離婚、または人生を変えることについて

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私は20年近く前にカナダに来ました。きっかけは、当時つきあっていたカナダ人と結婚したからです。日本で結婚して、日本で長男を産み、長男が1歳になる前にカナダに引っ越しました。ずっと海外に住んでみたいと思っていたし、夫も日本での仕事に限界を感じていたためです。

その後次男も産まれましたが、最終的に結婚して14年目に別居を始め、2012年に正式に離婚しました。

私は、とてもラッキーだったと思います。離婚の原因はDVやアルコールなどではありませんでしたし、離婚の話し合いもスムーズに行きました。二人の子供の親権は私と彼両方にありますし、友達からのサポートもありました。私には自分のビジネスもあります。

それでも、離婚は私の今までの人生の中で最もストレスフルな出来事でした。「人生に失敗した」という大きなラベルを貼られたような気がして、周りの人達にどうやってこの「失敗」について説明すればいいのか、常に不安でした。子供達にちゃんとした家庭を与えてあげられない罪悪感と、これからどうやって生きていけばいいのか、途方に暮れていました。

結論から先に書いてしまうと、今では私はとても幸せに暮らしています。素晴らしい人と巡り会うことができて、今では再婚していますし、子供達も元気です。元夫とは週に一度、子供の引き渡しの時に会い、学校のことなどの必要事項を連絡しあいます。

繰り返しますが、私はとてもラッキーだったと思います。

この数ヶ月の間に、ここカナダで離婚することになった日本人女性に会う機会が何度かありました。一人は小さな赤ちゃんを抱えた女性で、夫がひきこもってしまい全く日常的なコミュニケーションが取れないとのこと。できれば離婚して日本に戻りたいが、夫が離婚に同意してくれないとのことでした。もう一人の女性はもう少し大きなお子さんが二人いますが、財産関係、親権関係でもめて、裁判に持ち込むことになったそうです。

私が住んでいるBC州では、日本のように紙切れ一枚では離婚できず、離婚する前に最低でも1年は別居しなければいけません。(この法律は今では1年ですが、私が離婚した時は別居期間は2年でした。浮気などの理由の場合はこれにならいません)別居するとなると、住む場所を探し、生活費をいかに確保するか、などが深刻な問題になってきます。大抵の場合、妻に収入が無い場合は養育費や配偶者サポートが夫からもらえます。もちろん、これは夫が払うべき、とされているだけで、実際に払ってもらえるかどうかは別問題です。支払いを拒否する夫もざらにいます。

上記の裁判でもめている女性は、日本では良い仕事に就いていたのに夫の仕事の都合で英語もできないのにカナダに来ていて、日本での仕事の資格がカナダで通用しないので(言葉もできないので)日本食レストランでバイトをされています。子育てと仕事で今はもういっぱいいっぱい、と言っていました。

仕事がないと家を借りることも出来ないし、クレジットカードも作れません。「とりあえず実家に帰る」という選択肢がないんですね。勝手に子供を連れて日本に帰るのもハーグ条約に接して違法です。「これからどうやって生きていけばいいんだろうってずーっと考えちゃう」と彼女。

また別の友人でシングルマザーの人が居ますが、幸い彼女は手に職をもっていたので自分でビジネスを興しがんばっていましたが、それでも一人で仕事をしていると収入に上限があるため、ビジネススクールに入り、経理の資格を取って今は会社で仕事をされています。

海外に限ったことではないですが、離婚したりシングルマザーになる女性はたくましくないとやっていけません。

私も、別居して借りた家で、子供がいる時はバタバタして寂しくなる余裕はないのですが、子供が父親の家に行っている週は全く一人なので心細かったですね。しばらくつきあったボーイフレンドも居ましたが、うまくいきませんでした。(余談ですが離婚後最初につきあう人とは80%の確率で上手くいかないとカウンセラーに言われました。今振り返ってみると、まともに誰かとおつきあいできる精神状態じゃなかった気がします)ある夜、デートの帰りにすごく傷ついて帰宅して、悲しいのと寂しいのとで電気もつけない真っ暗なリビングで一人で泣いたこともありました。

食べて、祈って、恋をして (Eat, Pray, Love)」というエリザベス・ギルバートの本があります。人生に満足していなかった著者が、イタリア、インドネシア、インドを1年かけて旅するという話ですが、私もなんどもブログに書くくらい(ジュリア・ロバーツの映画版はともかく)この本には影響を受けました。ギルバート自身も面白くて、リアルな女性で大好きです。

今朝Facebookを見ていたら、ギルバートの投稿が載っていました。「食べて、祈って、恋をして」発行10周年(!)を記念して、読者が書いたエッセイ集が発売されるそうです。

Dear Ones -So this book came out last week, in honor of the 10th anniversary of EAT PRAY LOVE, and I can’t think of a…

Posted by Elizabeth Gilbert on Monday, April 11, 2016

長いので要約すると、この本は「食べて、祈って〜」を読んで影響を受けた人達のエッセイで、実際に自分探しの旅にでた(実際の旅も、比喩的な旅も含め)人達のお話だそう。タイトルは「Eat, Pray, Love made me do it」ギルバートは「いろんな人から『どのお話が好き?』って聞かれることが多いの。でも選ぶのは簡単じゃないわ。この本に載っている全てのストーリーは神聖なものだと思うし。でもあえて選ぶなら、このストーリーの一部ばかり引用していることがあるの」として、Tracie Cornellさんのエッセイを挙げています。GETTING BACK TO MEと題したこのエッセイでは、トレイシーさんは家族に決められた結婚のなかでゆっくりと死んでいくような生活を送っていたこと、そしてついに勇気を出して真実を認め、離婚することにした話が書かれています。ギルバートによるとこれらのエッセイの中でも不幸せな結婚から始まるものがとても多いとのこと。読んだ人はご存じかも知れませんが「食べて、祈って、恋をして」もギルバート自身の離婚から始まります。(以下、ギルバートの投稿の拙訳です)

 でも似ている所はそれだけです。私は離婚のあと1年かけて世界を旅することが出来ましたが、トレイシーには面倒を見なければいけない小さな子供が二人いて、フルタイムの仕事もありました。少なくとも当時の彼女には、グローバルな冒険というものは選択肢には無かったのです。でもだからといって彼女が彼女の人生を取り戻し、変えて、癒やされることが出来ないというわけではありません。

