、「そこはどういうところなの?是非行ってみたいわ」「そんなの、始めて見たわ」等、沢山の反響があり、オンライン、オフライン問わず、いろんな人から「日本の旅の様子、楽しくみせてもらったよ」と感想をいただきました。

私は他にもディズニーDoveとも同じようなキャンペーンで仕事をしたことがありますが、日本の企業もANAに見習って、もっと大規模なキャンペーンをやってはどうでしょうか。特に震災後、日本への観光客は減っています。去年の10月に、観光庁が外国人観光客を1万人招待というニュースが話題になりましたが、予算が通らず、ボツになったとか。。1万人も呼ばなくていいから、せめて50人でもソーシャルメディアでのインフルエンサー(それこそオーストラリアからダレンとか、アメリカ、カナダ、ヨーロッパも含め)を呼べば効果はすごくあると思うんです。

日本側で誰か「やりましょう!」と言ってくれる人が居れば、私のほうからインフルエンサー選出から問い合わせ、細かいことでもなんでもやりますよ。いやマジで。

話がそれましたが、私もこのクイーンズランドのコンテスト、応募してみようと思っています。オーストラリア、まだ行ったこと無いので。。。

皆さんも、奮ってご応募下さい。詳細は、こちらから。Good luck!