彼女はこう書いています;

「女性ってー特に小さな子供がいる母親はー自分のことをあきらめてしまうことが多いんです。赤ちゃんが家で待っていると思うと、自分の人生を変えて自分を幸せにすることなんてできないと思ってしまうんです。。。私は自分自身の声を見つけるのだと心に決めました。『この状況に留まって、勝手に解決するのを待つ』という考え方から『私の人生を変えるためになにかをやる』という考えにシフトするようにしたんです。だって人生は一度しかないんですから、生きなければいけないんです。」

ここからが私が心から愛する部分です。トレイシーは続けます:

「1年間旅にでることはありませんでした、当時では不可能でしたから。。。でもできる限りのことをして自分のケアをすることにしたんです。ジムが私にとってのイタリアで、女友達と一緒に過ごした週末は私のインドネシアで、静かに読書をしたりただコーヒーショップに行くことでさえ、私にとってのインドになりました。私はこの15年間の中で初めて一人になるという時期に差し掛かっていて、これらは自分自身への最もも素晴らしい贈り物になったんです。」

これって素晴らしいですよね。離婚に関わらず、人生で大きな変化を経験する女性、そして変化を求める女性全てに読んで欲しいなと思いました。(私はこの本買います。)海外に出て行くことはもちろん素晴らしい経験になると思いますが、それが出来ないからあなたの人生を変えることができないというのは大きな間違いだと思います。出来ることから、はじめて、あるものを使って、少しでも自分のケアをすること、とても大切だと思います。

もしあなたが今、離婚もしくは何らかの形で自分の人生を変えたい、でもその最初の一歩を踏み出すことが不安と感じているなら、私が約束します。先は長くて辛い道かもしれないけど、自分自身の人生を歩んで後悔することはありません。覚えておくべき事は、トレイシーさんのように、自分でできる限りで自分に優しくし、自分のケアをすること。私は嘘をつきたくないのでハッキリ言いますが、先は長くて辛い道です。でも、セルフケアと、自分の人生は自分で生きるという目標があれば、きっと乗り越えられます。そして、その乗り越えた先には傷だらけかも知れないけど、たくましくなったあなたの姿があるはずです。

メール、コメントいつでも歓迎です。

ハピネス・ジャー(幸せの瓶)の習慣、始めませんか?

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明けましておめでとうございます。2016年もどうぞよろしくお願いいたします。

大晦日の昼間は全く大晦日らしくない普通の木曜日として過ごしました。(仕事もあったので)
大晦日(ニューイヤーズイブ)は北米では元旦よりも重要視されていて、着飾ってニューイヤーズイブパーティに行く人も多く、日付が変わる時期に誰と過ごすか、など、少しバレンタインデーのような要素も含んでいます。
私たちはパーティには行かず、大晦日の夜は簡単な年越しそばを食べてから夜9時半の回のスター・ウォーズ「フォースの覚醒」を観てきました。
帰宅したのは日付が変わってからでしたので、毎年恒例になっていハピネス・ジャーを開けることができなかったため、元旦の今日、まだ家族が寝ている時間に一人で静かに去年を振り返りました。

ここで、ハピネス・ジャーって何?という方のために説明。考えてみたら、ブログには書いたことが無かったようです。
ハピネス・ジャー(幸せの瓶)とは、エリザベス・ギルバートのFacebookページで数年前に紹介されていたものです。ちょっと長いですが、ちょうど彼女が今日、Facebookでこの瓶についておさらいポストを投稿していましたので引用します。

HAPPY NEW YEAR…and Happiness Jars!Dear Ones -Those of you who've followed this page for years know that I have…

Posted by Elizabeth Gilbert on Friday, January 1, 2016

私も数年前最、ギルバートのFacebookを見てこのRitual(日常的に行う儀式、というと大げさですが、「毎日やること」程度の軽い解釈で良いでしょう)を始めました。彼女のやり方は、毎日、どんなに些細なことでも良いので、幸せを感じたことを紙に書いて(レシートの裏でもなんでも良い)、瓶に入れるというものです。1日1分もかかりません。

多くの彼女のファンや読者が同じようにハピネス・ジャーをやりだして(私もその一人です)、自分の瓶の写真を彼女のFacebookページに投稿するということも増えています。

もちろん、これは実行することが大切なのであって、メモを入れるのは瓶でも箱でもなんでもよく、彼女のFacebookページを見ていると、様々なクリエイティブなバージョンが見れて楽しいものです。

私自身は、大きなガラスの花瓶をデスクの前に置いておいて、何か良いこと、嬉しいことがあったときにメモを書いて、入れています。映画や芝居を見に行った時にはそのパンフレットやチケットを入れたり、友人から届いたカードなどを入れることもあります。ガラスなので、何が入っているのか見えますし、仕事の途中で花瓶に目をやって、思わず癒やされることも多くあります。

そして、1年間溜めたメモを年の終わりに見返すと、その年がなんと素晴らしい年であったか、感謝の気持ちでいっぱいになります。

ギルバートは、この行為を「辛い時に自分を守るためにやっているのでも、辛いことが起こることを否定しているわけでもない」と言っています。どんなにあがいても、辛いことや哀しいことというのは起こるもの。そんなときに、このメモのような日常的な小さな幸せを記録しておくことは、まるで絶望の底にいるような時にでも頑固に、自分の人生には感謝するべきことが沢山あると証明するようなものだと言っています。

私の2015年のハピネス/ジャーには、カードやチケットの半券などとともに、春頃、スランプだった際に励ましてくれた友人達の言葉を書き写したものが入っていました。こういうことって、以外に「喉元過ぎれば」で忘れてしまうことが多いと思うのですが、こうして書き留めておくとやはり感謝の気持ちがわいてきます。

2015年は、あまり沢山のメモを瓶に入れられていませんでしたのでその点は反省です。今年は、できるだけ毎日、何かを瓶に入れられるような年にしたいと思います。

2015年レビューと2016年の3つの言葉

あっという間に年の瀬ですね。あと数日で2015年も終わりです。
毎年、なんらかの形で、その年のレビューと、翌年のキーワードを決めていますが、今年もその記事を書く時期がやってきました。

2015年は、過去数年に比べれば良い年でした。何かと本当に大変だった2013年と2014年。2015年はなんとか、少し上向きの年にすることができて感謝です。

今年は40になりました。長男も高校卒業して今は大学で演劇を学んでいます。沢山の面白いプロジェクトに関わることができました。新しい体験も沢山経験しました。とても良い年だったと思います。

今年学んだ4つのこと:

1)「アート」は人生に必要不可欠なものである
今年は、ビクトリアの劇団、Intrepid Theatreの理事に就任し、沢山のお芝居やショウを観ることができました。どれも素晴らしかったし、感涙したものも沢山。そこで学んだのは、自分にしかできないこと、そしてやらずにはいられないことに全力を尽くして、人の前で発表することの大切さ。またものすごい才能に溢れる人達にも沢山出会えて、本当に感謝、感動です。

2)目に見えるものが必ずしも真実ではない
この夏、尊敬していた人が全くの嘘つきだということが判明して、すごくショックだったし。残念でした。私は直接関わっていなかったし、私が割り込んで行って解決できるたぐいのことではありませんでしたが、そういう生き方しかできない本人がかわいそうだったし、もちろん、影響を受けた周りの人にもとても気の毒な事件でした。

3)コミュニティの大切さ
40になったことをきっかけに、ジムに登録しました。うちから歩いて5分の場所なので、なんとか最低でも週に一回は通い続けることができ、平均週2回で通えました。もちろん週2回の運動だけでは痩せることはないけど、筋力とかスタミナはついてきたと実感しています。このジムは小さな個人経営のジムなのですが、コミュニティの結束がすごく、新入りの私もすぐに歓迎してくれました。単純だけど、行けば歓迎してくれるところには、人は行きたいと思うものなんだなーと実感。このおかげで何とか通い続けることができました。

4)意志あるところに道あり
実はこれは昔からあまりピンとこなかった格言ですが、今年はいくつか「もー絶対無理!」というようなことが、何故か不思議と達成できました。ネルソン・マンデラが言ったという言葉に「何事も、達成するまでは不可能に思えるものだ」があり、私も大好きな言葉ですが、今年はまさにこの言葉を実感した年でした。

毎年、その年フォーカスしたいことに関する言葉をいくつか選んでいます。
2015年の言葉はCREATEでした。今年はそのおかげかビデオポッドキャストもローンチできたし(英語版はまだだけど)、ブログも書いたし、絵も描いたし、編み物もしました。2015年はCOOKINGとCOMPASSIONもキーワードだったのですが、どちらもなんとか実践できたと思います。特に料理は、ニューヨークタイムスの料理サイトのアーリーテスターにもなり、いろんなレシピに挑戦しました。
先日書評を書いたBIG MAGICでも創造することの大切さを実感したので、クリエイティブなことは、これからもひきつづけやっていこうと思っています。

今年一番感銘を受けた本は、やはりブレネー・ブラウンの「Rising Strong」でした。この本を読んで、「心からの生き方」を(ただ語るだけでなく)実践し、沢山の人達とシェアする、ということを自分のライフワークにしようと決めました。(興味のある方は、Facebookのグループへどうぞ)

さてそれでは、2016年の言葉を発表します。
2016年の私のキーワードは、CURIOSITY, COURGE, BELIEVEです。

CURIOSITY-好奇心:少し前にエリザベス・ギルバートの「ハチドリの飛行」というビデオを観て、私はいろんなものに興味があるハチドリ派なんだ、と知りました。(このビデオに関しては「人生でやるべきことが見つからない人へ」というポストをご覧下さい)彼女の本、BIG MAGICにも、様々なことに興味を持つことがクリエイティブな生き方のもとであると書かれています。

COURAGE−勇気:勇気って、いろんな場面で口にされる言葉だと思うのですが、なかなか実践できている人が少ないと思うのです。何も生と死を分けるようなドラマチックな場面でなくても、ちょっとした勇気を試される場面って、日常生活の中に沢山あるんですよね。哀しそうな顔をしている友達に「どうしたの?」って声をかけること。荷物が重そうな人を助けてあげること。このようなほんの一瞬の決断を、勇気がないために無視してしまうことが私もこれまでにあったので、2016年はそんな些細なことでも無視せずに、勇気を出して触れ合って行きたいと思っています。

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ブレネー・ブラウンのRising Strongの中で特に好きだった一節が
“Integrity is choosing courage over comfort; choosing what is right over what is fun, fast or easy; and choosing to practice our values rather than simply professing them.” 

誠実さ(インテグリティ)とは快適さより勇気を選ぶこと;楽しく早く簡単なものより正しいことを選ぶこと;価値観を語るのではなく実際に行動で示すこと

とあります。何もしないでいるほうが遙かに快適で、楽なのですが、2016年はあえて行動で示す勇気を持ちたいと思います。

BELIEVE−信じること:先に書いたネルソン・マンデラの言葉のように、今年は不可能だと思っていたことを実現することができました。そして、今まで実現できなかったのは、おそらく私が本気で信じていなかったからでは、と気がつきました。信じ方が足りなかったのかも。2016年は達成したいことを強く信じてがんばりたいと思います。

みなさんはどうですか?もしキーワードを選ぶことがあったら、ぜひコメント欄で教えて下さいね。

今年も読んで下さってありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。良いお年を。

人生でやるべきことが見つからない人へ

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オプラ・ウィンフリーと言えば世界で最も有名な黒人女性でテレビ司会者ですが、「オプラ・ウィンフリー・ショウ」が終了してからは、専ら自分の局「オプラ・ウィンフリー・ネットワーク(OWN)」で活躍しています。女性にとても人気があるオプラですが、私はあまり彼女の番組を見ないので、ファンではないのですが、彼女がプロデュースしているSuper Soul Session というTEDのような講演シリーズでは私が大好きなブレネー・ブラウンが登壇したりしています。

今日はそのSuper Soul Sessionsで講演したエリザベス・ギルバートのビデオをご紹介します。

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エリザベス・ギルバートといえば「食べて、祈って、恋をして」で有名なベストセラー作家ですが、Facebook、インスタグラムをはじめ、ソーシャルメディア上でも読者と幅広く交流していることで人気があります。

この日の彼女のトークは、「ハチドリの飛行」というものです。

登場するなり「今日は、絶対に自分がするとは思わなかったことを話します。『情熱』に対する反対論です。」と切り出します。

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プライドで教えられたこと

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先日、久しぶりに会う友人と一緒に散歩に行きました。あまりにも話に熱中していたため、写真も撮らなかったのですが、うちの近所にあるガバメントハウスという庭園内を散歩しながらいろんな話をしました。

いつしか話は先日彼女がFacebookに載せたある投稿の話に。彼女は最近、別離、死、病気など自分の友人の周りで悲しいニュースが多く、心を痛めている、と書きました。でも、彼女自身はとても充実して幸せな生活を送っているそうなのです。そして、彼女は自分が幸せであることに一瞬罪悪感を感じてしまった、と書いていました。周りにはこんなに沢山つらい思いをしている人がいるのに、何故私だけが幸せなのか?

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短い人生を、いかに幸せに生きる?

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様々なニュースで取り上げられているのでご存じの方も多いと思いますが、FacebookのCOOのシェリル・サンドバーグ氏の夫のデイビッド・ゴールドバーグ氏が47歳の若さでバケーション中に突然亡くなりました。

ゴールドバーグ氏がCEOを勤めていたSurveyMonkeyは使ったことがある、という程度ですし、サンドバーグ氏においても著書「Lean In」を途中まで読みかけたままの状態で数ヶ月たっており、とても彼女の「ファン」とまではいきませんが、彼女のTEDトークは大好きですし、尊敬するビジネスウーマンの一人であることには変わりありません。

昨日、彼女がFacebookに投稿したこちらの声明に、涙した人も多いはず。特に、「結婚式の日に、誰かが彼とは11年しか一緒に居られないと教えてくれたとしても、それでも私は彼と結婚していました。」という部分に、胸を打たれました。

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頭のなかの自分

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この数日間、ちょっと落ち込んでいました。

自分が常に人に言っていることが、思いっきりブーメランで自分に返ってくることがあります。
「他人の言っていること、やっていることは気にするな。自分のことだけに集中しろ」と。
良い意味でわがままになれと。

でもこの数ヶ月、ちょっとしたスランプ状態だった私は、仕事で大成功している友人や、素晴らしい大舞台に立っている友人を見て「私はとてもじゃないけどあんなにはなれない」と感じていました。何故自分はあんなに活躍できてないのか、と自己嫌悪に陥ってしまったり。

これが自分の心にグサっと突き刺さるときと、かすり傷程度で済むときがあります。

この数日は、かすり傷ではすまない方でした。

「何故私は他の人のように普通の仕事ができないのか」「いい年していつまでも何をやっているのか」

などという、「頭の中の自分」に叱責されたことがあるのは、私だけではないと思います。

そうして思わずFacebookで弱音を吐いてしまったのですが、沢山の友人や、尊敬している先輩に暖かい励ましをいただいて、思わず涙ぐんでしまいました。

中でも特にはっとしたのが「停滞は飛躍の前の準備期間」「ジャンプをする前にいったんかがむようなもの」というコメント。自分でも知らず知らずのうちに焦って、空回りをしていたんですね。

私が敬愛するブレネー・ブラウンがよく書いている「欠乏感」というものと同じです。

朝起きて最初に思うことは「睡眠が足りない」そして「時間がない」そしてそれが「お金が足りない」「運が足りない」「幸せが足りない」となり、きりがありません。

私も、そのような欠乏感と焦りにとらわれ、それがさらにいらだち、自己不信などに繋がっていっていたようです。

このような場合の一番の対処法について、ブレネーは「Give Gratitude」つまり感謝の気持ちを持つことが大事であると説いています。私も、自分はなんと素晴らしい友人や先輩に恵まれているのだ、と気づき、思わず目頭が熱くなったのでした。

この日、ほんとうに偶然なのですが、エリザベス・ギルバートのFacebookページにて、Rayya Eliasという作家(二人は親友らしいのですが、Rayaaの名前は私も今回初めて知りました)と共にシドニーのオペラハウスでやった対談のビデオを見ました。ギルバートは「食べて、祈って、恋をして 」の世界的ベストセラー作家ですが、その後も不完全ながらも人間らしく生きよう、と読者やファンに語りかけ続け、圧倒的な人気を未だに誇っていて、私も大ファンです。私は彼女が創造性について語ったTEDトークが大好きで、今でもよく見返しています。

Rayyaは実はドラッグ中毒者という過去があるそうで、その当時のことを書いたメモワールを出版し、今は作家として成功している人だそうですが、ビデオの始めの方で、彼女が書いたエッセイを朗読しています。ビデオ自体一時間近くあるので、全部見る時間がないという人はせめて彼女のエッセイを聞いてみて下さい。(4分10秒あたり)

Dear Head、で始まるエッセイは、Rayyaが自分の頭に対して語りかけるという手紙形式を取っています。「あんたの頭の中に居るのは、どんな危険なエリアを夜一人で歩くよりも最悪だった。特に私が一人の時は。」「なぜならあんたの頭の中にいるということは、どんな事をしてでも、自分はこの皮膚の中に存在する価値がないくだらない負け犬だと自分を説得することを意味したから」どこに居たって、他の人たちは常に自分より頭が良く、教育もあり、才能のあるアーティストやミュージシャンで、自分だけが誰よりも劣ってると感じていたというRayaa。

ドラッグにはまり公園のベンチで寝泊まりしていた時にお姉さんが助けに来てくれ、ホテルに泊まったそうなのですが、彼女の「頭」が「自分は助けられる価値のない人間だ」と自分を説得したため、お姉さんが寝ている間にホテルを抜け出したというエピソードを正直に語っています。

その後ドラッグをやめ、音楽や芝居をプロデュースし、本も出し、一見すると平和で幸せな人生のようですが、Rayaaはそれでも「頭」のネガティブな語りは続くと言います。シドニーのオペラハウスでトークのイベントの招待が来たときも「私はこんなイベントに招待されるにふさわしい人間なのか」「尊敬する友人とステージに立つなんてできるのか」と不安がよぎったと言います。
他の人のことはわかんないけど、こういうことは私にはしょっちゅうあるの」というRayaa(私も!)。

頭の中のネガティブな語りというのは誰にでもあるものだと思います。このRayyaのエッセイでとても良かったのは、最後の締めが「今となってはあんた(Headのこと)からの挑戦を受ける準備はできているわ。Remember, Head, I &%$king own you.」 となっているところ。ネガティブな語りは簡単に止めることはできないと思いますが、少なくとも、それに反抗する勇気があれば充分だと思うのです。ネガティブな考えが頭をもたげてきたら「そうかしら?あなたが正しいとどうして言えるの?」と問いかけましょう。それが最初の一歩。そして、愛する友人や家族の励ましの言葉を思い出して下さい。こんなに沢山友人がいる人が、「生きる価値のないくだらない人間」であるはずがないでしょう?

このあとのトークも「恥の文化」や「創造性」についてとても興味深い、正直な話が続きます。人は誰でも、クリエイティブであると私は信じています。創り出すものはなんでも良いのです – 音楽、アート、文章、写真、社会活動など。 If you’re not creating something, you are destroying something. Usually yourself. (「何も創造していないということは、同時に何かを破壊しているということ。たいていの場合自分自身。」)というくだりもとても印象に残りました(34:00ごろ)

自己不信に陥ったり、頭の中の自分に叱責されたりするのは、誰にでもあることです。
そういうときは、信頼できる友人や家族に正直に悩みを打ち明けるのも良いと思います。でも、「自分の弱い部分や、胸の内をさらけだすなんて、とてもできない」と思う人もとても多いと思います。
でも、愛する友人や家族が何かに対して恥じていたり、自信をなくしている時、人と比較してしまっているとき、決して彼らに同意するということはないと思います。きっと「何を言ってるの、あなたはこんなに素晴らしい人なのに!」と褒めるでしょう?
でも、それが自分の問題となると、とたんに自分に厳しくなりますね。
これをブレネー・ブラウンは「心のもろさ(Vulnerability)のパラドックス」と呼んでいます。
もろさとは、他人を見る際に最初に探すものであるが、自分の中では絶対に見つけて欲しくないもの
ブレネーは、そんなときこそ、「Be seen」、つまり勇気を出して自分をさらけ出して本当の自分を見せてみようと言っています。私も何回か挑戦して、少しづつ上手になってきました。上に書いたFacebookでの弱音も、意図したものではありませんでしたが、最終的には Be seenされた結果と言えると思います。

少しづつ、一緒に練習してみませんか。

2014年レビューと2015年の言葉

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この数年、毎年年末にその年を振り返り、翌年の抱負をブログに書く、ということを英語ブログのほうでは続けているのですが、こちらの日本語ブログには書いていなかったので、これを機に始めたいと思います。

毎年、その年の抱負(Resolution)を決める人は多いと思いますが、10日も過ぎると忘れてしまったり、ゴールがはっきりしないために(ダイエットする、など)結果がわかりにくいものもあり、特に私の周りでは「もう、抱負は決めない」とする人も多いです。

私も、その年に達成したいことや、変えるべき生活スタイルなどを挙げ出すととても長いリストになってしまうのですが、単にリストを作っても、達成できないと何の意味もないということで、この数年は1−3つのキーワードを設定して、フォーカスするようにしています。これはブログには書かずに自分の手帳に書いていたのですが、2014年の言葉はStyleでした。スタイルとは、ファッションだけでなく、その人の生き様などにもつかう言葉ですが、自分のスタイルとはどういうものなのか、いろいろ自分なりに考えた1年でした。

2015年の言葉を紹介する前に、世界征服サミット(WDS)の主催者、クリス・ギレボーがやっている年間レビューを私も今年から始めることにしました。WDS同志の堀さんが詳しい説明をブログに書かれていますが、その年にうまくいったこと、いかなかったことを書き出して、翌年へ続ける、というものです。早速ですが、私も書き出してみました。

2014年、うまくいったことは?

うまくいったこと:いろんな場所へ旅していろんな人に出会うことができた

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3月には全日空のバンクーバーー羽田便就のプレスとして東京へ。3日間だけのトンボ帰りの旅でしたが、たくさんの人にランチ会に集まっていただいてとても嬉しかったです。

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4月には夫とワシントン州へロードトリップ、7月には世界征服サミットでオレゴンのポートランドへ行きました。この世界征服サミットで同志の塚越悦子さん、堀正武さん他多くの日本人の友人に再会できたのも今年のハイライトでした。

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撮影:@Mehori

8月にはGeekbeat TVのジョンとカリに会うために初のダラスへ。テクノロジーを使って世界中の人たちとつながっている二人にいろいろ学んできました。

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9月にはバンクーバーにて日系カナダ人団体の年次総会に出席してきました。カナダで生まれ育った日系カナダ人の方々の話を聞き、彼らの抑圧された歴史を学ぶことは、100%日本人、かつカナダへの移民として生活している私にも大きなインパクトを与えました。国籍にこだわらず、日本人を祖先に持つカナダ在住者みんなで協力していくことが大切だと学びました。

うまくいったこと:たくさんの良いご縁にめぐまれたこと

2013年に引き続き、今年もたくさんの良い出会い、または以前から知っている人でもさらにつながりが強くなった方もいて、本当にありがたいです。もともと友人には恵まれている方なのですが、これに甘んじず、謙虚に関係を育んで行きたいと思います。

うまくいったこと:ほとんど病気をしなかった

2014年は殆ど病気で寝込むということがなく、ありがたかったです。ただ寝込むほどではないものの、肌あれや、アレルギー?というような症状があり、健康管理は大事だなと実感。

うまくいったこと:精神面での成長

私は特定の宗教を信仰しているわけではありませんが、毎朝お祈りをするようにして、感謝の気持ちを忘れないようにするという習慣を2013年半ばから始めたおかげでストレスがぐっと減りました。この習慣は2014年は毎朝365日欠かさず続けることができ、悪いことや心配事ばかり考えて夜眠れない、ということも以前はありましたが、今年は殆どそういったことを経験せずにすみ、本当にありがたいと思っています。

それでは第2の問いへ。

2014年、うまくいかなかったことは何か?

うまくいかなかったこと:全体的な仕事の見直し

2014年は自分のビジネスや書き物、パートタイムでの仕事など2,3の仕事を掛け持ちしてましたが、「自分な何をする人なのか」という軽いアイデンティティクライシスに陥り、なかなかフォーカスできませんでした。やりたいこととやらなければいけないことのバランスがとれず、経済的にも苦労しました。幸い2014年後半に軌道修正をして来年以降どのような活動をしていくのかということはわかってきましたが、同じトラップにはまらないよう気をつけたいと思います。

うまくいかなかったこと:人間関係の見直し

幸いにも人数は多くありませんが、今年は数名の友人との関係がぎくしゃくし、距離を置くことになりました。誰にでもあることだとは思いますが、やはりその最中はショックだったり悲しかったりするのです。しかし時間が経つと、実はこれでよかったのだ、と思えるのが不思議です。心の傷は癒えましたが、とても勉強になった出来事でした。

うまくいかなかったこと:行動に起こせなかったこと

やりたいことはたくさんあるのに、実際に行動に起こせなかったことが今年もたくさんありました。本を書く、というのもその一つです。大きなプロジェクトを任されていたにも関わらず、この時期になっても終わらせることができず、とても心残りになっていることもあります。来年は本当にやりたいことだけに集中できるようがんばりたいと思います。

2015年のワード・オブ・ザ・イヤー

2015年の言葉は、数週間前シャワー中に降ってきましたw (私はお風呂に入っている時によくアイデアが浮かんだりするのです。2014年はSTYLEでしたが、2015年はCREATE。

本も書きたいし、ブログももっと書きたい。新しく始めたいと思っているショウもあるので、「もう計画は充分。あとは行動あるのみ」という意味を込めて、ふさわしい言葉だと思います。

実は2015年には二つのおまけワードもあり、それはCOMPASSIONCOOKING。

この二つはメインのCREATEほど重大ではないですが、思いやりと料理はいくらあっても足りないものではないと思うので、この二つもたくさんクリエイトしていけたらと思います。

2014年も本当にお世話になりました。このブログを読んで下さっているみなさんに、すばらしい2015年が訪れますように。

 

夢を公言して、スーパーヒーローになろう! #WDS2014(2)

Hot air balloon #WDS2014

WDS2014レポートのパート2です。ート1はこちらをどうぞ

Michael Hyatt

Photo Credit: Armosa Studios
Photo Credit: Armosa Studios

いかにも成功しているビジネスマンといった雰囲気のMichael。ビジネスの話をるのかな?と思っていたら、子供の頃のお父さんとの思い出から、彼の話ははじまりました。

いつも自分のことを大事にしてくれた、最高のお父さん。。残念ながらその後、彼の人生はアルコール中毒という辛い道をたどります。

ティーンエージャーの頃、パーティから遅く帰宅したある夜、泥酔したお父さんが家の外の歩道に寝ているのを見て、「絶対に彼のようにはならない」と誓った、というくだりは胸にぐっとくるものがありました。

Michaelは彼の父親のそんな人生をDrifting Life、流されていく人生だと説明します。目標もなく、そのときの状況にただ流されていく人生。

それと反対なのが、Driven Life、突き進む人生とでも訳せるでしょうか。仕事やお金、成功だけを目標とした人生で、一部の人の基準では成功している人生なのかもしれませんが、意味のあるつながりや、やりがいを見つけられず、ほとんどの場合ストレスとむなしさでいっぱいになってしまう人が多いようです。

それとは別にMichaelが薦めるのが、Designed Life、自分でデザインしていく人生です。それではどのようにして人生をデザインしていくのか。

Michaelは自分自身に問いかけるべき3つの質問を教えてくれました。

1.自分は他人の記憶にどういう人として残りたいか?

2.自分にとって大切なものは何か?

3.今日できる勇気ある決断は何か?

私はこの答えをWDSのノートにしっかりと書き留めました。あなたの答えはなんでしょう?

もうひとつ、最後の方で彼が言ったことで印象に残った言葉があります。

 “How are you doing with what you’re given?”

人生とは必ずしも公平ではありません。恵まれた環境に生まれた人も居れば、そうでない人もいる。彼は、それでも自分が与えられたものを最大限利用して生きるべきだと説いていました。

Dee Williams

#WDS2013 Dee Williams

DeeはPortland Alterantive Dwellings (PAD)の共同創立者です。オルタナティブな住いってどんなものでしょう?それ84スクエアフィート(約5畳)の広さの家(!)です。ベッドも、キッチンもすべて込みの5畳一間のお宅で、DeeはこれをTiny House と呼んでいます。

子供の頃は農園で育ち自然に囲まれて暮らしていたというDee。兄弟とスーパーヒーローごっこをしてよく遊んだと言います。でも、大人になるとみんな、自分たちがスーパーヒーローであることを忘れてしまいますよね。そこでDeeはデルタ航空の赤いブランケットをマント代わりにして、スーパーヒーローのポーズを教えてくれましたw

体調を崩したことをきっかけに、自然に囲まれてシンプルな生活をしたい、と望むようになったDee。彼女の家は冬は寒いけれど、雨が降ると雨音が屋根を通して伝わってくる、素朴な家なのだそうです。

友人の家の庭にTiny House を置かせてもらっていたそうなのですが、その友人が亡くなってしまっていらい、しばらく何もする気が起きなかったという彼女。でも、

Simply showing up is a superpower

辛いときに、ただ姿を現すだけでもそれは十分にスーパーパワーなのよ。

本当にそうですよね。ただ一歩づつ足を前に進めていくだけでもそれは十分に意義のあることなのだと教えてくれました。

もうひとつ彼女が言った言葉で心に残ったこと。それは、

I’m a superhero. I need to pay attention” 

私はスーパーヒーローなの。ちゃんと気を配らないと。

上のMichaelの話にも似てきますが、毎日をただダラダラを過ごしていては、とてもスーパーヒーローとは言えませんよね。自分はスーパーヒーローなんだ!と自覚を持って生きよう、と決心した私でした。

Elise Blaha Cripe

Photo credit: Armosa Studios
Photo credit: Armosa Studios

Eliseはクラフトプロジェクトを紹介したり、実際にそのクラフト作品を売ったりするサイトを運営しています。ものを作るのが大好きというElise。でも人に、「お仕事はなんですか?」と聞かれるたびに、なんと答えればいいのか戸惑っていたといいます。このWhat do you do? という質問は、北米では初対面の人との挨拶の次にまず聞かれる質問です。(ちなみに、私もこの質問をされて困ることが多々あります)そのうち、I make stuff.という簡潔にして要を得た一文で済ませるようになったそうですがw

常に何か新しいものを常に作り続けて行くというのは、本当に大変なことだと思います。Eliseも、様々なプロジェクトを開始したものの、時には途中でインスピレーションがなくなってやめてしまったこともある、と言っていました。「途中でプロジェクトを中止するのは、必ずしも悪いことじゃないのよ」

また、失敗を恐れずチャレンジし続けることの大切さにも触れていました。パート1でご紹介したグリーンスムージーのJadahの言っていたことと重なりますが、不完全なままでもチャレンジしなさいと。Eliseは自分の娘が歩き始めるのを見ていて思ったそうです。どんな赤ちゃんも、「転んだら怖いから歩くの完璧になってから歩こう」なんて思わないですよね。バランスを崩して尻餅をつきながらも、とにかく歩き出す。なんて勇気づけられるお話でしょう!

Eliseのスピーチの前に、会場の全員に” I ________. “ とかかれたステッカーが配られました。Eliseも、自分の夢を公言することがとても大事だと言っていました。ポッドキャストを始めたかったけれど、どうすれば良いかわからなかった時も、「ポッドキャスト始めたい!」と公言したら、サイトの読者が、ポッドキャストの入門コースのことを教えてくれたそうです。そこで、彼女は、会場にいる私たちに、ステッカーの空白を是非、自分のやりたいことで埋めて欲しい、と言っていました。

私の夢は、本を出版して、世界中を旅しながら沢山の人達をインスパイアすること。さっそくインスタグラムで証拠写真を撮ってEliseにも送りましたよ。

他にも沢山の素晴らしいスピーカーが居たのですが、ご紹介するのはここまでです。もうすぐ、WDSのサイトにビデオがアップされる予定ですので、是非チェックしてみてください。


そしてイベントのあとはアフターパーティ。なんだか、こっちの方を楽しみにしている人も少なくないようですが、今年のアフターパーティはバスで少し離れたフィールドに移動して、なんとそこでは熱気球が待っていました!私は堀さんと一緒に乗ったのですが、ここに短いビデオがあります。

tinyhouse #WDS2014

フードトラックとバー、熱気球、展示されていたDeeのTiny House、そしてタロットリーダー(これは私は体験し損ねて残念!)そしてもちろんバンドも来ていたアフターパーティですが、私が一番楽しみにしていたのは毎年WDSのパーティで大活躍のDJ PrashantというボリウッドのDJ。ダンス上手くない人でも楽しめること間違いなし!超楽しいです。

WDS2014
Photo Credit: Armosa Studios

今年は郊外でのパーティだったこともあり、パーティの途中でインドの色粉が登場。チョークを砕いたような様々な色の粉を、3,2,1のカウントダウンで空に投げると、無数の虹色の煙が!そしてそのあとその粉を近くに居る人達の顔に塗ります!色まみれになりましたが、あ〜楽しかった!こちら証拠写真。

teamjapan

新しい友達もできて、去年よりさらにパワーアップしてたWDS、来年も絶対に行きます。WDSに興味のある方は、是非こちらのFacebookグループにご参加下さいね。ポートランドでお会いしましょう!

どうやって、素晴らしい人生を生きる? #WDS2014 (1)

 

wds 世界征服サミット(World Domination Summit、以下WDS)に参加するため訪れた2度目のポートランドでしたが、真夏日並の気温で、すっかりカナダ人化している私は33℃でも大変でした。 Lifehacking.jpの堀さんサンディエゴの悦子さんという二人のWDS 同志に再会できたのも嬉しかったですが、今年は日本から数名初参加者もいて、WDSチーム・ジャパンがどんどん増え続けているのも頼もしいです。

私は金曜日に到着したのですが、その日はレジストレーションのあと、Body of Workという本を出版したPamela Slimのミートアップがあったので早速参加してきました。彼女のこのBody of Workという本は、自分の人生の中の様々な側面を結びつけている糸になるものをみつけて、それを単なる仕事ではなく、自分にとって大切なやりがいのある勤めとしよう、という本です。日本語版も是非早く出してほしいところです。

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今年初参加の美香さんと。撮影:堀(@mehori)さん

彼女には去年のWDSで悦子さんを通して知り合ったのですが、その後この本を読んで非常に感銘を受けた私は、本を持って行ってサインしてもらいました。

WDS2014 Audience

翌日から早速WDS開始!早くから並んで最前列を取りました。まずは主催者のクリス・ギレボーがでてきて簡単な挨拶をしましたが、ここでWDSがどんなイベントなのか、うまく表現されていた1フレーズがあるのでご紹介します。

How do you live a remarkable life in a conventional world?

型にはまった世界のなかで、どうやって素晴らしい人生を生きる?

「今までずっとこうしてきたから」「こういった仕事につくように、期待されているから」など、人は大人になるにつれて周りの期待や世間の慣習に従って生きていくようになります。周りがみんなそうしていると、それが普通に思えてくるのも怖い。

クリスは彼の最初の本のタイトルどおり、「常識にとらわれない生き方」を提唱するリーダーでもあります。彼の目標は世界中のすべての国を訪問するというもので、ありがちな「良い会社に勤めて、子供を育てて」という常識にとらわれず、ずっとオンラインで仕事をし、本を執筆したり、サイトを運営したりして生計を立てています。 WDSはこのような常識にとらわれない生き方を求める人達の集まりです。

またこのイベントには3つの価値観に注目しています。

Community (コミュニティ)

Adventure(冒険)

Service(奉仕)

WDSのスピーカーは、この3つの価値観に基づいた経験を話してくれることが多いです。

スピーカー全員の話を書き出すとスペースが足りなくなるので、特に印象に残った人の話を書いていきます。興味がある人は後日WDSのサイトに動画がアップされる予定ですのでチェックしてみて下さい。

A.J. Jacobs

Credit: Armosa Studios
Credit: Armosa Studios

日本では彼の「聖書男」というタイトルの訳書がけっこう売れたらしいのですが、私はほとんど知らない人でした。でも話は面白いし(『僕は一応ユダヤ人だけど、僕がユダヤ人っていうのは「オリーブ・ガーデン(チェーンのイタリアンレストラン)がイタリアン、っていうのを同じレベル』)、この本のテーマである、特に信心深くもない彼が、聖書に書かれているすべての教えを忠実に守ったらどうなるか?を実行した結果、周りのものや人への感謝の気持ちが高まった、というのはなるほどな、と納得させられるものでした。私も基本的には無宗教ですが、日々大切に生きて、感謝の気持ちを忘れないようにしようと常に心がけているので、そうだよなあ、と妙に感心。(後日談になりますが、彼の「聖書男」の原書「The Year of Living Biblically」を買ってきて今読んでいるのですが、読んでいて吹き出してしまうほど面白く、楽しませてもらっています。)

また、興味深かったのが、「自分は良い人になる」と考えるよりも、すこしづつ良いことをやるようにすると、次第に良い人になっていくというお話で、「形から入る」ことは普段あまり賞賛されないことですが、彼は、それは必ずしも悪いことではないよ、と言っていました。

Global Family Reunion #WDS2014

彼の現在のプロジェクトは、数ヶ月前に12番目のいとこと称する人からメールをもらったことがきっかけで始まった、グローバル・ファミリー・リユニオン。最近は家系図サイトを使って世界中の人達とコラボしながら自分のルーツをたどることができますが 、彼はこれで、世界のほとんどの人達はどこかでつながっているのだ、と説明します。ダニエル・ラドクリフや、ブッシュ元大統領などともいとことしてつながっていることがわかった彼は、有名人を訪ね歩いてもいるそうで、来年の6月にNYで行われる家族会(世界中の誰もが招待されているそう)は、アルツハイマーのファンドレイザーのイベントとして企画しているそうです。私も行きたい!

Jadah Sellner

Jadah Sellner #WDS2014

JadahはSimpleGreenSmoothie.comというグリーンスムージー愛好者のためのコミュニティサイトを運営しています。冒頭は彼女自身が10年前に書いたという詩の朗読からはじまります。お金もなく、上手くいかない恋愛を繰り返していたという過去の正直な告白からはじまりますが、スムージーのレシピを載せたインスタグラムを始めたことで、爆発的に人気がでたそうです。彼女は、成功する前はトニー・ロビンスが「Dream Big」と言っていても、どれだけ大きな目標を設定すればいいのか、見当もつかなかったと言っていました。たしかに、あまり大きな目標だと、逆にかないっこない馬鹿げたもののように思えて来ますよね。でも彼女はあえて「Say your dreams out loud」、夢を声に出して人に伝えることが大事といいます。夢を人に伝えることで、いろんな人達がちいさな助けの手をさしのべてくれるんですね。

Take Imperfect Action

二つ目のポイントは「Take imperfect action」、不完全でもとにかく行動を起こすこと。大きな目標があっても、ついつい細かいことにとらわれてしまって行動を起こさないままになっていませんか?ビジネスを始めたいけど、ウェブサイトができていない、など完璧主義者の自分が邪魔をして前に進めなくなっていませんか。結局それは夢に向かって進まないための言い訳になってしまっているんですね。そして行動を起こさないと何も始まらない。かくいう私も、本を書きたいとずっと思っていたのですが、「企画書がないから」を言い訳に、いつまでもぐずぐずしていたことをJadahのスピーチのおかげで気づくことができました。これを機会に、とにかく書き出す!ことから始めたいと思います。去年のWDSで、プロブロガーの Darren Rowseさんも「1日に一つで良いから自分の夢に向かって何かをやりなさい」と言っていたことを思い出しました。1日数行でも良いから、書くことにしました。

そして最後のポイントはLet Go。手放すべきものは潔く手放す。これは本当に難しいですよね。彼女も、グリーンスムージーの前には託児所のビジネスなどもやっていたそうですが、潔くあきらめて、次に進んだからこそ、今の成功があるのだと言っていました。

こちらも余談ですが私も彼女のサイトをチェックして以来、毎日グリーンスムージーを飲むようになりました。上のAJさんの話ではないですが、健康的な生活を送る!と意気込むよりも、とりあえず1日一杯はグリーンスムージーを飲む、と決めたら自然と健康的な生活になっていくのが面白いところです。

Shannon Galpin

Credit: Armosa Studios
Credit: Armosa Studios

ブロンドでモデルのように美しいShannonは、2013年度ナショナル・ジオグラフィックのAdventurer of the yearで、初めてアフガニスタンでマウンテンバイクに乗った女性として知られています。女性への抑圧が高いアフガニスタンでは、女性が自転車に乗ることは禁じられているのだそうです。

彼女自身、レイプの被害者であるという辛い過去を持つ女性ですが、今ではその経験をもとに、女性の自由を取り戻すための活動家として様々なプロジェクトに取り組んでいます。アフガニスタンの刑務所には、沢山の女性が収容されていますが、その理由のほとんどが、家族が取り決めた結婚相手から逃げ出してきたり、反発するような言動をしたからだとか。日本や北米の私たちからすると、ちょっと考えられない状況です。ある日そのような刑務所を訪ねたShannonは、そこの女性達がみんなそれぞれ沢山のストーリーを持っていることに驚きます。沢山の女性が彼女のところにやってきて、伝えたいと感じていることが山ほどあったというのです。

apathy #WDS2014

ShannonのトークのテーマはApathy、無関心さといかに戦うか、というものでした。女性に対する抑圧や暴力なんて、遠い国のアフガニスタンで起こっていることで、全く私たちとは関係ないことのように思えてきますよね。Shannonは日々その無関心さと戦っています。どうすれば人々の目をこの問題に向けさせることができるのか。そこで彼女が始めたのはストリートアートのプロジェクトです。

Banksy (バンクシー)は、世界でも最も名な匿名()のストリートアーティストとして知られていますが、私も彼の大ファンです。Shannonはバンクシーからヒントを得て、アフガニスタンでストリートアートを展示し始めます。社会問題がアートとして目の前に出てくると、誰もそれを無視することはできない、と彼女は考えたのです。

彼女の残した「Women’s Rights is not Women’s Issue」女性の権利は女性だけの問題ではない、という一言がとても印象に残りました。だって、誰にでもお母さんや娘、姉妹がいるんですものね。

(WDSレポート、パート2につづきます。)